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tantei wa tsukiyo ni koi wo suru
遠野春日が贈るスリリングな探偵物語。と謳ってるほど
スリリングではなかったw
2001年作ということで・・・ベタさというか
昔のトレンディドラマみたいな匂いがしましたけども
遠野春日さんぽくお約束な感じで甘いお話でした。
ご都合主義の娯楽BLは、ストレス解消になりますv
探偵が調査対象者の隣にいたホストにひと目惚れしてしまうんですよ。
調査対象者じゃないのにホストの尾行したりして
しかも、そのホストも探偵にひと目惚れしちゃうんですよv
物語の仕掛けみたいなものはあるのですが
受けの身元設定やりすぎじゃね?(-ω-;)
ここまで並べると萎えるわ。つかここまでする必要あったか?
とりあえずお互いのどこに惚れたのかは、非常にあいまい。
ひと目惚れって楽だなぁと思った。
大好きな遠野さんの、小品ですが素敵な作品です。
謎の美青年、雪彦がね~絶妙にいいんですよ~
うじじしたとこはなく、かといってツンともしていない・・・
柔らかく、真面目そうなのに、どこか謎めいていて、誘うときは大胆。
尾行していてターゲットに惚れてしまった直哉の気持に気づいていて、
大胆にも近づいてくるのに、押しつけがましさやわざとらしさが全然ない。
バーでカードのサインをする際に、源氏名でなく、本名を堂々と書いたりして、
さりげなく本気度を伝えたり・・・
一夜を共にした後に、忽然と姿を消しておいて、実は直哉の上着のポケットに、
メッセージと電話番号、そして「追伸、僕は本気です。」
謎めいた絶世の美青年にこれやられたらノンケも惚れます。間違いなく(笑)
この雪彦さん、薄倖キャラを裏切って、自分の気持には非常に素直。
健気で可愛くって、でもしっかり強い。
ホストを辞めることも承諾せず、なかなか素性を教えてくれない雪彦に焦れた直哉に、
「本当は遊びなんだろう!」(なんて陳腐な責め方すんだ!)となじられて、
一息に自分の過去を吐き出すシーンが一番イイんですが、
ここのセリフを是非是非ノジケンさんにお願いしたい!最後やや泣きが入った感じでね。
あり、受け萌えばっかりで攻め様の出番がない・・・
いやいや直哉は普通に男らしく、振り回されればいいんです(いいのか)
振り回されても自力で答えを見つけ出し、いざとなったら駆けつける、
これがBLの攻め様のキホンですし(笑)
設定がおいしい、とか、泣ける、とか、ストーリーがすごくよく出来てる、ということもないのですが、ウケセメが魅力的でセリフがいいので、とっても気持ち良く読める一冊です。