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only you,only
原作既読ですが、読んだの10年以上前で全く記憶から消えていました。
なのでほぼ初めての感じで物語に触れました。
CD化が10年前、今とは社会がいろいろと違うのが、物語の展開に生きています。
令和の今だったら、ありえないきっかけ、と展開なのも、味わい深いです。
新宿二丁目を冷やかしに車でわざわざ行く悪友付き合い、と、キスをしている人にクラクションを鳴らす行為。
社内の噂ばなしが写真つきで一斉送信で共有される環境。
出世のため、将来のため、世襲のための結婚。(これはいまだにあるのかな)
前野智昭さん演じる須藤章成の、色っぽさ、切なさ、苦しさが、すっごく胸にしみいります。
部下の須藤に密かに恋心を抱いていて、さみしいときに一緒にいてくれればいい、と二丁目で見つけた相手と一夜限りの関係を持ち続けてきました。
片想い、という言葉が軽い、とは思いませんが、須藤のこの気持ち、行動は、秘めた恋心、と呼ぶ方がふさわしいように思います。
社内ではゲイであることを認めもしなければ否定もしない、仕事はきちんとこなしつつ、それだけの毎日を送って来たというのが、前野さん演じる須藤の声音にすごく表れていて、本当に切なかったです。
岸尾だいすけさん演じる真木唯行は、育ちがよくて頭がよくて、だからこそちょっと不遜で、ちょっと鈍感な男でした。
須藤にせまる様子はちょっと軽薄、後に子どもっぽくて、どちらの表情にもちょっといらつき、そしてとても萌えました。
後半の別れと再会のくだりには、本当に胸がどきどき、苦しくなりました。
フリトで岸尾さんが「久々のBL出演。まだ自分にもオファーがくるんだな」なんて言っているけど、
いやもう!本当に素晴らしいから!是非また出てください。
知性を感じる美人声でナチュラルな演技。
濡れ場の艶っぽさも健在。
短いのが残念!
最初から最後まで、堪能したかった!
それくらい岸尾さんの濡れ場は絶品だと思う。
前野さんも真っ直ぐな青年役がとても合っていた。
外野から妨害は入るものの、二人の気持ちはしっかりと結びついているので、安心して聴ける。
終始甘く、品の良い作品。
原作既読。
前回の【ティアドロップ】同様、原作がとても好きなのですが、この作品もやっぱり何かが違う……という感じが最後まで付きまとってしまい、いまいち集中できなかったです。
役者さん達の演技は文句なしなのに、何だか空気が違うというか、上手く表現できないのですが、とにかく違和感がぬぐえない。
正直なところを言ってしまえば、麻生作品は音声化に向かないような気が。
それか、別のメーカーから出していれば、もう少し違ったかも、というのはあります。
ここのメーカーさん、ポップなお話は凄くいいのですが、どうもシリアス系になると私は相性が悪いかな、と感じています。BGMの使い回しが目立つので、どうにかしてほしい。
肝心の中身についてですが、ヤンデレ受の真木を岸尾さん、その想い人の攻・須藤を前野さんが演じてらっしゃいます。
おふたりとも、繊細な演技を最初から最後まで通されていて良かったです。
真木の過去のトラウマや、想いをぶちまけて号泣するシーンなど、岸尾さんの迫真の演技で非常に聞き応えがありました。
後半の泣き演技には、思わずこっちまでじわっとこみあげてくるものが……。
想いがだだ漏れ溢れかえって、好きで好きで好きで、どうしようもなく好きで、という見栄や体裁を全て捨て去ったような泣き方がたまらなく良かったです。
会社や日常生活でも、感情を抑制して生きている分、この感情爆発の仕方は本当に素晴らしい効果を生んでいました。
前野さんも親族経営の会社に勤める坊っちゃん、という役柄なんですが、育ちの良さからくるお坊ちゃん特有の無神経さが良く出ていて、イメージとぴったりでした。
重苦しい展開の連続技で、聴いてる方も力が入ってくるのですが、ここまで色々とてんこ盛りなので、やっぱりCD1枚に納めるにはぎゅうぎゅう詰めにしすぎた感が否めない。
コミックだと表情だけで伝わってきますが、音声なのでその辺をどうにかしてほしかったです。
間の取り方を工夫しようにも、ここまで詰めこむと役者さんどうしようもないと思う。
とはいえ、普通に聴いてて胸が締め付けられるような痛苦しさや、ふたりの選んだ選択など、感動ポイントはたくさんあります。
ストーリーがかなり重たいので、気軽に聴ける話ではないですが、切ない話を求めているときにはオススメです。
評価は中立にしようか散々迷った末、役者さん方の演技が素晴らしかったので萌で。
原作既読です。
確かに、泣きの岸尾節でした。
真木は最初から須藤が好きで、でも、最初からかなわない恋と諦めていて、行きずりの男との身元を隠した一夜限りの関係で身体の寂しさを紛らすことで、心の隙間を隠しています。
須藤は偶然2丁目でそんな真木を見かけて、真木に興味を持つのですが、、、
とりあえず、泣きの岸尾さんのことはおいといて、
前野さんって、こういう鈍感で誠実な男をやらせると絶妙。
ノンケの鈍感さが俺様化することなく、本気の恋に対してはヘタレることなく潔さになる、なんかこう、針の穴を通すみたいにギリギリのライン。
そこへ、岸尾さんの抑制の効いたハスキーボイスが絡んで、
派手さはないけどしっかりしたいいもん聴かせて戴きましたって感じです。
セルフつっこみ
原作はコミックで読んだはずだけど、その割には、コミックじゃなくて小説だったように思えてしょうがない。
ストーリーは確かに覚えているのに、キャラクターの絵がちっとも思い浮かばない。
確か原作コミックの感想も、小説を読んだようだったって書いてたようなきがする。
でも、こうやって音声化されてみると、やっぱり内容量は小説のそれよりコミックのそれで、
少なくとも、真木の変装に関してはCDだけだとほとんど伝わってこなくて、
そこはやっぱりコミックならではの演出というか展開だったのだなぁ。