あらすじ
新演出版「男おいらん」上演記念! 原作者・内藤みかによる初のノベライズ!
動員数3,800人を超え、チケットの売り切れも続出した人気の舞台「男おいらん」。2014年3月26日(水)より開始される新演出版の上演を記念して、原作者である内藤みかが書き下ろす“小説版・男おいらん"がついに誕生! 『銀のヴァルキュリアス』『夢やしきへようこそ』「ローゼリア王国物語」シリーズなどで人気の漫画家・さちみりほによる美麗イラストが、物語の世界を美しく彩ります。
▼あらすじ
ここは、牢だ。出ることのできない、赤い格子の牢だ。この赤い色は、地獄の血の色だ。柾木はそう考えながら、毎日を送っている。柾木はこの毒々しい赤い部屋で、客を夜な夜なとっていた。客というのは、男だった。(本文より)
男が男を売る“裏吉原"---。そこには家族に売られたもの、故郷を追われたもの、それぞれ複雑な事情を抱え「男遊女」となった者たちが必死に生きていた。 裏吉原の遊郭・櫻木屋を舞台に、少年・柾木(まさき)の生き様を描き、感動を呼んだ舞台「男おいらん」の小説版。