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清芽に近づく、癒し系の天才霊能力者が登場! ? 若き退魔師たちが怨霊退治に挑む、本格BLホラーシリーズ第3弾!
shugosha ga tsumugu rinne no kusari
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「守護者がめざめる逢魔が時」シリーズ第3段。
今回は、「住んだ人間が全員死んでいる」という、非常にいわくのあるアパートの一室から物語が始まります・・。
前回の事件から、清芽はあらゆる霊的干渉から自分を守ってくれる「加護」を自由に使いこなせるようになりたいと思う一方で、
逆に凱斗は「加護」は諸刃の剣であり、いつか清芽を食い潰すのではないかと心配し、加護の正体を見付ける為、清芽の実家である御影神社の歴史を探っていきます。
そこで見付けたのが、「二人の巫女」というキーワード。
神社建立の際の憑代に巫女が二人関わっていたはずなのに、何故か無かったことにされていることに凱斗は疑問を感じてこれを調べていこうとしますが、このワードを口に出しただけで色々な異変が起こっていきます。
今回はシリーズ1からの謎である、なぜ「清芽の魂は悪霊に狙われやすいのか」、また「どうしてその身に神格に近い加護がついているのか」が、冒頭に書いたアパートの事件などと絡み合いながら少しづつ解き明かされていきます。
とは言っても、この刊はこの因縁の始まりとそれが生んできた呪いの全貌の説明にほぼ終始しており、物語の前半といった感じで、肝心の解決部分は次刊に続きます。
神奈木先生は相変わらずストーリーの組み立て方が上手く、一気にサラーと読めちゃいますが、解決しないまま次刊に持ち越しなので、ちょっと消化不良で終わるのが残念。
また今刊から参加の新キャラ「月夜野」は、明良のかけた呪を破ってしまう程の高い霊能力者であり、尚且つ清芽が思わず見惚れる程の美貌の持ち主という、何ともウマイ設定。
本編を読む前に内容紹介だけ見て、もしかしたらこの月夜野も清芽を巡る凱斗と明良の三角関係に割り込むのか、もしくは明良のお相手になるのかなぁなーんて思ってましたが、彼は「二人の巫女」が産み出した因縁に絡む当事者で、今のところ恋愛とは全くのノータッチ。
そもそも、このシリーズ通してですが、今刊は特に恋愛色が薄く、唯一の萌えるポイントはブラコン明良の活躍でしょうか・・
凱斗も清芽を十分に想っているのは分かるけれど、どうも優等生キャラと言うか、特に今回は作者自ら「影が薄い」と言われるくらい、あまり清芽と絡めず。
一方、明良は清芽への想いに苦しんだり、凱斗に嫉妬しつつも、ここぞという時には体を張って清芽を呪詛から守ります。
(いや、、凱斗もそれこそ命がけで清芽を守ってはいるんですが、どうもインパクトは明良の方が強く感じるのは私の気のせいかな。。)
そんな感じなので、明良ファンの方は今刊も結構楽しめるかも。私もこのままだと凱斗より明良を応援したくなるので、次刊の凱斗の活躍に期待して、レビューの締めとします~
今までいろんなBLを読んできましたが、ホラーサスペンスのBLって案外少なく、気がつけば3巻目も購入してしまいましたw
この巻は、清牙の「加護」の正体と、清牙の実家の神社で過去に何が起きていたのか・・・というのが概ねの内容です。
とにかく、怖いのが苦手な方は夜ひとりで読むには勇気がいりますww
「住んだ住人が全員死ぬ」といういわくつきのアパートの話とか怖かったですもん!
しかし、BLを抜きにしても話の内容的には面白かったです。ちなみに今回清牙と凱斗のムフフなシーンはありません(キスあり)
4巻目も出るそうなので期待しています
ノンストップ『守護者シリーズ』3巻目です。
確かにこのお話、シリーズ物でございますが1、2巻で書かれる怪異事件は一応の解決をみています。しかし、ここから巻をまたがった物語が続きますのでお話の続きを待てないタイプの読み手さんは、神奈木さんが最終巻と言っている7巻の発売を待ってから読み始めた方が良いかもしれません。私、6巻まで一気に読み進めまてから完結していないことを知り、かなりジレジレしておりますので。
それもこれも、このお話が面白いからなんです。
表紙イラストが示している通り、この巻から、清芽・凱斗・明良が、時を同じくしてこの世に生を受け、出会い、宿命とも言えるがごときトライアングルの関係になってしまった理由が描かれます。
エピソードが紡いでいく『大きな物語』が露になって行くんですね。
そんでもって、怖さも増していきます。
というのも、ここから神道の神っていう、一神教では捉えられない正邪を超えた存在が出て来るからなんだと思うのですよ。理屈で説明できないのです。
今までの物語は『明良無双』だったのですけれど、それに匹敵する力の持ち主、月夜野という新たなキャラクターが登場します。彼の一族は遥か彼方過去に惨殺した巫女の呪いを受けています。巫女が殺された理由は神おろしの義に臨む際に純潔でなかったこと。
この代々続く呪いを返すために月夜野は、現代社会では到底容認できないこともしています。
モラルとかそんな物差しで測ることが出来ない世界なんですよ。
おまけに、一族に課せられた呪い返しが彼のすべてで、自分の幸せとかそういうものなんてない人生。
これがやたら怖かった。
ごめん、こういうの駄目だ、あたし。
自己決定権がない世界ほど怖いものはないよ。
この巻あたりから見えてきたもう一つの怖さは『執着』なんですわ。
今までも、どうも明良が苦手だったんですけれど、この巻あたりからはっきり解ってきたんです。
この物語に出て来る人たちの執着はやたらめったら怖い。
執着って怨念になりますよね。
怪異現象よりも執着の恐ろしさで背筋がぞわぞわしちゃいました。
ホラーが大好きなので、このシリーズの巻を重ねるごとに怪談らしさを帯びてくる感じがたまりません。
創作怪談にありがちな「死んだ人間の体験談」も好きなので特にこの最新刊は楽しめました。
(ただし、このシリーズが「怖いか?」というとそれ程怖くないので、「なんちゃってホラー」が大丈夫な方向け)
ホラーBLとしてはとても面白い作品だと思います。
しかし、BL的な面では個人的に萌えられませんでした。
まず、メインカップルの二人。特に攻は影が薄いです。受を好いていることはよく分かるんですが、余り魅力を感じられませんでした。
二人ともイチャつきはするんですがあまりにも場を考えない様子に「大丈夫なんだろうか」とツッコムことが多々。幽霊屋敷で、他人の前で、実家でイチャついているので、特に幽霊屋敷では萌えるより先に呆れてしまった方もいるようです。
次に、脇役のキャラクターたちが魅力的でメインカップルが更に薄く…。
一巻にて悩みを抱えていたタレント霊能者、若いながらも抜きん出た才能を持つ中学生コンビ、そしてブラコンを拗らせた業界では名の知れた霊能者である主人公(受)の弟。
この巻では月夜野という絶世の美貌の持ち主である青年も登場していますが、彼もまた濃ゆいキャラクターです。
最後に、メインカップルとブラコン弟が毎回繰り返しているように見えるやりとりについてです。
あらすじにある通り、主人公である受は零感である代わりに「加護」という「あらゆる霊的な干渉を受けない」という不思議な力によって守られています。毎回この「加護」はお話の鍵となるのですが、これとこの受を巡って毎回行われるやりとりに辟易しています。
受は霊的な世界に片足を突っ込んだばかりで、そんな受を溺愛する攻や弟がヒヤヒヤするのは分かるのですが、二人とも受への信用がありません。受は初心者(?)なりに奮闘し考えているにも関わらず、やれ危ないだの俺が守るだのお前はさがってろだの喧しいです。毎回まいかい霊的な世界や「加護」から受を遠ざけんとする二人は受に叱咤説教をかまされ、お前には敵わんだのひとの気も知らないでだの言って落ち着いたかと思えば、次の巻ではまた一人突っ走ってます。巻ごとに「そんなこと考えてたなんて…」「俺にも言えよ水臭い!」と不安がる受に同情しか覚えません。
「加護」の正体について調べるのも大事なんでしょうが、彼らに必要なのは何よりも互いに腹をわって話し合うことです。特に年長者である攻はそうしなければならないだろうに毎回突っ走っては受を悩ませています。受を不安がらせたくないんでしょうが完全に逆効果。
攻と弟はいつになれば落ち着いてくれるのか、受の心の安穏ははやいところ訪れないのか、脇役キャラクターの出番はもっと増えてくれないのか…。
色々と思うことはあるのですが、とりあえずホラーBLがもっと増えることを願って次巻を待つことにしたいと思います。
今月4巻が発売されるので、1巻から再読しています。BL+ホラーで、夏にピッタリなシリーズの3巻になります。前作の2冊は、シリーズと言っても1冊ずつ完結してたのに、今回はとっても気になるところで終わっててヤキモキさせられます。
3巻は、新キャラが登場して清芽の『守護』の理由が少し見えてくる、先祖たちの因縁が絡む心霊事件です。
今回はホラーとしても怖かったけど、悪霊になってしまった女性の運命が悲しかったです。そのために、その悪霊との戦いだけで人生を終えてきた月夜野一族の人達も。
そして、清芽たちの先祖が、その女性や月夜野家とも交流のあったことが判明して、清芽の残酷な運命へと繋がるのでした。
それでも、『守護』の力を使って、呪われた月夜野を助けようと決める清芽。
だけど、凱斗は清芽を守りたくて、清芽に黙って行動するのです。
そして、起こった悲劇に、清芽が可哀想で胸が痛かったです。どうして一人で突っ走るのか、イライラしてしまいました。もう少し、清芽を信じてほしかったです。2人の関係は強くなってるようで、すぐに脆くなっちゃうのでハラハラします。
そして、悪霊となった女性の胎児は今どうなっているのか、凱斗はどこにいたのか、知りたい気持ちを我慢しながら4巻の発売を待ちたいと思います。