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0 アッキー日本征服へ
                    アッキー日本征服へ
                 ついに、成り行きとはいえ、アッキーが日本を支配してしまいました。
 相変わらず、アッキーの「当たり前のことを当たり前にやる」という純粋かつ、もっとも魅力的な部分は健在ですが。
 この辺りから、ちょっとアッキーの魅力、の訴え方がうさんくさくなってきました。
 つか、魔法みたいな使い方。
 一目見ただけで、めろめろって、どんな魔法ですか……と、言いたくなる。
 前作は、アッキーの行動自体にも、人を引きつける魅力がある、というのを作者さんが上手に書いてらっしゃったので、物語自体に説得力があったんですが。
 完全に、魔法みたいな能力にしてしまったので、なんかちょっと残念になってしまいました。
 一目見ただけで、みんなに好きになってもらえる、なんて魔法みたいな能力になったら、アッキーの素敵さが個人的には逆に伝わりにくくなってしまったかなー、と思います。
 そのかわり、忍の悲壮さはパワーアップしていると、思われるので。
 これからは、忍君のかわいそうっぷりを楽しみに、本を読もうと思います。
 へたれ攻め的魅力を忍君に感じられるのなら、なかなかに面白いと思います。
 BLとして考えると、微妙もいいところですが、
                    BLとして考えると、微妙もいいところですが、
                私、無知ながらもひそかな政治オタなんですよ。一時期、赤旗やら正論やら、左右取り揃えて定期講読してたほどに。
で、この話なんですが、政治的なコネタいっぱいで、「こんな政治好きな人にしか分かんないようなネタ、よくコバルト文庫で書いたなァ。当時、読者のほとんどに通じなかったっしょ」ってニヤニヤ笑いながら読んじゃいました。
ただ、ネタ自体はかなり古くて、当時の是と今の是もだいぶ違ってたりするので、注意も必要だけど。
秋月さん自身は、戦後の団塊世代前後によくいる中道左派な方なんだなァと思いました(これについては実はちょっとガッカリでしたw)。
BLとして面白いか?と言われるとビミョーです。
色恋沙汰はほとんどありません。
あと、いろいろ欠点の多いお話だとも思います。
話がでかくなっていけばいくほど、情勢を描くので手いっぱいになって、前作ではあったような「魅力的な脇役たちの人間描写」が薄くなっちゃってることとか。生徒会メンツの影、すっかり薄い。
それでも私はこの、かっ飛んだコミカル展開のドリームストーリーが、屁理屈抜きで面白かったです。