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両親が失踪してしまった為に、幼稚園児の弟の世話と家計をねん出するために売りをしようとした時に出逢った田中と雅哉。
色々あって、まるで新婚のような同居を始めた二人に訪れた危機とは?
という2巻です。
この方のエチ表現、すごくエロいんですよね。
他にもエロい作家さんいらっしゃいますが、前作でも書きましたが何か濃いんですよ。
互いを求めあってる気持ちがすごく伝わってきて、妙にリアルさを感じる。
どこが?って言われても上手く表現できないんだけど、本当にヤってるのを目の前で見せられてる感じ、とでも言うのでしょうか。
生活臭が漂う描写の中にエチが登場するので、余計にリアルを感じるのかもしれませんね。
でも、必然のエチで決してとって付けたようでない、というのがイイのです♪
今回は、失踪していた雅哉の父親がまた新しい母親と連れ子を連れて戻ってきて、雅哉と再び一緒に暮らそうと言いだす。
そして、田中の別れた元カノが現れて、田中とヨリを戻したいと毎日のように訪れては雅哉を威嚇する。
その2点が二人のほころびを生みだす原因となりました。
もちろん、雅哉はあんな父親はもう放っておけばいいだけなんですが、田中が正面きって元カノを否定しない、雅哉を今の彼氏だからと一応否定はするんだけど、雅哉の不安をぬぐって決定的に安心させやる言葉を与えてやらない。
その優しさが、雅哉を不安にさせるのです。
ひっそりと田中の元を出て父の家に行くが、やはりそこは居場所じゃない。
新しくバイトを始めた喫茶店の従業員の仲間の元に、居候させてもらうことになるのですが、それがまた新たな問題を生むのです。
以前1本だけ出演した、田中との初体験のビデオが原因してくるんですよね。
雅哉は、再びヒドイ目にあうんですが、もう彼には行くところがなくて蹂躙されるまま、毎日毎日犯され続けて、、、
悲惨なんだけど、自分を罰しているようで何だか悲しいんです。
ずっと田中と離れていて、それでも田中を求める一途さ、淋しい、淋しいと感じる気持ちが切なくはあるんだけど、ある意味自業自得の部分もあって、冥に冷めた目で見てしまう。
余りかわいそうとは思わないんです。
不思議ですね~w
そんな事があっても田中は、雅哉を受け入れて、自分に言葉が足りなかった事を反省して謝り、、結局はラブラブバカップル。
身内のいない田中には雅哉だけだし、雅哉にも田中だけだし。
恋愛って理屈じゃないよな、、を読んでいてすごく感じさせるお話になっていました。
田中の会社の同僚2人の事情も、ちょっと挟み込まれていて、かなり複雑なものを見せますが、なくてもいいエピソードだけどあるとより一層、彼等の仕事という部分(AV製作)のリアル感を増すスパイスになっていました。
田中の元カノは、田中と居た時は何でも受け入れすぎて物足りなさを感じ、他の男に走れば自分が拘束されている感じがして、というないモノねだりの典型女でした。
雅哉と幸せだったから、その女に苦しめられたことがイイ思い出に昇華されてしまったという田中、どんだけ優しいんだ!と思うと同時に裏を返せば雅哉にベタ惚れということ。
無精が招いたトラブルだったのかな?と思わなくもないw
1巻で“幸せ~♪”なラストだったのに、何でしょー?主人公の雅哉がまた自ら、嫌な方へ嫌な方へ向ってしまうんだよねぇ・・・
自分を何度も置いて行く親達から嫌な思いをさせられたのに、自分がそうしてしまった事、田中や元カノだけのせいだけじゃないと思うけど。
それにしても、西条先生の主キャラに付随の雑魚(一般人)の書き方は「小鬼畜」ですね。
「善良な市民」のはずが、犯罪者になるのが嬉しいとばかりの輩が多い。
面白いように主キャラの周りにそういう類友がいるんだよね^^;
そうだな、シンデレラで言うと馬に変身するネズミあたりが、受けを凌辱する一般人Aの役どころって感じかな。
この小説は西条先生にしてはスウィートだけど、そこら辺は西条カラーがちゃんと出ています。
雅哉が帰ってきてから、田中は仕事から帰宅する際、ドアを開けて雅哉の顔を見るまでは不安に苛まれているんだけど、雅哉の「お帰り」が聞こえると、恋の人となる。
毎晩の不安と安心の繰り返しは、いつまで続くのか分らないけど(ソレ疲れるなぁ~)、恋には“不安要素”が良い点火剤なんだね~^^
そういうとこ、改めて気付いちゃいました!
短編は、夕食後にコンビニに行くのに遠回りして・・の2人の。
日中にできない「デート」を穏やかに見守る感じです^^
ステキでした。
古い作品だけど、ショートストーリーが出るなら、お揃いの指輪購入と養子縁組を提出する2人っていうのが良いですね~~♪
前巻に引き続き、これなら読める西条さん作品。
弟は既に母親の元へと戻り、1人になった雅哉は田中と同棲してます、バイトをしながら家事をするというパート主婦っぽい生活で田中をお出迎えしてお風呂でいちゃいちゃエロとか、問題が全く無い訳ではないんですが基本的にもっそい甘ーいラブラブな出だし。
そんな甘い生活は、失踪していた雅哉の父が急にまた新しい妻と子を連れて戻ってきたり、田中の元彼女が現れたりした事で次第に揺らいで行きそれに耐えきれなくなった雅哉は田中の元から出て行っちゃいます。
そこで出て行かず2人でちゃんと話合っておけば上手く収まった気もするんですがまあそれだと話終っちゃうからなあ。
出て行った雅哉ですが、運の悪い事にかつて1本だけ出演したAVを知っている相手と出会ってしまい犯されてしまう。
痛い部分もありますがそれ程酷くないので多分大丈夫かと。
前巻から出ている田中のAV制作会社(ちなみにぺろぐりレーベル…)の2人が良い味出してて大円満風。
田中の口調につられてる部分もあると思うんですが、田中と雅哉との会話が穏やかで口調が丁寧で優しくて読んでて和みます。
いい感じの会話の空気感。
挿絵は途中で髪切った雅哉のデコ具合がよろしかったです、あと表紙のカラーが柔らかくて好き。
表題作「恋をするのはおうちの事情2」は雅哉(受け)の視点、後日談ショート「散歩をしよう」は和範(攻め)の視点です。
とにかく不安が残る二人でした。
雅哉がメンタル不安定で自信がないのに、和範はそんな雅哉を丸ごと受け止めはしますが芯が強い相手ではありません。優しいと優柔不断は紙一重という人物だと思いました。
雅哉も和範から逃げては複数男にレイプされることになり、今回は本人が願ったものではないですが前作と同じ展開に成長を感じられず。捨てられることを恐れている和範を置いて去る雅哉が無神経に感じて、前作の健気さが打ち消されるようでちょっとガッカリしました。
今は二人で暮らしていますが、この先、片方に似合いの相手なんかが登場したら身を引いてしまうのではないかと漠然とした不安が感じられました。
どことなく臆病な二人の繊細さが素敵ですが、もう少し強さも欲しかったなぁと思う作品でした。