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yuuniji ni adabana wa naku
楽しみにしていたシリーズの最新作はいよいよと思える段階にまで進んだ気がします。
久弥と佳雨のラブ度は精神的な繋がりがより深くなった感じもします。
それと同時にやはり1番気になるのが曰くありの骨董品ですよね。
持ち主を不幸にしてしまう骨董品、久弥の蔵から盗まれた五つの品の最後の茶碗が
今回の事件の引き金になっています。
茶碗を持ったために殺人事件まで起きるのですからどんな呪いがあるのかと
やはり古いものにはそれなりの曰くは付き物ですね。
そして簡単に久弥の下に戻ることは無い訳で、今回は殺人事件の時に茶碗を盗まれ
それが皮肉にも佳雨の実姉の嫁ぎ先である呉服屋の主人が手に入れてしまう展開で
今回の作品の事件とは別に次回のプロローグ的な前振りを感じます。
佳雨は今回の作品で実姉との絶縁と元姉のお客であった外国人への懺悔的な関係が
佳雨をまた一つ久弥との絆の深さを深める流れで久弥は佳雨の姉を思う気持ちを
心に刻みながら曰くありの茶碗が佳雨の姉の下へあることを突き止めながらも
今回は佳雨には何も語らず一人で解決しようと奮闘します。
事件の陰に別の事件と目に見える陰謀の匂いがやはり今回もしますね。
佳雨の姉のところへ呪われた茶碗が行くように何者かに仕組まれている気がしてならない
蔵から盗まれた最後の骨董品が佳雨や久弥だけに留まらず様々に巻き込んで
得体の知れない何かが口を空けて待っている気がします。
続編は是非お早めに読ませて頂きたいなとお願いしたいですね。
仇花シリーズ6作目。
ついに最終章の幕開けです。
というか、てっきりこの巻で終わりかな、と思ってしみじみしながら本を開いたもので……え、続くんだ、とちょっと拍子抜け。
今回は出来上がったカップルの話しというよりは、佳雨の過去の因縁だとかそういったお話に絡んでくるものでした。
実姉と自分の関係や、実姉の馴染み客との関係などなど、少し切ない展開もあり、しんみりします。
それもこれも、全ては大団円に向けての布石と思うとワクワクしてきますね。
個人的には今回も癒し役だった希里と梓にほっこりしました。
もう何このふたり、可愛いんだけど。
ふたり並んでると本当に可愛いんだけど!
ついでに銀花と九条の関係もすっごく気になるんだけど。
主役カップルが比較的安定しているので、脇を固めるキャラにばかり目が行ってしまい困ります。
叶うことなら本編終了後、スピンオフで銀花編読みたいと今からわくわくしています。
イラストは相変わらず美しいです。
たまに遭遇する残念和服なレーターさんじゃなくて本当に良かった。
CGも好きですが、このアナログ感が本当に淡くて美しく、隅々までしっかりと模様を書き込まれているのも素敵。
和服を着る機会が多いので、そういった意味でも楽しくイラストを拝見しています。