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miwaku no koidorobou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
このレトロ感漂うタイトルがよく似合う
王道というか古典的な、優雅な怪盗もの。
しかし、その設定のドキドキ感は途中からあっさり置き去りで
大人甘い恋物語です。
没落元家族の御曹司の美貌の怪盗ちゃん・柳井が、
身も心も盗まれちゃうお話。
盗んだ方の沖は、職業医者なれど由緒正しき義賊の13代目、
「オオカミの言い分」の末國先生の従兄だそうで(最後に何気に語られる)
喰えなさがさすが血筋という感じです(笑)
こういう設定はすこぶる好みなのだが、
残念な点がいくつか。
一つは竜頭蛇尾というか怪盗ネタは最初だけで、
その面白さはいつの間にかフェードアウトだったこと。
二つ目は、後半の話の決着のつけ方がなんともつまらない。
沖が内緒でロンドンまでついてって助けるのはまだいいのだが、
妙に分別くさい納め方をせずに、
ここは一発二人一緒に鮮やかに泥棒してほしかったなぁ。
そして何より気に入らないのが、
結局この話、柳井が女でも成り立つのではないだろうか?という点。
細かいところでは男ならではの面白さ(女装とか)もなくはないが、
プライドが高くて気が強い美貌の女でも十分OK。
最後は嫁よろしく、沖のクリニックで働いているしっ!
つまらないったらありゃしない!
せっかくの柳井のキャラが勿体無いっ!
ベッドではひたすら甘く、
でもその他の場面では手玉に取ったり取られたり、
競い合ったり協力したりしながら、胸のすくような盗みをする……
なんてシリーズ物にしてくれたら最高だったのに!
評価は「萌」と「萌×2」で迷ったものの、
文句が多い割にキュンとした部分も結構あったので、萌×2にします。
思ってたよりも、面白かった・・!いや、こんな言い方失礼ですよね;
基本、裏社会ものが好きで、かわい先生の作品は、警察ものはほぼ制覇してる私なんですが・・
この作品は、そういうのとちょっと違うだろうな、とは思ってはいたんですが、全然、泥棒さんx泥棒さんで楽しかった!
私が、かわい先生の作品で好きなところは、ちょっと生意気な子が、しっとり抱擁大人に、メロメロに可愛くされちゃうってとこですv
本当に、あのツンツンが、もうトロットロに可愛くされちゃうと、小説だって言うのに、自分の目を手で覆って、その指の隙間からデロ甘なカップルを盗み見るような感覚・・(笑)
楽しい・・っニヤケます。
絶対、読んでるとこ人に見せられない。あやし過ぎるw
でも、こういう瞬間がまさに癒しなんですよねw
この感覚が癖になる。
そんな訳で、また一冊、かわい作品を制覇!
シリアス調の中に、こういう甘々が入るギャップにやられて、かわい作品が好きで好きでしょうがないんですが、この作品は、前半と後半に分かれ、前半は割とライトな雰囲気で、始めの設定を超えて、話が動き出せば、二人の会話や絡みが、楽しくてしょうがない。
後半はやや重め・・でも、それをフォローしてくれる沖の役所がいいですよね。こんな男に口説かれたら、きっと世の中の男の20%は落ちると見た。
もちろん、最後はハッピーエンド。
もう少し、彼らの続きを読みたいくらい、あっという間に読み終わってしまいました。
こういう、読後の幸福感が堪らなくいいですよね。
受けの柳井は、旧華族の誇りを持っている元学芸員。
おまけに自分の容姿にも自信を持っていて、自身の美意識に引っ掛かった美術品に標的を定める怪盗の顔も持っている。
しかし、上には上がいるもので、彼以上に遣り手の怪盗が絡んできた。
攻めの沖は華やかな容貌に形成外科医の肩書きだけでなく、義賊の志を受け継いだ怪盗ときて、見事に美味しいところをかっさらっていくような男だ。
この小説、実は怪盗もののスリルや駆け引きに期待して手に取ったつもりの一冊だった。
なのにいざ読んでみると、怪盗ものとしての物語があまり味わえなかったのは残念だ。
攻め受けの設定だけでもワクワクするし、沖が盗んだ柳井の恋心さえも美意識が高い、とグッときただけに勿体ない気がした。
しかし、攻めが受けをリードする甘々なムードは結構自分の好みに合っていたから、ま、いっかって気持ちを切り替えて楽しむ事はできた。
あと、こういった設定から柳井の普段の生活ぶりもさぞかし華やかなのだろうなと思うところだが、案外質素な暮らしだったりする。
でも、元華族故にちょっぴり家計が厳しいんだなって垣間見えても興醒め感はなかった。
ただ、柳井が学芸員を辞めざるを得なくなった元凶の蒲生田に対しての報いに関しては、怪盗らしい颯爽とした成敗でスカッとしたかったかなぁ…。
ここんとこシリアスでないお話が続いているかわい先生ですが、これはその中でも楽しく読めるものでした。
受けの柳井に辛い過去があったりしますが、あまり深くは触れず、終始沖と柳井の甘くかわいらしいやり取りで進みます。
一人称は沖が「私」柳井は「僕」で、言葉遣いも行動もエッチもジェントリーです。大人の甘さを楽しめました。
最後の最後に、“オオカミの言い分“の末國先生が一瞬、カメオ出演しています。二人に絡んでいませんしお話も関連していないので、“オオカミの言い分”を読んでいれば「あら、こんなところに突然末國先生が」とクスッとするくらいです。かわい先生の遊び心が感じられました(^^)
後半は絵がいっこもありません。