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ついに、ついに、あの報われない忍に春が来た! と、思いきや、あっさり敵……というよりも、明人のことが好きすぎて、ちょっといっちゃった人に攫われてしまった。
攫われた時に、忍がされたことが、また、過酷で。
作者さんもご自身で言ってらっしゃいましたが。
「受け攻めどうするんだ!」と。
私も言いたいです(苦笑)
まさかまさか、忍にそんな不幸が待っているなんて、さすがに思わなくて。
作者さんのドSっぷりにちょっと泣きたくなってしまいました。
ただでさえ、苦労性で思い込みの激しい忍なんだから、もうちょっと素直に幸せにして欲しい! とか、思ってしまいました。
えーっと、話の内容自体では、明人が遂に外交デビューしちゃって。
アメリカにたくさんのアッキーの崇拝者を作り上げちゃったり。
中国に極秘裏に招かれたり……と。
いろいろ動きがあったんですが。
個人的には、そんなことどうでもよくなってしまうくらいに。
忍と明人の関係……というよりも、あんまりにも報われない忍が、最後に幸せになってくれるかどうか、にハラハラしっぱなしでした。
どうかどうか、精神的なMっぷりを存分に発揮する忍に、幸いあれ! と、祈りたくなった巻でした。
これを読んだら、続きを読まずにいられないはず……です。
政策がお花畑すぎて笑えない…という事態になってしまいました。
「これはフィクションこれはフィクションこれはフィクション」と言い聞かせながら読んだんですが、どうにもこうにも無理でした。
自衛隊解体までは「まあ、ありがちだわな…」と苦笑しながら読めたんですが、環境問題を解決するために取った手段があり得ない。
いやもうこんなことしたら日本だけの問題じゃ済まなくて、経済が大停滞した挙げ句かつてない世界大恐慌になり、全世界がかつての社会主義国レベルになっちゃう…ならまだいいけど、原始時代突入かも。日本も餓死者がばんばん出る国になっちゃうぞ、と。
それだけじゃなく、真摯にモノ作りに関わる人へのリスペクトがいまいち感じられないのも耐えがたかったです。
歴史上で暴君と言われてる政治家は、当時は庶民に絶対的な人気のある政治家だったりするんだよね。で、名君と言われてる政治家は、戦争に勝てる能力を持つ人だったりする。近代以前の君主はすべてそうだ。
で、私はマキャベリ或いは孟子的なリアリスト思考なくしては君主は名君たりえないと考えてるので…
なんの話?
……。
まあつまり、この話は若い子向きの話かなァと思いました。
知恵がついてから読むと、素直に楽しむのが難しくなります。
それでも前巻までは面白かったんだけどな。
ラブのほうは、良かった。忍くんが悩む姿がめっちゃ可愛くてきゅーんとしました。
でもメインストーリーとラブが分離しすぎてるような気がしました。