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ookami to konpeito
もふもふ大好きです。表紙のケモミミと題名の狼に惹かれて、購入しました。
おじいちゃんとの約束で、梢を嫁にすべく迎えに来た狼の獣人の颯真。子供の時から続けていたチェロの実力の限界を感じて、やめてしまった梢。そんな二人と兎や狐、獅子の獣人達と訳あって、一緒に暮らすようになります。
最初は、反発してばかりだった梢と颯真がだんだん惹かれていく過程にキュンとなりました。狼は一夫一妻なので、颯真もなんだかんだ言って一途なところが良かったです。「狼の純情なめんなよ」と男らしく宣言してくれる颯真だったら、お互いの寿命の違いや遠距離恋愛などの障害も何とかなるんだろうな~と思えました。
颯真と梢の2人の話には満足だったのですが、兎の和兎のお話が一緒になってたのが、もったいないな~と思いました。和兎にも複雑な事情がありそうなので、和兎で1冊読みたいと思いました。
自身のチェロの才能に限界を感じ
音大進学の夢をあきらめた高校3年生・梢(受)。
バイトを探す彼の前に
亡き祖父の命の恩人だという男・颯真(攻)が現れる。
颯真は、狼のミミとシッポをもつ獣人で
種の存続のため、人間の嫁を探していて…。
颯真は梢に、嫁が見つかるまでの「繋ぎ」として
うちの館でハウスキーパーとして働け!と命じる。
何様!?だけどこれは照れ隠しで
本当は梢のことが気に入っていて、
理由をつけてそばに置いておきたいだけなのです。
狼というより、不器用な俺様ワンコって感じでしたv
梢は、そんな颯真に正論で言い返したり
颯真の不器用さを分かってあげたりできるしっかり者。
でも、年相応に意地っ張りなところもあります。
一度はチェロの道から逃げた梢が
颯真や、同じ館に住む獣人たちとの交流を通じ
再び夢を追う決心をする…というハートフルなお話でした。
ただ、ちょっと詰め込みすぎ?
梢の進路のこと、
颯真の嫁探しのこと、
館の住人の一人・和兎のこと←これが蛇足かも・・・
人間の男とのセックスは大好きだけど、
人間に対してちょっとトラウマもあって…
という和兎視点のエピソードは
ストーリーと関係なくない?と思ってしまいました;;
どうせなら和兎の姉が、人間の男と添い遂げるまでに
どんな不安や苦労があったか?
というメインカプと重なるエピソードにした方が
話の軸がハッキリして良かったのではと思います。
この点と、
「獣人」と言っても「獣」なのはミミとシッポ部分のみで
モフモフ度がちょっと物足りなかった…という点で
すみませんが中立評価です;;