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shuuai no kusabi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
教育係×社長という組み合わせ。BLのお手本のようなお話でした。
えろいシーンがひたすら続くので、ストーリーよりえろ重視な印象を受けました。
老舗の楽器メーカーで社長になったばかりの玲と、その教育係の瑛士。
まだ不慣れなことの多い玲は会社を守りたくて、最初は冷たく苦手に感じた瑛士の力を借ります。
がっつりお仕事ものかと思ったら途中から急にえろい展開に突入し、そこからあとはえろえろなシーンがひたすら続きます。
瑛士は、力を貸す代わりに体を差し出すよう玲に条件を出し、玲を弄びます。こういう内容、よく見かけるかも…。
えろえろなお話は好きですが、会議中にローターとか、電話中に悪戯とか、よくありそうなプレイが続きます。
気になるのは会社を順調に回すための力を貸してくれるはずなのに、会議中にローターとか仕事が悪化しそうなことばかり毎日してて、矛盾してるような?^^;BLだからいいんでしょうか。
瑛士が「教育係」といって会社や玲にとって何かプラスになるような目に見えて大きな行動をしていない事が、お話そのものに大きな矛盾を感じました。というか、えろいことしてるだけ。
ここまでなら萌えくらいなのですが、ラスト付近の展開が好みでなくて中立にしました。すみません、ここから先はオチまでネタバレしていますのでご注意下さい。
瑛士が実は玲の会社に恨みのある会社の息子だったことを知って、最初から復讐のために自分に近づいてきたのかと玲はショックを受けます。が、そこで瑛士が好きだと気づく…。
うーん、好みでないというか、こういうの、何度も読んだことある気がします。
なので何となく、玲がショックを受けながらも信じようとする様子や、瑛士が本当は何を考えていたかなども先が見通せるというか、あんまりハラハラできなかったというか。
スタンダードだなあって思ってしまって…。もっと数を読んだことないころなら楽しめたかもしれません。
作者さんはすごくよく考えてよくお話を練って…て感じでこのお話を作られたとあとがきを読んだ限り感じました。
失礼ながら、それなのにBL界ではよくありそうなお話になってしまっていることが残念に思いました。
えろシーンはよかったのですが、ストーリーが弱いと感じたので中立にしました。
主従ものが好きでえろえろが読みたいってかたにはよいと思います。
小山田さんのイラストはとても色っぽくて綺麗でした。
作家様はわりと初期の頃からこういった作品を書いていらっしゃったんですね。『アメジストの甘い誘惑』から『恋、ひとひら』、『はつ恋ほたる』、さらにとんでファンタジー一色のイメージが強かったので、陵辱にまみれた愛憎復讐劇(@現代日本)を描いた本作はむちゃくちゃ新鮮でした。
ストーリーは王道です。キャラの行動描写がちょっとまどろっこしく、物語の核心となる攻めの秘密がなかなか明かされないので、攻め→主人公の性的ないたぶりが理不尽にしか感じられず。7年前(2014年刊)なら、社内であんなことやこんなことをやっちゃうのはBL的にふつうだったかもしれないけれど、従業員数700名の家族企業とはいえ、このご時世そんな職場はどうなの?っていう風潮に変わってしまっているかもしれませんね。
老舗楽器メーカー二代目社長の和宮玲が、先代会長秘書の氷堂瑛士に仕事のノウハウを指導してもらう交換条件として体を差し出す、というハーレクイン系展開なわけですが、結構な序盤からクリップ責めやら尿道責めやらプレイがちょいハードです。会議中のお仕置きローターなんかは個人的に萎えシチュだったかも…。ここはむしろじっくり開発だけして、なかなか合体しない焦らしの方が萌えたような気がするのです。物語の終盤で瑛士の本当の思いがセリフで語られるだけじゃなく、実はずっとお慕いしておりました…!からのえちちでズバーン!!みたいなエロだったら…って妄想したんですけど、よりもっとテンプレに傾きそうだな笑
瑛士からあんなにネチネチと責苦を受けていた玲は、いつほだされてしまったのでしょうか…。玲が瑛士に心を奪われたターニングポイントがいまいちわかりにくかったです。それと、単純に従兄弟の秀吾が可哀そうでした(秀吾推し)。玲に対して鬼畜でしかない瑛士よりも、思いを隠し続けていた秀吾の態度や振る舞いの方が断然萌えたんですよね。宮本先生の攻めはスパダリ!って言われる片鱗を彼の中に見たような気がしました。
秀吾と瑛士、どちらとカップルになるのかヤキモキするところだったけれど、早いうちから瑛士が苗字ではなく下の名前で表記されていたのがヒントになりました。うーん、凄く力作のように思われるけれど、わたしにはラブの部分がもっとわかりやすかったらよかったなぁと思いました。
電子にはイラストがなかったのが残念。
初読みの作家さんでしたが、老舗楽器メーカーHIBIKIの若社長玲とその辣腕教育係瑛士が織りなす愛憎ドラマというので期待値は大でした。表紙も小山田さんだし。
読み終えてやや消沈。いくら舞台装置が好みでも、演出でどうにも受け入れがたい点がいくつか鼻についてしまい、その世界にのめり込めませんでした。
ひとつはセリフ回し。攻めの瑛士は受けの玲に対して終始敬語です。部下と社長という立ち位置からは自然なものといえるでしょうが、ちょっと大仰すぎて陳腐。イマドキのビジネスシーンでこんな会話してるとは思えない。
受けをいたぶるのにまず道具から入るところもイマイチ。尿道攻めとか乳首クリップとか、まあ倦怠期のヴァリエーションとしてなら結構ですが、最初っから道具に頼らず、自分で行けよ!!と思っちゃいました。個人的にはかなり初夜重視派なので、それが本作のように憎しみのどん底からのスタートになるものなら尚更、まず身体ひとつで自分を相手に刻み込んでほしかった。
それとこれは物語の根幹にかかわる部分ですが、瑛士の父とHIBIKIの過去の因縁、瑛士と玲の運命的な出会いなどがすべて台詞で簡単に処理されておしまいなのも物足りない。そもそも玲が瑛士との取引を受け入れたのだって、そこまで追い詰められてたのか、ほかに方法はなかったのか微妙なとこだし。2人の憎しみが愛に変わる明確な転換点やその理由も判然としないままでした。身体が先行して、心が引きずられるというのもアリだとは思いますが、この2人の関係には終始情欲のにおいしかしなかった。
あとがきを読むと、随分作品に対する思い入れの強い作家さんのように見受けられました。自分が自作の一番のファンなのはよいのですが、一歩引いて作品を見る冷徹なまなざしもプロには必要かと。