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自分のもの味見してどこが悪い
kuroneko to giniro ookami no koi jijou
商業誌初読みの作家さんになります、この作品は電子書籍で
13年1月に「猫耳は狼の愛を聞く」で発表された作品に
スピンオフ作を収録しての発売だと思います。
ケモ耳関係は大好きなので電子オンリーでもチェックしているのですが、
多分読んだ記憶はあるのですが、ちょっと記憶から漏れていましたので
新鮮な気分での初読み感覚です。
人狼族と猫族の種族違いの再会もののラブになります。
猫族の凛は自分が猫族だとは全然知らないで19年普通の人間として生きてきたが
最近電車内で痴漢に遭遇するようになり、またもや痴漢に遭った時に俺様な大牙に
助けられるが、何故か初対面の大牙にデジャヴを感じてしまう凛。
そして大牙も当たり前のように俺のもの発言をしつつ、凛の家に下宿することまで
一方的に決められてしまうが、その強引さが嫌だと思わない。
それには秘密があって、実は二人は子供の頃に半年程共に暮らしていたりします。
もう少しで保健所に連れて行かれそうになった犬を凛が助け、真っ白な子犬を
大層可愛がっていたことがあるのですが、それが実は大牙なのです。
子供心にふたりの間には確かな絆と情が結ばれていたようなのですが、
大牙は半年後に飼い主に引き取られ別れることになって15年目の再会ストーリー。
その再会も凛の身に禍が降りかかることを危惧して大牙が凛を守るためにやって来た。
凛は4.5歳までは性別が未分化状態だった珍しい体質で愛する人が出来た時に
性別を変化させることが出来るというものです。
これが猫族に狙われる理由なのですが、実はそれよりももっと大変なトラブルに
守ると言った大牙の人狼族側の理由で危機的状況に陥る展開です。
狼とにゃんこちゃんのラブでもふもふ姿も愛らしいのですが、個人的にダメだと
思ったことは、狼なのにセフレがいたと言う大牙ですね。
狼さんのイメージは一途に番だけを~というのが私の萌えポイントなのですが、
気持ちは猫ちゃんに一途に向かっているけれど体は違うと言うのがダウンです。
猫ちゃんの凛も、あまりにゃんこな感じが薄い気がしましたがイラストは萌えです。
スピンオフが同時収録されていて、こっちのほうがにゃんこさんと狼さんの
イメージにピッタリな気がしましたね。
一途な年下狼くんとクールな年上にゃんこさん、可愛いワンコのフリして実は強引。
クールな年上かと思えば甘えたさんには冷たくしきれない。
表題作とはまた違ったカプのもふもふで楽しみました。
まだ子犬の大牙が東京で迷子、近所の人が通報、保健所の人が首にワイヤーわっかをかけて無理矢理連れていく…田舎者だから東京って恐いわーって思った。
小説だけど子犬なのに、殺処分されちゃうかも知れないのに、通報でワイヤーのわっか……可哀想だ。
凛に救ってもらえて良かったと思う。
猫と狼がそんな状況で出会うんだから運命だよね。
凛の婚約者となった偕。
大牙の弟の巽が現れたとき、偕と良いカップルになるんじゃない?と思った。
表紙の凛たちの後ろにいる二人が巽と偕で、年下攻めです。
そして、巽が意外とストーカーでした。
合鍵まで作って押し掛け旦那様してます。(料理するのは巽)
なんか、名前が一文字の登場人物が多いです。大牙のもう一人の弟 亨も一文字だし。
猫に変身したばかりで戻り方がわからない凛を抱っこして撫でてるシーンと挿し絵に萌え。
狼…飼えるものなら飼ってみたい。
BLでファンタジー楽しい。
もふもふだ、読もう。
んが、これはがっかり。
がっかりっていうか設定ブレまくり。
あらすじはmarun様がビシッとレビューされているので割愛。
しかし、狼って番を一生愛するんでしょー???
この攻の大牙は受に会えない間、性欲処理ってことで女のセフレが数人いたらしい。
もう、これって狼キャラとしてはブレまくりじゃないですかーヤダー!!
そうなると、この話自体がファンタジーのファンタジーになっちゃうんじゃないかと…。
全体的にイマイチ話も中途半端というか、しっかりしてなくてフワフワしてるし、ダメでしたね。
同時収録の攻もイマイチ執着とか腹黒とかいうタイプで萌えるはずが、いまいちやりかたが単なる自己中心的で強引としか私には思えず…。
電子書籍からの書籍だそうですが、電子書籍に興味を持っている私にしてみると、こんな作品ばっかりなら購入をためらう感じにさせられましたね。