雀影
彷佛清新气息
smells like green spirit
本編の最後に続く、東京で同居しているフトシとタローがフトシの実家に一緒に帰ってきて、フトシの母と家飲みしているときのお話。
酔って先に寝てしまったフトシを部屋に寝かせてきてから、タローとフトシの母が二人で語ります。
本編中ではほとんど描かれなかった、タローとフトシの高校時代のエピソード。
高校時代と、大人になってからのタローが、しっかり描き分けられているのに感心。
大人になったタローは、ほんとにいい男になりました。
そしてフトシ母のほうれい線が、なんだかリアルすぎて切ないわ。
故郷に帰った三島と夢野。
酔った三島を寝かせてから、夢野が三島かーちゃんと酒を交えてしんみり話す場面。
ノンケの夢野とゲイの三島には、やはり越えなければいけなかった壁がいくつもあって。
多分これからも、いくつもあって。
高校時代に、その象徴的な出来事が。
その時言った夢野の言葉、その後の自分の葛藤…。
そんな時、夢野が思い出す三島の姿はあの頃(中学)の三島で。
まだ子供だった、未完成で純粋だった頃の姿で。
三島かーちゃんは夢野の話を優しく、でも相変わらず豪快に聞いてくれます。
あぁ、かーちゃんはすごいなぁと、しみじみ思いました。
この頁数の中に涙あり、笑いありなのが流石!!
※好きすぎる作品なので、CDがうまくレビューできず。
小冊子のみのレビューでごめんなさいm(__)m
この「スメルズライクグリーンスピリット」の一番BL色の濃いシーンはどこだ?
と考えると、きっと掲載にない二人の高校時代に違いないと思うのです。
ずっと三島のことを考えて出した結論に、後ろ向きな三島の姿を見せながら
熱いタローの情熱がほとばしる高校時代。
きっと、そんなものが展開されたであろう
そんな回顧を盛り込みながら、田舎の実家に帰省した折のフトシのかーちゃんとタローの会話とで構成されたショートコミック。
そこに「絶対」を信じた熱い時代
それを信じられなくとも信じたいとタローを許してきたフトシ。
かーちゃんの言葉はその天然ボケキャラによって途切れてしまったが
そう、きっと、フトシがタローを好きだから。。。という言葉があったに違いないと確信しています。
二人を見守ったかーちゃん。
フトシを真剣に考えてみてきたタローだから
この二人がいれば、タローもフトシも幸せなはず!
いつか夢野家との合同宴会シーンなども見てみたい・・・きっとその暁はタローとフトシの結婚式だろうか(笑)
そんな未来予想図も見えてくるあったかいお話。
やっぱりイイ!!