ともふみ
novels plus mini
萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
COLD HEARTとCOLDシリーズから3作、月に笑うから1作の詰め合わせ同人誌です。
COLD HEART 久萬出会い編
秋沢のマネージャーとして登場した久萬視点で、マネージャーになる(そして秋沢と出会う)までの経緯が描かれてます。どうやら例の沖縄ロケの前あたりの頃のもよう。
自己中秋沢に、突き放すでも慰めるでもなく淡々と常識的な意見を述べる姿が印象的だった久萬ですが、なんと秋沢より年下ということが判明いたしました。
親の自己破産とか就職先の倒産とか、若いのにしっかりしてるのも頷けるなかなかの苦労人です。秋沢は久萬の爪の垢でものむべし。
しかも23歳の若さで40オーバーに間違えられるオッサン面アンド若ハゲ。秋沢に「ハゲのオッサン嫌だ」と言われ傷つきながらも「前髪を少し増毛して、あと痩せるようにします」とか自ら解決策を提案するとか、読んでて目頭が熱くなってきました。
文面から滲み出てくる、久萬の真面目な苦労人気質にじわじわきます。笑い的な意味で。
COLD HEART 久萬帰国その後編
NYからの帰国後の秋沢の様子をこれまた久萬視点で。
秋沢がアダルトショップで手錠を購入したという目撃談がネットで流れ、マネージャーとして秋沢に一言申す!的な苦労話です。
秋沢が拘束具を買った理由は読者にはピンとくると思うんですが、いかんせん久萬は二人の詳しい事情を知りません。
浮気か?はたまた性嗜好か?と妄想を繰り広げる久萬の思考がおもしろいです。荒縄を前に動揺しながらも、微妙にズレた(しかしごく真っ当な)説教とアドバイスをする久萬がおもしろかわいい。久萬は童貞に違いないに一票。久萬は才能あると思います。笑い的な意味で。
久萬が楠田に電話するシーンがあるんですが、楠田が秋沢と向き合おうとする決意が伺えてホロリとしました。
そして(木原さんも書いてますが)久萬と楠田は気が合うと思います。「あ、はい」とか「いえこちらこそ」とか対応が一緒で笑いました。
月に笑う 惣一編 標的
(一応)ハッピーエンドを迎えていた健気ヤクザ惣一さんが、大っ変なことになってます。嘉藤よ~早くかけつけたげて~~。
そして無常にも続きという……。木原さんの鬼ーー!
COLD HEART 藤島さんのお仕事編
CRUXに転職した藤島さんと透の小話です。
個人的に木原作品ではこの二人がカップル的に1番好きなので、たっっった5ページの濡れ場なしでちゅーすらなしでもめちゃくちゃ萌えました。
(被写体が秋沢の)透の写真集を作らないかという提案を無下に却下した透ですが、藤島が作りたいと一言いっただけで一瞬でOK出すとかどんだけ藤島が好きなんだ。
他にも、藤島がCRUXに入社してから透がやたら事務所に顔出すようになったとか、まっすぐに藤島の傍にいくとか、手元を覗き込むふりして顔を近づけるとか、我慢できなくなって資料室で抱きしめるとか、もうもうもう!
とにかく透から藤島への気持ちが随所に溢れてて胸がいっぱいになりました。たまらんです。この二人の幸せな姿には、なぜか泣きたくなります。
透はCOLDシリーズの中で一番脆いと思うので、透が藤島を好きであればあるほど、藤島がもしもいなくなったら透がどうなるか本気でわかんない恐ろしさを感じます。藤島さん、透より一日でも長生きしてね。
そして、各話に木原さんの前置き文にが載ってるんですが
「……でも一番書きたいのは、秋沢と楠田のその後……なのですが」
「ニューヨークにいる間に、秋沢と楠田は色々あっただろうと妄想しつつ、それはまた次の機会に」
って書いてあって一番興奮しました。
商業誌が一番嬉しいけど、同人誌でもいいので、ぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひその後待ってます!
言質とった~~~~~!!!!
※夏コミペーパーでは、(本編で)葉書を届けにきた秋沢と会おうと決めるまでの楠田の心理を短く綴ったものが載ってます。何だかんだで、楠田も結局は秋沢が好きなんだなぁ…
気になる方は木原さんのHPへごー!(公開は9月末までのようなのでお急ぎを)