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おまえで諸々チャージさせてくれ
sekai wa kimi de dekiteiru
全力でお前を落とす!!と宣言した攻めと、長年の親友だと思っていた男の変貌ぶりに唖然としつつもかわそうとする受けとの攻防戦です。
一言でいえば攻めは「トチ狂ってる」
まぁ、タイトルからイっちゃってる感はありますよね。
仕事時(弁護士)は即死級の毒舌を吐きまくってる男が、受けを前にすると人格が変わります。
全力で口説きまくるうえに、最強のポジティブ脳になってしまう。
受けに冷ややかな応酬をされても「(声も素敵すぎるせいで)嫌味まで天上の調べに聞こえて、賞賛されてる錯覚に陥る」とか……。
おめでたすぎる。
こういうコントみたいな会話劇、大好きです。
ああ言えばこう言うみたいな二人。
なんだけど。
ときどき、例えや説明が回りくどくて長いんです。
異次元レベルのテンションマックスになってしまった様子を描く場面。
これが漫画だったら一目見てインパクトが伝わるので面白いんだけど、それをだらだらと文章で説明されても面白くなくてですね……。
面白いと思って書いてる作家さんと、読んでる自分との距離が広がっていくというか、置いてけぼりになっていくような感覚。
読みづらくてテンポがくずれるというか。
そういう箇所が何箇所がありました。
でもそれ以上に笑えました。
そして上っ面の口説き文句だけではなく、きちんと受けのことを見ていて、そこに受けが救われているところも良かったです。
ちなみにカラー口絵のシーン。
アホすぎて笑いました。
なにが「対ピー座ピー」よ。アホすぎるでしょ。
弁護士ってだけで萌えポイントなんですが、どうも乗り切れませんでした。
仕事では「悪魔」と呼ばれるほど有能で敵対する同僚には辛辣な言葉を吐いて撃退する悠海。
そんな彼はとんでもない恋愛脳の持ち主で、プライベートでは元同僚で親友の雅敬を溺愛。口説きに口説いているがなかなか手に入らない。
そのプライベートでのしゃべりが、ギャップがあるのはいいのだけれど、どうもしっくりきません。
雅敬との会話のテンポは軽快でかなり面白い部分もありますが…
企業弁護の話はけっこう難しくて大変興味を惹かれたのですが、そのギャップがじゃまして面白味が欠けてしまったような気がします。
ただ、雅敬の生い立ちが絡んでのエピで悠海が本当に雅敬を深く想っているとわかるところは良かったです。
だからこそ、それが転機となってふたりは…と言うことなんでしょうけれど。
とりあえず、鬱陶しいぐらいだった悠海のことを雅敬も受け入れて(まさに口説きに口説いてが実ったってことですね)悠海に愛されて嬉しい様子だったので、まるっと良かったねと言うことで。
牧山さん、初めて読ませていただきました。
デレベンってどんなだ…?と気になってしまいましてw
国内最大級の規模を誇る法律事務所に勤める弁護士、上條悠海は
出世株とも言える有能な男で
その為妬みも買いやすく、つっかかられることもありますが
冷静に言いくるめる事なんて余裕すぎて超絶クール!!
そんなパーフェクト弁護士が愛してやまないのが
同じく弁護士の甲斐雅敬。
甲斐は祖父の事務所を継いでいるため職場は別ですが
大学が一緒だったことから気心が知れた仲です。
上條の、ズバズバはっきりした物言いをするタイプと反して
物腰は柔らかでも言いたい事を言う甲斐なのでバランスが良かったです。
上條が、普段はただひたすらおっかねぇ仕事人間なのに
甲斐の前では愛の言葉なんて何も惜しまないくらい口説くセリフに
毎回「…ぶふっ」となりましたよ!
甲斐は上條を一番の友達とは思っても恋愛対象とは見れなくて
ハグ等断ろうとするのですが
上條は裁判で使われそうな単語で迫るし引こうともしないから
断りきれないのが可愛かった…。
弁護士ものって難しいのかなーと心配な面もありましたが
そんな事は無く、
個人的にラブコメ寄りの方が楽しめたので良かった!
上條の辛辣さは冒頭でも充分でしたし
甲斐を大事に想っているエピソードが多目で満足出来ました!
ちょっと強引そうだけど、甲斐の気持ちは無視しないんです。
両視点で書かれているので、心情もわかりやすいですし
なんたって受けにベタ惚れの攻めってやっぱり好きだなぁ。
安心して読み進められました。
後に起こる事件(?)も、お互いがお互いを想う行動って
萌えないわけにはいかない!!
そして正義が勝つのですw
ここに関してはちょっとあっさり感は否めませんでしたが…すみません;
甲斐が優しくて義理人情に厚いため、ジジキラーと呼ばれたり、
甲斐の事務所に勤める浅田にまで上條が牽制するとかあって、
あれこれもっとその後の二人も読みたい気持ちになりましたので
シリーズ化してもらっても良いくらい☆
海外出張で十日も会えなくなる事を
「お前が大騒ぎしすぎなんだよ」という甲斐に
「恋する男的には、正しい取り乱し方だ」と嘆く弁護士ww
メールは起きてからと眠る前の一日二回ってマメだった…。
“まるで息をするように雅敬を褒める”上條、
絆された感の(勿論それだけじゃありませんが)甲斐、
どうかこれからもお幸せに♪
でも、愛しているがゆえの絶倫は受け身がしんどいだろうから
多少はほどほどにしてほしいとお節介ながら思いましたw
弁護士という職業柄かよくしゃべる2人です。会話のテンポよくその掛け合いが絶妙でいい!2人の会話に終始ニヤニヤです(≧∇≦)
悪魔やジジキラー、ラブリーガルとかデレ弁とか素敵な単語も出てきて美味しい要素盛り沢山!
なのですが、いかんせん薄いのが残念。悪魔っぷりのエピソードとかもう少し欲しい!ジジキラーも。だって単語としては散々出てくるのに、それを表す場面が少なすぎ。特にジジキラーは攻めが普段から嫉妬するくらいだというのに、実際にジジをたぶらかしているシーンが1度もないなんて!こんなに美味しい設定なのに勿体無い!(笑)
もしかしたら2人の会話が多くなりすぎて色々入らなくなったのかもしれないけど、エピソード追加して枚数増えて金額増えても満足出来る内容になると思うのに…おしい!
この作家さんの作品は軽妙なテンポでかなり好きで毎回楽しみにしています。
それに攻めが受けを溺愛したり甘やかしたり、どんな作品でも攻めが受けを大好きだと
思えるような内容の作品が多くて、この作家さんの攻め像が萌えツボなので
大きなアップテンポが無くても楽しめるのです。
シリアス要素も主役キャラのパワーで全てポジティブに運んでくれるものいいのです。
そして、暑苦しい程に攻めに愛される受けは好きのベクトルが後になって高まるタイプが
意外に多いと思うのですが、今回もそんなパターンでしたし、
無自覚で年上男性、それも高齢者をメロメロにする天然ジジキラーなのも
ほのぼのしていて好きな設定でしたね。
弁護士同士、それも二人ともかなり優秀で受けが亡き祖父の事務所を引き継ぐまでは
二人は大手弁護士事務所の同僚で、攻めは仕事は出来るが言動は辛辣だし、
受けたケンカはどこまでも買って相手をコテンパンに凹ますから悪魔なんて呼ばれてる。
そんな攻めが唯一仕事キャラを180度崩壊させるくらい恋愛脳にさせる存在が
元大学の同期で同僚だった受けだけなんです。
攻めの片思いから始まっていて受けが本当の意味で恋愛を意識して思いに気がつくまでを
二人の軽妙なやり取りと仕事の嫉妬から足を引っ張る大手事務所の先輩のなどを
絡めながら、最後はジジキラーの受けのおかげで丸く収まるが攻めはジジキラーの
受けが逆に心配で仕方ないって終わり方も良かったです。
ほんとに言葉のやり取りが楽しいお話でした。
さしずめ、上條(攻)がボケで雅敬(受)がツッコミといったところでしょうか。
最初から上條が全開なんです。ラブ全開で雅敬に迫り倒すお話。
お互いに口が達者なものだから、ああ言えばこう言う…を繰り返しております。
上條視点だけだと雅敬の気持ちはわかりにくいだろうし、雅敬視点だけだとたぶん鬱陶しくてたまらないだろうし、交互視点でよかったw
でも、ただやみくもにコメディっぽく迫ったりかわしたりしてるわけでもない。
互いが大切な人という認識があるから、そこはなんというか、優しい空気がある。
思いやりあっているという感じですかね…
最初に体をつなげることになったのも、下心よりも(たぶん)慰めが勝った結果だろうし。
ひとつだけ慣れなかったのは、現実シーンの途中に入る回想シーン。
急に入ってきて結構な長さをとるので、気を抜くと現実か回想かで混乱する場面がありました。
でもそれ以外は好きなお話でした。
あ、雅敬のジジキラーぶりをもうちょっと聞いてみたかった!
会話を楽しみたいラブコメをお探しのかたにオススメです。
何と言うか、ムードもへったくれも無い求愛という印象を持ちました。(とは申しましても問題なく面白かったですので萌×萌にしたいところなのですが、そこまでは気持ちがいかなかったです。)
この作品の魅力である飄々とした会話やそれに伴う雰囲気が自分には少し仇になってしまいました。上條が雅敬を深く想っていることは勿論伝わってくるのですが、その愛情を表現する際の言動がちょっとコミカル寄り(※上條はいたって真剣)なので、個人的には心にぐっと迫って来る熱さのようなものを感じにくかったです。上條が胸に溢れんばかりに雅敬への愛を抱えていることは解るんですよ、あまりに直球で雅敬に迫ってもいけないと思ってあえて自分を抑えていることも。ただ、熱情の一方で冗談めかして大真面目に愛を告げる表現のギャップに個人的には少し冷めてしまうのは如何ともしがたく…。反面、上條をいなしながら、寄せられる気持ちに戸惑いながら、ゆっくりとそれを受け入れていく雅敬は可愛い男という感じで、二人の間にある長年の友情と温かい愛情はほほえましく、好感が持てました。仕事や互いの家族に関する記述もバランスが取れていて良かったです。上條視点から始まって雅敬に移り、また上條に移って雅敬に戻って、というように、視点のチェンジもより内面が解って良かったです。
この設定のまま、ユーモア的表現をもっと減らして、違った味付けで別バージョンを読んでみたい気持ちに駆られます。でもそうするとこの作品の良さは失われてしまいますので、これはこれでいいのかな。どちらかと言えば「平安異聞 君ありてこそ」の方が好みでした。そう言えばあちらも受は真面目で穏やかで年長の方に好かれている感じの子でしたので、作者さんの好みなのかな?攻も、上條のように確かな裏付けのある自信家で、若干飄々としていたっけ(上條からやや奇天烈的な要素を除いた飄々さと言えばよろしいでしょうか…)。でもあちらはテーマ的にこの作品よりは重いものでしたので、その分熱さを感じた二人だったのかも。今回の新作も悪くないですが、自分の好みとしては「平安異聞~」みたいな感じの作品をまた読みたいな。次回作も楽しみにしています。
職場では『悪魔』と恐れられる辣腕弁護士、
プライベートでは同居人の弁護士・雅敬(受)にデレデレ、
自称『デレ弁』の悠海(攻)。
屁理屈や法律用語を駆使しガンガン口説いてくる悠海と
それをしれっと拒絶し続ける雅敬の
コントのような会話劇(攻防戦)が最高に面白いです!
ストーリーは二人の視点が交互に入れ替わる形で進行。
自分の出生の秘密を知り傷つく雅敬を
悠海が慰めるという形で初めて一線を越えます。
その後は、同業者に恨まれている悠海を
今度は雅敬が助けようとする。
お互いに助け合う中で愛が芽生えていくという展開が
なかなか良かったです。
常に自信満々でビッグマウスだけど
意外と忠犬な悠海も、
クールビューティーなのに悠海に抱かれると
思いの外可愛い反応を見せる雅敬も
どちらもキャラに意外性があって楽しい♪
『ラブリーガル』とは作中の悠海の言葉ですが
まさにその言葉がぴったりの
インテリで理屈っぽいのに不思議と可愛い二人でした。
職業柄か(?)ラブシーンまで喋り倒してます。
後ろをほぐすのに
舌とローションどちらを使うかの論争には爆笑ww
また挿入後の、余裕のなさが伝わってくるような
台詞の応酬にはかなり萌えました!
いつもはラブシーンであまりに台詞が多いのはどうかと思うのですが、本書の場合は、二人の丁々発止のやり取りが良いアクセントになっていたと思います。
全体的にテンポが良く、
ドラマCDにしたら面白そうな作品だなと思いました。
メインの二人は滑舌の良い声優さんに超早口で演じていただきたいです☆