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あんなにむっつりすけべだったなんて……反則だ!
kane nimo makezu koi niwa katezu
主人公の筋金入りの守銭奴瀬木谷の金利計算してる姿は個人的に笑いのツボ。
私も金利計算大好きだから本の中に同士を見つけたようでした(笑)
もっともここまで守銭奴、お札フェチには残念ながらなれませんが、
福沢諭吉になら抱かれてもいいなんてお金が大好きな主人公は好きです。
そしてそんな瀬木谷の親友たちもそれぞれ癖のある親友で内の一人が高校時代から
密かに守銭奴瀬木谷に秘した恋をしている相手で今回の攻めになる大輔です。
あと一人は共通の親友でオカマさんですが、同じ男性だけどこちらは心は乙女ですから
ある意味ガタイのいい女性と変わりませんね。
瀬木谷が金利や利息を眺めてほくそ笑む守銭奴なら、大輔は何故かいつも相談を
誰構わずに持ちかけられる頼りがいのあるナイスガイでしょうか。
それも異常に信頼され頼られるから絶対人には知られたくないような秘密を打ち明けられ
人事なのにいつも巻き込まれてしまう損な役回りだけど、そこがやはり良い人ですね。
長年片思いしていた相手にいつもの相談事をされたせいでちょっと心に余裕がなくなった
大輔がふとした弾みで瀬木谷に1万くれたらキスくらい誰とでもする発言に嫉妬し
今まで親友として築いてきた関係が壊れる恐れがあるのに突っ走ってしまう展開。
そこに大輔を悩ませている相談事が絡んで親友から恋人になるまで簡単にはいかない内容
でも大輔の片思いかと思って読んだけど、実は意識していないだけで相愛だった気もする
どこまでが友でどこからが親友でどこからが恋人なのか、同級生モノで片思いの相手と
大人になっても離れず良い関係を続けていると次のステップって難しいよねと
でもハッピーになって良かったし、親友トリオもこれから先も腐れ縁のように
一緒にいるのだろうなと微笑ましく感じた作品です。
現在小説リハビリ中です。。。
好き作家で好き作品の多いシャレードならと久々の中原作品デス。
総合評価として、可もなく不可もなく、いつもの中原節だった印象♪
主人公達若いのに、攻めがエッチシーンで暴走とはいえエロオヤジな攻め文句を出すところ、久々のカマキャラ登場、主人公達に訪れるトラブルとポンポンとテンポよく進展していくストーリー。
安心安定の展開に、さて今回はどこに萌えを感じるのか?
残念ながらドキワク感とか萌えツボを刺激してくるものはなく、普通。。。(涙)
何かキャラに入れ込めれば違ったでしょうに。
後に残るは、主人公達ではなく人の良いカマキャラの幸せを願う気持ち。
かといって、カマキャラが主役を喰ってしまったわけじゃあないです。
両親が食堂を経営して繁盛しているのに、採算度外視経営をするために自分たちの生活が貧困になっている家庭で育った瀬木谷は、預金通帳を肴に酒が飲めるほどの守銭奴となったネット通販会社の会社員。
彼には高校時代からの親友に、元野球部員で今はスポーツ用品メーカーの社員となった菅原と、オネェの性癖をカミングアウトしオカマバーの雇われママとなったシルクがいて付き合いが続いている。
菅原は人望があるというか、人から相談を受けやすい人で見ず知らずの人からも相談を受けるというそんな特徴を持っている。
瀬木谷の守銭奴ぶりに、売り言葉に買い言葉で関係を持ってしまった瀬木谷と菅谷。
気まずさを何とかしようとしたところ、菅原の相談を受けるという特徴が何かトラブルを運んだようで、菅原は瀬木谷を避け始め・・・
話展開としてはこんな具合に、キャラクターにつけられた特徴というものが作用して招くモノが上手く進展につながっていくという、とても解りやすく作家さんらしい進行です。
瀬木谷が諭吉と寝てもいいと思う位金が好きという設定は、金が好きという位でそんなに強い執着は余り感じなかったな~
ケチとか生活を切り詰めてまでとか、そういう必死感までは感じなかった。というかそういう描写は薄かった気がする。
20代で2000万の貯金ってかなり努力がいったと思うんだけど・・・
菅原が人から相談を受ける、頼られやすい性質というも周囲が言っていたり後々の展開に影響しては来るけど、瀬木谷やシルクとの友人関係においてそんな部分は見えてこなかった気がする。
キャラ付けのあくまでも設定という感じが強くて、それが菅原の性格によるとかそういう部分に現れてない気がしてしまって。
後トラブルになった相談事も、結局のところ血縁が関係していて情の深さを見せはするものの過去があったりしたからな~
友人たちと接する以外の部分での事なので説得力に薄さを感じてしまい。。。
シルクさんがそんな二人を時々煽ったり、見守ったり、相談相手になったり力をかしてあげたり、とても人のよいキャラで描かれてはいますが、彼がいなかったらまとまらなかったかも?
というくらい結構重要な役割ですが、その存在もやはりありきな?
ガタイよく、岩のような顔と描かれていますが高校時代モテたとか!?
親友二人の恋を見守るシルクさんのタイプの男性は一体どんな人?・・・気になるなぁ(笑)
そつなく冒頭に述べたように普通に感じました。
瀬木谷も結構強気で意地っ張り、菅原も同じ感じで、似たもの同士なカプって感じがします。
ただ一か所、瀬木谷がシルクへ電話した時シルクが「大ちゃん」って呼ぶ表記があって、多分名前間違いだと思います(涙)
イラストは動きがあってなかなか良かったです。
普通って時評価は萌か中立か、迷うんだな~
今月は中原一也さんの新刊が二冊も出る!ってことで
まず発売の早い本書をワクワク手に取ったのですが
うーーーん……もう一冊の新刊に期待かな。
金をこよなく愛する瀬木谷(受)が
高校からの親友・菅原(攻)と悪ノリで寝てしまい
意外とエロい親友の一面を知ってドキドキ…という話。
この二人と、もう一人の親友でオカマのシルク姐さんとの
高校からの友情や、テンポの良い飲みトークは
中原節って感じで良かったです。
イマイチに感じるのは、設定の中途半端さ故かな。
受の瀬木谷が、「守銭奴」「金の亡者」と言われているわりに
作中で大したエピソードがなく、
せいぜいただの貯金好きにしか見えません。
キャラ的に際立った部分がないから、
実はウブで…と言われても、ギャップ萌もなく。
親友を救うため、大事な貯金を切り崩す!ってシーンも
ポッと出の脇キャラにいいとこ持ってかれて
この作品における「金」って、瀬木谷の一大決心って
そんな軽い扱いなの?
菅原が、お人好し常識人→Sキャラに覚醒する展開も
その背景にあまり説得力を感じず、
そのせいかエロ描写にも気分がノりませんでした;;
オカマ、ヤクザ、尿道責め…と
中原作品お馴染みのアイテムでお茶を濁されたような?
サラッと読めて悪くはないんだけど
焦点がぼんやりしていて盛り上がりに欠ける感じでした。
あと挿絵について。
菅原は身長188センチのワイルドな男前という設定なのに
キャラデザが幼すぎやしませんか??
どーーーも最後まで馴染めませんでした(-_-;)
オネェ軍団が瀬木谷にキスを迫るシーンなんかは
劇画調アニメみたいな迫力があって好きなんですがw