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クリスマス間近のパリ――。
ハルキは久々に訪れる平和な日常を満喫していた。
サヴァナ公国での事件で、兄妹だとわかりあったシャルルとマリィを残して、一足先に帰国したハルキ。
それ以来、シャルルからの連絡はなく、ごくごく普通の日常を送っていた。
そんなハルキの元へ「観光」を理由に訪れたのは、件のサヴァナでの事件で知り合ったブラッキー。
元ボディガードで、今はジャーナリストの卵という野生派の彼は、実はハルキにぞっこんで……。
ハルキもブラッキーのことは、嫌いになれないでいた。
そうやって観光を楽しみながら、ブラッキーと入ったとあるバーで、ハルキは偶然、女連れのシャルルを目撃してしまう。
そのことから、荒れてしまうハルキはついブラッキーに身体を任せてしまう。
身も心もボロボロになり、やっとの想いでたどりついた自宅の前にいたのは、女とホテルに消えたはずのシャルルで……
と。
この本、なんかただひたすらにラブい話ばかりが入っていたような気がしました。
まずは冒頭のサヴァナ後の二人の話。
ここまでのあらすじだととってもつらい話のようだけれど、この後がとにかくラヴい。
一旦はハルキはシャルルから逃げ出すんだけど、結局、ブラッキーに説得されて、シャルルの元に戻って、そこからラヴラヴな数日間。
揚げ句、ハルキがどうしても外せない用事があった、という一日で暇になったシャルルはわざわざブラッキーの元へ訪れて、きっちり自分の恋人に手を出された報復をしてるし……(それが二つ目の話)
そして、3つ目が、クリスマスにハルキがシャルルに指輪を貰う話。
もうこれでシャルルがハルキに惚れてるのって、普通に決定事項だと思うんですが、ハルキはなんやかんやと余計なことを考えて、その指輪に込められた気持ちをなんだかとんでもなく勘違いしていそうな雰囲気。
それでもちゃんと指輪をシャルルに薬指にはめてもらっちゃって、その後に愛し合って……という素敵なクリスマス。
十分ラブかったです。