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shihou no otoko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「防人の男」の続編ですね。
「防人の男」の時は、上からの圧力で、「礼一」は左遷されました。
一時は、自棄になりましたが、機密漏洩の事件で成果を上げ
「司法の男」では、 栄転になり。本庁に返り咲きます。
仕事では、尊敬する先輩に認められ、引き上げられてたし
仲間からも認められ エリート路線に復帰。
今回の問題はプライベート。
左遷先で、出会った「大守」と離れたくない。
「大守」はゲイではない。
そこが、礼一の関係に温度差を感じさせる。
空回りしてじれったいです。
しかも、また今度の捜査対象に「大守」の勤め先が絡んでいる。
敵対関係ではないけれど、居心地の悪い立場。
政治家が絡むと、前回の左遷と同じように
圧力がかかるかもしれない不安。
シリアスなお仕事と、じれったい恋愛。
楽しめました。
題名やイラストで分かるでしょ?ってことかもしれませんが、スピンオフならまだしも、続編ならあらすじに書いてて欲しかったです。前作と内容がリンクした続編でしたし。と気づくのに時間がかかった文句をまず言う(笑)
前作がちょっと物足りない終わり方だったのですが、今作品ですっきり完結しました。2冊で1つと言っても良いくらいです。前作を読んだ方は是非!
前作同様、礼一(受け)目線です。本庁に戻った礼一は、大守が勤める防衛省を捜索しなければならないうえに、プライベートでは、元彼氏や上司からの誘いが舞い込みます。大守との関係に悩み、出した結論は…という内容です。
「防人の男」である大守も、「司法の男」である礼一も、格好良いです!
仕事を理由にプライベートを犠牲にするのではなく、ちゃんとした信念を持って働く姿勢にうっとりしました。
社会人話は好きだけどリーマンラブに飽きた人に、読んでみて欲しいです。
あと、表紙のイラストは、二人の手の大きさの違いに萌えました!
「防人の男」の続編です。
前作に続き、視点としては受けの礼一中心。
そして今回の事件は、政財界+防衛省の贈収賄汚職。
礼一はT支部から本庁に復帰します。あんなに渇望していた異動だけれど、T市で出会った自衛官の大守と距離ができてしまう事に戸惑いと不安を抱く。
お互いに仕事を自らの生きる使命のように感じているから、相手第一の生活は送れない。だから恋人という確認の言葉を飲み込んでしまっている……まして大守は元はゲイではないし。
礼一は自分からも何も言えないくせに、大守が何も言ってくれない事に気持ちが揺らいでいます。その上、本庁の上司やT支部に左遷された時に別れてしまった元カレも出現という盛り沢山設定。
国防や自衛に関しての記述が多かった前作に比べて、本作の方が「お仕事BL」としても読みやすく感じました。といってもかなり骨太な「お仕事」で、巨悪に対しても司法をもってこの国を守りたいという礼一の検事観は、非常に高潔で威厳に満ちています。
礼一も、恐らくは大守も、名前をつけずに共有していた関係・感情に迷い、時には恐れ、それでもそんな感情を見せずに自分の携わる使命を最高に果たそうと努力し、特に本作では礼一たち検察は巨悪をギリギリまで追い詰めた。事件が一段落した時、それは一つの戦いを戦い抜いた時であり、そこには勝敗というより糧があり学びがある……
迷いも焦りも無駄な事は一つもない、と吹っ切った礼一は正面から大守に向き合います。
気楽に読む、というより背筋を伸ばしてしまうような意義ある時間を過ごした…そんな読後感の一冊でした。