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水上ルイさんのルビー文庫作品は自分的に2時間くらいで読めて、好みに当たるととっても楽しめるんですよね。良い気分転換になります。
今作もそんな一冊でした。
関連作を読んだのにレビューを読み返しても思い出せなくて。でも今作を読み終わる頃に、ああ!そうだった!となりました。
あの星の痣を持つ一族の人間は売られるお話です。今回も主人公が不憫で可哀想で。
二十歳ですごい才能ですね!
才能は身を助ける。まあ実は…ってのもありますが。
主人公美琴は作曲家を目指す学生で。トンデモ一族から売られそうなところを逃げ出し、ローマの下町のバーに住み込みで働きピアノを弾いていたら…。
水上さんの受け攻め両視点、いいですね!
そしてお約束な彫刻のような体と美声を持つ精悍な攻め、美しい受け。
美琴の戦いと恋と。攻めの相手は男の子なのにこの気持ちは?なのと。
ピンチも窮地も乗り越えて。
嬉しい身内も見つかって。
はぁ〜、駆け足気味でしたが良いお話でした。イラストがちょっと雑な気がしますが。特に星の痣とか。
「天使は野獣の花嫁」のスピンオフと言うより関連作品でしょうか。
ブラッドレイ家の幸運の星が今回もメインテーマの王道ものですね。
前作でも出ていたジョエル叔父さんや雫もちらっと出てきて幸運の星を持つ者へ
一族が欲の皮を突っ張らせる背景は前作と同じですが、今回は一族からの妨害や
拉致的なものより、受け主役の美琴の音楽的才能と攻めのロレンツィーニが持つ
劇場が中心の内容で、出来る男と胸にある星の痣のせいで自分自身に自身が無い受けが
惹かれあい、一族の言い伝えに振り回されそうになる美琴をロレンツィーニが
心身ともに受け止める王道ラブで安心感のあるいつも通りの作者の作品でした。