「おまえが俺を好きだっていうなら、試しにつき合うか?」

親友に向かない男

shinyu ni mukanai otoko

親友に向かない男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×219
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
105
評価数
30
平均
3.6 / 5
神率
10%
著者
音理雄 

作家さんの新作発表
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イラスト
新藤まゆり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784199007644

あらすじ

イベント会社で働く航平が偶然仕事で組んだのは、カメラマンの一小路。
実は、高校時代の親友で、航平の片想いの相手だった!!
十年ぶりの再会に動揺した航平は、失言から恋心を知られてしまう。
軽蔑されると思いきや、一小路はつき合うことを軽く即答!!
けれどお試しだと言ったくせに、キスや愛撫は、なぜか強引なくらい情熱的で!?

表題作親友に向かない男

フリーカメラマン 高校時代の親友,27歳
イベント企画会社勤務,27歳

その他の収録作品

  • 恋人と呼びたい男
  • あとがき

レビュー投稿数5

親友なのか両片思いなのか?!

高校時代は親友の間柄だった立花と一小路。
ある日、一小路と女子がキスしているのを目撃してしまい…

そう、立花は一小路に恋愛感情を抱いていたが、キスシーンが決め手で諦めるこよに。ひょんなことから、仕事で一小路と絡むことになり。

この二人の気持ち、言葉にするところが上手くできなくて、変な誤解になったり、一小路の作戦に真っ直ぐな立花は気がつけず、自分の思いを抑え込んで別れようとしたり。もうモダモダが多くて焦ったいんですが、そこが萌えポイントになって楽しめました。

後輩君が絡んでくるところでは、ありがちパターンの
「彼女居ない」イコール「恋人いない」
に変換されてしまった言葉に一小路が嫉妬に狂うことになったり。
この“彼女“は居ない、ってBLでは何気に出てくる誤解キーワードですよね。言ってる本人(立花)は、正確に言ってるつもりなんですが、何も知らない第三者は恋人いないって変換しちゃうよね。

後半はお互いに独占欲と嫉妬しながらも、ちゃんと話をできてエロに突入というバランスの取れた作品でした。

1

潔き良いのがかっこいい

先日読んだ『最強防衛男子!』が面白かったので、こちらも購読。

音理さんの書かれる男性って潔いですよね。
優しい人も、細やかな人も、小心な人も、最終的には全員潔い言動を取るのが読んでいてとても気持ちが良かったんですよ。

このお話では、立花は一本気でそもそも潔い書かれ方をしています。
一方、一小路は昔から立花に恋をしているのですが、それを知られ拒絶されることで傷つくことがとても怖いのです。だから最初、曖昧なままに立花との恋人関係を進めようとします。
立花の目から見た一小路は『人づきあいが上手く如才ない人気者』なのに、実は立花に振られるのを必死に回避しようとしている小心者なんですね。
でも、一度腹を決めたら、彼の言動は潔くなる。
このね、絵に描いた様な『日本男児』感が「素敵だなぁ」と思ったんですよ。
クラッと来ちゃった。

恋が日常的な舞台で繰り広げられる所為もあるかも知れないのですが、久々の『正統派的萌え』を感じさせていただきました。

1

日常BLとして秀作

初読みです。
王道で、先も読めるし、意表を突くとか、意外性はありません。ですが、こういう、地に足を付けたというか、日常生活の延長線上にあるお話を読みたい時にピッタリです。
仕事、生活、趣味、そこに足される恋愛、恋愛で思いのほか日常に影響が出て動揺するさま、不安になるさま。もしかすると、皆さん多かれ少なかれ自分でも思い当たる節のある情景が見つかるのではないでしょうか。

実は一番感心したのは職業だったりします…。
お仕事BLの側面もあるのですが、カメラマンとイベントプランナーという、文字面だけ見ると華のあるおしゃれな肩書。しかし芸能人を撮影して写真集を出すとか、あるいは賞を取ってアーティストとして活動、なんてことは無く、商品カタログの「物撮り」にかなり収入の割合を割いてるように受け取れるカメラマン。イベントプランナー側も、大型フェスやアーティストのコンサート、なんてド派手な物ではなく、商店街のクリスマスイベントにデパートの抽選会、マンション理事会の催し会。この描かれ方がリアルさ増し増しで、非常に好感を持ってしまったのです。もしかしてちゃんと取材して書いたんじゃないかなって。

レビューするべき場所がずれてますかね。すみません。

あ、あとキャラ文庫なので、電子小説でも文字データじゃなくて一枚画像なんですよね。前にフォントと行間などのバランス、1ページに対する文字の量とか、モロモロこだわりの結果の画像データ化だと何かで読んだ気がするのですが、PCで読むのは良いですがスマホだとさすがに小さいですね。読めますけど。うーん。拘りの強さは嫌いではないですが、フォントサイズや背景色を変更して自由に読める快適さも知っているだけに、そろそろもう一考いかがでしょうか、と思わなくもないです。
イラスト無しなのにそこに真白ページが挟まれるのもどうなんでしょう。だったらイラスト入れてよ!って言いたいです(笑)

4

男前でした!

音理さん、初めて読ませていただきました。

主人公の航平は、イベントの企画運営を代行する会社に勤めていて
ずっと剣道をやってきただけあり、かなり男らしく
凛々しい面がありつつ、後輩の篠原の面倒見もいい。
仕事の関係で再会したのは、カメラマンになっていた一小路。
高校時代、航平が密かに片想いしていた元クラスメイトなのです。
二人で飲みに行った店で、過去の気になっていた件を切り出すと
ちょっとした勘違いから本心を打ち明けてしまい…!?

そこからの 展開が思ったより早くて多少驚いたものの、
読み進めると「ああー、そうなんだ、なるほどね」と腑に落ちましたw
同情なんかじゃ虚しいだけだと
傷付いたような航平にズキズキしました…。
付き合ってくれると言うなら願ったりじゃないかとも思いますが
真面目でまっすぐな航平だから仕方ないのかもしれません。
一小路の余裕がありそうでその実全然無い様子が
惚れてるってこういう感じだよね、うんうんと微笑ましかったですw

ただ、ちゃんと腹の中見せ合って肌を重ねて
航平を気持ちよくさせてあげたあとの、
流れでイ○ラチオってどーなの!?ww
男が初めてなんだから、ハードル高くないか!?と
妙な心配をしてしまいました…w
何気に容赦のない一小路でしたが、
そこも余裕の無さがそうさせたのかなとw

そうそう、高校の頃のエピソードも、
航平が一小路を好きになったのも無理ないなって
きゅんときました。

『恋人と呼びたい男』は、
仕事が忙しくて会えないもだもだと
一小路が航平と後輩の篠原との仲を勘ぐりすぎて
思わず笑ってしまいました☆
篠原が航平を慕っているから確かに面白くない気持ちはわかるけど
もっと信じてやんなよ!w
航平が、あまりにも照れ屋さんで愛情表現がうまくなくて
恥ずかしがっちゃうところもまた魅力的なんですが
一小路にしてみれば足りないんだろうなぁ。
向き不向きがあるからと割り切れない一小路、
なんか色々こじらせてましたww

仕事で、篠原の至らない箇所をフォローするしたり、
篠原へ先輩として気遣う航平の姿、
これは男惚れするわー…。かっこいいです!
そして篠原がノンケ年下ワンコ―♪と思っていたら
まさかの「俺、尻を差し出してもかまいません!」…君、そっちか!!!w
いえ、それほど航平ならば!と思ってくれていたようですが。
なかなかいいヤツでしたよ。

作中に、特上天丼セットを航平が篠原におごってあげるシーンがありましたが
すごく食べたくなってしまい今ツライです…。

6

男前二人の痴話げんか

タイプは違いますが、攻めも受けも揃ってイイ男な二人の話。

元々読み切り作だったものなので、1冊を通すと出来上がってからの二人のあれこれがメインです。
なのであまりストーリーに大きな波はない作品ですが、
いつも物語終盤でくっつき、その後のいちゃいちゃが見たいのに~と思っていたので、私にとっては大当たりでした。

大人な男二人が、お互いのことが好きすぎてすれ違ったりケンカしたりしてるのがもうめちゃくちゃ可愛い。
再会のきっかけが仕事なので、仕事の描写が細かく出てくるのですが、
仕事を颯爽とこなす男前の癖に、プライベートでは好きな男のことでわちゃわちゃになってるのがたまらないです。
大人の男も、好きな人の前だと情けなくなる、
そんな当たり前のことを再度認識させてくれるレベルの全力の痴話げんかが繰り広げられます。
大人の男たちの大人な恋愛、もいいのですが、
大人の青臭い恋愛もまたいいです。というかすごく良いです。
ただしメインが展開というより二人の内面なので、
ネタバレせずに攻め受けの特徴を書くのが、すごく難しい…
とりあえず、攻めも受けも男らしいのが好き!そんな男らしい奴らが恋愛に振り回されてるのが見たい!奇を衒った展開じゃないほうが好み!な方にはおススメです。

音理さんの本は始めて読んだのですが、文章も読みやすく、描写も繊細で落ち着いて読めました。他の作品もチェックしたいです。

5

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