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shion tokira
JUNE作者陣のリレー小説の上巻の続き、下巻は栗本先生お1人です。
(上下巻おおまか)
芸術の神に愛でられた美しい双子の綺羅と紫音。
綺羅は、日本舞踊の家元の養子になり、家の名を守る為の後援者の玩具として育つ。
自分を淫乱と自認し公言し性を求めているけど、抱かれたい相手には恨まれ憎まれている。
紫音は、財閥の会長家に貰われる。ピアニストとして将来有望だったが、養父は亡くなり、同系会社の実力者に助けを得る為、奴隷となる契約をする。その相手から侮辱され凌辱され続けるがいつしかそれが恋となっていった。
この2人の周りの政財界や宗家の人達が怨恨や業欲に蝕まれ、もう誰もが元に戻れず、滅するか瀕死でも生き残れるかの事態に。
再会した双子はお互いのお陰で悲惨な状況から逃れ、求めた相手と決着・進路の決心・才能の開花と、寄り添いあって高めあっていく。
あとがきも長編。
栗本先生、上巻で各作家さんが広げられたキャラ・枝葉への苦情、それをどう纏めようか苦労された点、纏まったら良いキャラ・枝葉だったことへのお礼、作品の宣伝等々。
他では読めないような内容が面白かったですw
ガチ兄弟(兄妹)、異形、アルビノ、精神疾患、発狂死、自殺、スト―キング、凌辱強姦、刺青、拉致監禁、拷悶、銃、放火、連続殺人、バラバラ…何でも出てきます。
テンコ盛りです。
JUNEものかぁ!なるほど濃かった!やっぱりキツく長かった!
読み終えられて、ホーッと息を吐きました。
それとえっと文章ですが……正直、苦手でした;
真っ黒ドロドロの内容なので、上巻の、性別を感じさせない硬質な文章が合っていると思うし、自分には読み易かったのに、下巻はゆるい紙面になっていた感が。
科白以外でくだけた一人称だったり、接続が突然口語になったり、例えに当時のアイドルが出てきたリ、恋人のことを“弁天”と言うとか(それは全国的な常識だったのですか?)、戸惑ったこと多々ありました。
だからか、ラストの2人の共演シーンも、栗本先生、ここら気高く美しく神憑った感じで書きたかったんだろうなとか、ここ厚く書いてるなとか、物語とは別のこと考えちゃって入り込めず残念でした;
小説(萌え2-) と文章(中立)で。