FLESH&BLOOD(18)【BLCD】

flesh&blood

FLESH&BLOOD(18)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
46
評価数
10
平均
4.6 / 5
神率
70%
媒体
CD
作品演出・監督
亀山俊樹
音楽
川中ゆかり
脚本
山田健一
原画・イラスト
オリジナル媒体
小説
CD発売会社
マリン・エンタテインメント
シリーズ
FLESH&BLOOD
収録時間
80 分
枚数
1 枚
ふろく
初回封入特典:オリジナルしおり メーカー通販連動購入特典:キャストトーク収録スペシャルCD 16~18巻連動購入応募特典:松岡なつき書き下ろしオリジナル小説(予
フリートーク
別ディスクであり
発売日
JANコード
4996779021369

あらすじ

俺は俺の道を行く。自分に課せられた使命を果たす。

大航海時代のイングランドに突如タイムスリップしてしまった現代高校生の主人公を巡る、陰謀と冒険。
海斗の活躍と心の成長、海賊船船長 ・ ジェフリーとの時代を超えた恋 …… 。
松岡なつき原作、徳間書店 「キャラ文庫」 で大人気の海洋ラブ・ロマン、ドラマCD第6期シリーズ発売決定 !

ドラマCD第16巻、第17巻、第18巻を隔月連続発売予定 ! !

【ストーリー】
ウォルシンガムの息子トマスの死──その訃報に、ジェフリーの審問会は一時休廷。
ロバートの進言で、ナイジェルは身の回りの世話係を許される。
陰惨な牢に満身創痍で横たわり、気丈に軽口を叩く親友の姿に、ナイジェルは溢れる涙を押し隠す。
必ず容疑を晴らして生還させてやる ! !

船長不在の今、命を賭してくれたキットと仲間は俺が守らねば ── 覚悟を決めた航海長の、巣立ちの時が訪れる !

表題作 FLESH&BLOOD 18

ジェフリー・ロックフォード → 諏訪部順一

東郷海斗 → 福山潤

その他キャラ
ナイジェル・グラハム[小西克幸]/ キット[三木眞一郎]/ ビセンテ[大川透]/ ラウル・デ・トレド[近藤隆]/ ヤン・グリフュス[三宅健太]/ ロバート・セシル[代永翼]/ リリー・フロム[浅川悠]/ フランシス・ウォルシンガム[長克巳]/ フランシス・ドレイク[堀内賢雄]/ エリザベス女王[吉沢希梨]/ ジョン・ホーキンス[谷昌樹]/ アレッサンドロ・ファルネーゼ[福田信昭]/ 重臣[藤沼建人]/ ヴィレム[室元気]/ ハリー[矢野正明]

レビュー投稿数3

総合的には神評価ですが、少し急ぎ足に感じました。

16巻、17巻と2枚組による濃厚なドラマに慣れてしまったためか、今回は物足りなさを感じました。と言うか、そもそもF&Bは1枚というのにはやや無理がある作品なので、いっそのこと最初から全部2枚組で作って欲しかったなぁ。今更言っても始まらないし、それだけお金もかかる訳ですが(無論制作側にも採算性というものがあるでしょうしね)、ただ、その方がよりいっそう素晴らしいものになっただろうにと、今となっては非常に惜しい気持ちです。

これまでも様々な場面がカット、または短縮されてきていますし、読者の(ここは押さえて欲しい)という場面と先生や制作側の意図が合っていればそれでも構わないのですが、そのさじ加減が合致しないと満足感がかなり減ります。それが今回の18巻ではちょっと如実に出ちゃったなぁという感じ。一番感じたのはラスト、海斗が現代から16世紀へ戻ってくる場面です。時間こそ約7分ほどとってあるのですが、何と言うか、あっけない。文章で読んだ時はああ、帰って来るんだな、という躍動感や高揚感を感じたんですけど、CDではそれがあまり感じられなかった。多分、原作にある「今日あたり戻りそうな気がする」と、ナイジェルと共にホーの丘へ向かうリリーの存在がすっぱりカットされていた事に加えて、最大の原因は、原作では誰か(和哉のものとおぼしき)の悲痛な声をナイジェルが耳にする場面がありますよね、「きっと君は帰って来る…」という。17巻ラストから繋がっているとても印象に残る場面でしたが、それが全くなかったことになっているからかも。あれは入れるべきだったんじゃないかなぁ。ドラマの進行に直接は関係ないかもしれないけれど、F&Bの世界観を表現するのには非常に大切な場面だったと思うのですが…。他にも原作ではサー・ウォルター・ローリーがジェフリーに同郷の者としての同情らしきものを示す場面がありましたが、ちなみに私はそこがかなり好きだったんですが、それもカットされていましたし。どれも小さい事なのかもしれないし、気にならない方は気にならないかもしれないとも思うのですが、個人的には残念でした。

とは言え、素晴らしいことは変わりないです。特に、今回初めてのキットの一人語りは良かったです。原作を読んでいた時は、ここはCDではどんな風にするのかな、これまでモノローグのなかったキットが本当に語るのかな?と半信半疑でしたが、原作通り直球でした。海斗、ジェフリー、ビセンテ、ナイジェル、ヤン、和哉、これまで様々な主要人物のモノローグを聴かせてもらってきた中で、ついにキットが来たかという感じです。三木さんの気合いを感じました。それにしてもキットはせつないなぁ。
ナイジェルも頑張っていました。ジェフリーの気持ちを初めて芯から理解し、独り立ちしなくては、仲間を守らなくてはという今まで以上の責任感に裏打ちされた行動や言葉の数々に何か胸が熱くなるような気持ちにさせられます。「すまない、助けられなくて…」のシーンはやっぱりしんみりしてしまいますね、原作をリアルタイムで読んでいて先の展開を知ってはいても。それを優しく宥めるジェフリーの、(プリマスの埠頭で声をかけてよかった、友達になれて嬉しかった)と、ナイジェルとの出逢いを思い起こす穏やかな優しい声、そんな場面じゃないはずなのに、安らぎを覚えました。素晴らしい演技でした。(余談ですが特典CDでこの時の心境を諏訪部さんが語っていらっしゃって、それを聞いてからここを聴くとますます胸に迫ってきます。)

トラック1はラウル・ヤン組(相変わらず出口の無い樹海のようなラウルの昏い心には暗澹たる気持ちにさせられますね…)、ラストのトラックは前述しましたように海斗の帰還、その間のトラックは宮廷での審問とキットの葛藤と煩悶と決意、ナイジェルの涙、その辺に充てられています。第6期3分の2はイングランド組の出番が少なくて少し寂しい感じでしたが、それを取り戻す勢いです。審問の場面も聴き応えがありますし、ちょっと4巻とか5巻の雰囲気に似ていて、懐かしいような気持ちになります。やっぱりこういう堅い場面もいいですね。これまでと少し雰囲気の違う、10巻辺りのような良い意味で暗めの雰囲気のジャケットも素晴らしく、いつまでも見飽きません。ジェフリーの首と腕に巻き付いた細い赤い紐、黒や濃紺系の色の中でとても印象的で暗示めいていて、珠玉のジャケットだと思いました。



3

キットとジェフリーが覚悟を決める一枚

18枚聴いてきて、今までで一番初っ端からエロモード。
ラウル(近藤隆さん)とモブとのエッチやら、ラウルのモノをしゃぶらされるヤン(三宅健太さん)やら、エロの少ないFLESH&BLOODでしたので油断しておりました。
テレビ出力なので、慌ててボリューム下げました(汗
お隣に聴こえなかったかドキドキものです。

ラウルがヤンを同行させた本当の理由が判明し、その血も涙もないエゲツない作戦をヤンにやらせることをサラッと語るラウル。
それがいかに非道な作戦であろうとも、恩人の息子のために拒否出来ずにいるヤンの苦しみが三宅さんの見事な演技で伝わってきました。

ジェフリー(諏訪部順一さん)は前回エリザベス女王(吉沢希梨さん)の前で審議にかけられていましたが、そこに訃報が入り中断していました。
イングランドサイドはそこからの続きです。
ジェフリー救出のためにとった危うい作戦によりキット(三木眞一郎さん)の命が危険に晒され、それを危惧するジェフリー。
そしてナイジェル(小西克幸さん)のこと、スペイン戦の作戦のこと、自分の今後の覚悟のこと…相変わらず諏訪部さんのモノローグが素敵過ぎて、内容はシリアスなのに床をゴロゴロしてしまう始末。
かなり危ない人となっております。
監獄に戻されたジェフリーが、体は弱っていても衰えない美声でナイジェルに優しくこれからのことを言い聞かせるセリフ、再び監獄へ移送される時の最期を決めたモノローグ…血圧上がるよ、鼻血だわ。
お口に空気を含んだような色気のあるヴォイス(もうこれはボイスでなくヴォイス)の諏訪部さんにノックアウトです。
しかし、相変わらずエリザベス女王役の吉沢希梨さんの威厳に満ちた張りのあるお声は良いですねえ。
今巻は眠気とは無縁の進みでしたが(すみません、今までの巻では寝そうな時もありました)、ピシッと背筋が伸びます。
そしてジェフリーを始末しようとしているウォルシンガム(長克巳さん)の憎々しいこと…
ベテラン声優さん、すごいよねえ。

キット自体はあまり多く出番のある役ではないのですが、三木さん今回はかなり喋っておりました。
エス○フローネの頃から三木さんのお声は好きだったのですが、色気は相変わらずダダ漏れてらしてねえ。
ナイジェルを想ってのキットモノローグ、今回は最高でした。(そして長くて大変そう…)
ナイジェルへ執着する自分の心が良くわからない、最高の笑顔を見てみたい。
そんなナイジェルに関してはとことん不器用なキットは、原作でも好きでしたがCDを聴いてグン!と振り子が傾きました。
こういうのって音声化の不思議なところですねえ。
もうさ、ナイジェルも振り向いてあげてよ(涙
今回はとにかくキットのセリフもモノローグも多くて、三木さんファンの方には嬉しい一枚ですね。

ラストはナイジェルがホーの丘へ海斗(福山潤さん)を迎えに行き、再びビヨヨーン!ピカー!となって…ないけれどもね、未来から海斗が戻ってきたところまで。
ここで初めて福山さん登場。
海斗のいた21世紀では、ジェフリーは獄死。
そんな歴史を変えるため諦めない覚悟をしていた海斗、たくましくなったよ。
次巻は秋頃に発売予定かな?待ち遠しい〜。

2

ナイジェルの優しさとキットの意地、そしてカイトの強さ

前回の和哉のあまりの凄さに鳥肌が立ちましたが、今回はナイジェル(小西さん)とキット(三木さん)が光ってました。
このシリーズは主役だけではなく、脇役にもしっかりと光を当ててくれるので、お気に入りのキャラがどんどん増えていきますね。

投獄されているジェフリー(諏訪部さん)を救い出すために奮闘するナイジェルですが、並み居る強敵を前に怯まない姿勢が格好いいです。
繊細で優しいナイジェルは、弱ったジェフリーの姿を見るだけでも辛いでしょうに、決して諦めないという意志が感じられて心強い。
舌戦の末にようやくジェフリー解放かと思いきや、あまりにしつこいウォルシンガムに腸が煮えくりかえるほどむかつきます。
もうホント、役者さんが皆さん達者すぎて、悪役の憎たらしさといったら!!!

国家転覆を謀ろうとした罪に関して、ニューゲートは免れたものの、今度は無神論者ゆえにクリンク監獄へと移送されることになってしまったジェフリーが、ナイジェルに静かに自分の気持ちを伝えたのはせつなかったです。
諏訪部さんの声には迷いがなくて、自分の親友で、信頼をよせるナイジェルに全てを託す姿勢には胸が震えた。
そしてそんなジェフリーに対して、すまない、と絞り出すような声で謝る小西さんの声が、あまりに痛々しくて涙を誘います。
ナイジェルのすすり泣きの破壊力が凄く、悔恨の念がたっぷりとつまった小西ボイスに全部持って行かれました。

そしてそして、キットも今回とてもよかったです。
最初はナイジェル目当てで協力していたかと思いきや、すっかり仲間意識というものが芽生え……。
以前「陸ものにはわからん」とナイジェルに切り捨てられた言葉への答えのように「陸ものの意地だ」と答えたときの三木さんの啖呵に震えが走るほど感動しました。

ジェフリーからカイトのことを聞かされたナイジェルとキットは、リリーから事情を聴き、カイトをホーの丘へ迎えに行くところで次巻へ。
現代から帰ってきたカイトも、庇護され甘やかされるだけだった少年から成長し、ナイジェルに対して「自分で歩ける」と言ったシーンには、ぶわっと全身が総毛立ちました。
最初の方の自信なさげな心細さはすっかりなくなり、福山さんの真っ直ぐな声にカイトの強さを見たような気がします。

1

薄雲

ココナッツ様

こんにちは、ココナッツ様。コメントを頂きありがとうございます!
また、返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
実を申しますと、いつも物陰からこそっとココナッツ様のレビューを拝見しておりましたもので、コメントいただいて舞い上がってたりします。
フレブラは原作もCDもクオリティ高くて面白いですよね。
私は小説を読んでいて当て馬が推しになる場合が多い、という厄介な性格らしく、この作品でも例に漏れずスペイン組やナイジェル贔屓(笑)
もちろん、メインCPも大好きです^^

あたたかくなったらとか言いながら、暑さにへばって延び延びになってますが、新シーズン発売されたら興奮気味にレビューすると思います!
コンスタントにレビューされているココナッツ様は、本当に凄い、と尊敬しております。
新規開拓の参考にさせて頂いたりもして、これからも楽しみにしています^^
まだまだ暑さが続きそうですので、体調など崩されないようご自愛くださいませ。

ココナッツ

薄雲さま

こんにちは、薄雲さま。
かなり前に書かれていらしたレビューへのコメント、ご容赦くださいませ。
わたしも今更ですがFLESH&BLOODのCDを聴いていて(次は15巻)、レビューしますと必ず薄雲さまのレビューがあり、ついつい楽しんで読ませて頂いておりました。
薄雲さまはスペイン贔屓でらっしゃいましたか?
わたしはジェフリー贔屓なものでついジェフリーのことばかり書いてしまうのですが、薄雲さまのまんべんなく書かれる姿勢と軽妙な文章にすっかり虜となっております(*^^*)
今はあまりレビューされておられないということですが(ゲームにハマるとそちらへ時間を割きますよね^^;;)、これからも楽しみにしております。
それからまたFLESH&BLOODのCDが出るようですね。今から楽しみです。
では、突然失礼いたしました。

ココナッツ

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