ロクデナシには惚れません

rokudenashi niwa horemasen

ロクデナシには惚れません
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×213
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
77
評価数
20
平均
3.9 / 5
神率
15%
著者
李丘那岐 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ヤマダサクラコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
初恋捜査(難航中)
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784344831834

あらすじ

白バイ隊員だった自分が刑事を志したきっかけで、今は相棒。そんな南元とセフレの関係になってしまった伊崎。相手は博愛主義者で!?

表題作ロクデナシには惚れません

刑事、30歳
刑事、25歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

お互いのギャップが◎!!

過去に白バイ隊員だった伊崎は
ある現場で出くわした刑事・南元の鮮やかな逮捕術に憧れ
その後異動願いを出し
幸運なことに晴れて南元の相棒となったのですが…。

伊崎の細マッチョ設定がとても良かったですし
可愛い見た目とは違って漢気溢れるところも魅力的でした!
南元に憧れているし相棒になれて嬉しいはずなのに
好きだと気付かれたくない為に
可愛げのない言葉を返してしまう姿が
逆に警戒心丸出しで可愛いんです。
会話のテンポも楽しくて
早くくっつけー♪って思いながらニヤニヤしてしまいましたw

南元の普段は気さくだけど事件となればスイッチが入るところも
一人の女性に決められないだらしなさがありつつ
情に厚い人物だとかズルいですね!
そんなにロクデナシ感は無かったので安心しましたww
頑なな伊崎の内側をこじ開けてみたくなる心理、
ノンケの女好きな南元ならあり得るなって思いました。
合意で気持ち良くなれるなら深く考えるなって言うあたり、
とても南元らしいんですが
好きな人にそんな事言われる複雑さに切なくなりました。
あと、やっぱり酒が入っての気の緩んだ隙って…大好きです!

脇の高木警視がちょいちょい良い味出していまして。
伊崎と警察学校で同期だった監察の八坂も
今回可哀想でしたけど私は憎めませんでした。

刑事ものですが
事件に重きを置いているわけではないので
気張らずに読ませていただきました。

サクラコさんのイラストがぴったりでしたが
南元が30歳には見え…なかったような…ww
でも男らしさとワイルドさが出ていて
無精ひげもセクシーでしたよ!

3

オヤジと呼ぶにはまだ若く、しかしオヤジな30歳

李丘さんの刑事モノ。
そしてイラストは久々のサクラコさんで登場人物の雰囲気がとってもよく出ていました。
読み終えて、刑事モノだけに情もありながら、題名がロクデナシだけに軽妙な軽さも備え持ちなかなかにバランスのよい作品という印象を持ちました。
最近の作風から比較してもその軽さにアレ?これって”喰らえシリーズ”っぽい雰囲気を持っているのかな?なんてうっすら感じながら古い作品?なんて思ったほどに、かえって新鮮味を感じたのですが・・・


元白バイ隊員だった伊崎がさる事件に遭遇して、そこで出会った刑事・南元に憧れ転属し、偶然にも同じ所轄の強行犯係でコンビを組むこととなっています。
南元は複数の女性と同時に付き合う事を隠しもせず、ロクデナシと呼ばれていますが、チャラけていい加減そうでいながらも、仕事の現場での様子には伊崎には憧れるものがあるのです。
そんな2人が話の流れから関係を持ってしまったのですが、それからもその関係は続いて遊びと割り切っていたはずなのですが~


日頃の仕事を通しての彼等のやりとり。
伊崎の素直になれない隠した心。
そんなものが、事件や周囲の人々の絡みによってはっきり固まっていくという、ストーリー的にはそんなに大きなハラハラドキドキはないのですが
この話において効果を発揮しているのはそれぞれのキャラクターの魅力でしょうね。

オヤジというにはまだ若いかな?とは思う南元ですが、きっとこれが中原作品だったらエロおやじなんだろうな~
でも李丘作品にはそこまではいかない何だろう?変な言い方ですが爽やかさや好感度があるんです(自分比率)
女性と複数交際していても憎めない性格。話が上手い?
過剰すぎず、適度に軽くて、でもちょっぴり的確で、相手を不愉快にさせないかといって気遣いがみえるわけでもない、やんちゃ坊主みたいな面もありながら自然体がとても自然体な部分でしょうか?

伊崎は伊崎でしっかり男前です。
強いし自分の考えをしっかりもっているし、ただ男子を好きになってしまった過去で心に傷を持っていて、恋人は作らないという恋愛に入り込めない部分がある。
南元へのあこがれも、彼がゲイという部分からそれは広い範囲で好意も含まれていて、きっとそれを抑え込もうとしている部分があり、同僚で先輩だからと自分で言い聞かせて恋愛にならないように抑え込んでいるんでしょうね。

懐の広いロクデナシ風でも本当はイイ男×意地っ張りツンデレさんという組み合わせの、気持ち良い典型カプかも?

そんな彼等に絡むキャラで、元伊崎の上司にあたるキャリアの高木がユニークなキャラクターでいい味出してました♪
伊崎はかわいがっていて、南元をからかうのを面白がっている?
ちょっぴり伊崎に不穏な影を落とした八坂も使いようによっては下僕になるか(笑)

ライトだけどとても気分よく読めた一冊でした。

10

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