恋する僕たちの距離

恋する僕たちの距離
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
遠野春日 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
門地かおり 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784896015171

あらすじ

「ひとつになって溶け合いたい──」基紀は人気者の尚二が好きだが素直に好意を示せない。その想いを自然散策のHPを作るメル友の「ヤスジ」に相談し、意を決して告白しようとしたが尚二に彼女ができてしまう。しかもショックを受ける基紀を遊びに誘ってきた内田先輩に、強引に唇を奪われた所を尚二に見られ、それが原因で避けられていると感じた基紀は想いを断ち切るため、「ヤスジ」が紹介していた散策ルートを辿ることに…。しかし、そこにはなぜか尚二がいて…。忘れようとするほど募る、切ない気持ち…そんな2人の想いの距離は──?

表題作恋する僕たちの距離

クラスで人気者
口べたで無愛想

その他の収録作品

  • そして冬の恋人たちは

レビュー投稿数2

門地絵買いでしたが、面白かった~!

遠野先生って、心象・背景説明がとても上手いですね!
この作品で言ったら、会話より断然説明の文章が好みでした。
学生ネタは得意じゃないのですが、この作品は好き。

リーダーシップのある爽やか男子に恋する、同クラのシャイで上手く話せないゲイ美人の、健気で可愛い話です。
ハンドルネームを使ったPCメールのやりとりと実際のクラスでの2人の仲のギャップ、受け攻めともお互いのにわか彼氏彼女への嫉妬や失望感の心情が良く表されていて、中垂みなんてどこにも無かったです!

基紀のツンの理由は、緊張し過ぎて平静を保とうと言葉が詰まっちゃうのに、美人で口が重いと、すましているとか言われてしまう。
そのドギマギが、何とも可愛いのに。

Hシーンには、ちょっと眉が寄りました。
初Hがスムーズ過ぎじゃありませんか~い?
受けを引っ張る男らしさは何度も見せて貰ったけど、初Hのテクニシャン振りに、なんか引いてまう~!
基紀も初めから「いい・・」って言ってて、学生モノの初々しさが足りなくないですか?と、敢えて苦言!

でも、そこ以外は、ばっちり萌えさせて頂きました^^
イラストの方も、枚数多め+3Pマンガと、門地ファンとして「拝めて幸せ」な本作でした♪

3

もどかしくてたまらない、小さな嘘が招く誤解とすれ違い

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
クラスでも目立つタイプの尚二×無口で不器用な性格の基紀の、もどかしい同級生ラブ。

くわー!はがゆいよ君ら。(地団駄)

両者で交互に綴られるんだけど、これは真相を知ってる読者のための両視点。というより、焦らし作戦のターゲットは間違いなく二人ではなくて読者だ。笑
ちょっとした嘘と偶然が招くすれ違いという迷走に、著者の思惑通りまんまと身悶えしました。

綺麗すぎる外見ととっつきにくい性格でちょっとクラスから浮いた存在の基紀は、同じクラスの人気者(笑)の尚二に片思い中。
でも、不器用な性格がアダになって、緊張からつい尚二にぶっきらぼうな態度を取ってしまいがち。
おかげで同じクラスなのに、二人はほとんど没交渉状態なんです。
最初は仲があんまりよろしくない関係っていうのがまた萌えますね。
いかにこの溝を埋めるのかというのも醍醐味だけど、このスタートだからこそラストのラブラブへの萌えに拍車がかかるというもの。

基紀は「トモ」というハンドルネームで、散策という同じ趣味のインターネット上の知り合い「ヤスジ」に恋の悩みを相談している。
でもひとつ問題なのは「ヤスジ」は「トモ」が女の子だと誤解してること。
基紀はそれをあえて解かないままやり取りを続けているのですが、コレが後で大きなすれ違いの元に。
思いきって告白してみた方がいいという「ヤスジ」からの助言を受け、基紀は尚二に告白することを決心するも、何とその日に尚二は他に告白された女の子と付き合いだしてしまい…。

鋭い人ならピンとくるあらすじでしょう。
人が恋をする時はたいてい外見から入ると思います。
外見から受ける印象でまず相手を判断し、無意識でその先入観を前提に相手を見極める。
イメージというのは意外と厄介で、好ましい相手であれば多少の粗も可愛く見えることもあれば、忌避している相手なら過剰に苛ついてしまうこともあるくらい。
では余計な先入観なしで知り合い、中身だけで好きになってしまったら? しかもそれが実は苦手な相手なら…?
というのがこのお話のポイント。

もしかしたら相性のいい相手かもしれないのに、余計な思い込みで仲良くなる機会を逃しているっていうのは、現実でもありふれているんじゃないでしょうか。
そういう相手との恋愛に、正攻法ではなくこういう仕掛けを施すことによって、同じテーマでもちょっと印象的なストーリーになっています。
くっついた後も、もう一波乱用意してあるので最後まで楽しめますv

ちっちゃいことなんだけど、攻めが受けのことを「あんた」と呼ぶのが萌える(受けが呼ぶのは萌えない)。
このちょっと突き放したようなぶっきらぼうなニュアンスににまにま。

5

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