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正木由里(高校生 「正竜会」組長の愛人の息子)×東堂貴臣(由里の担任 由里と同棲中)
※この作品は「ERシリーズ」の4作目です。
由里(ユリ)と貴臣は、ユリの育ての親である女性の七回忌に出席するため「横浜・北辰会」組長・北川(ユリの後見人で叔父)の元へ向かいます。北川に貴臣を紹介し、決して離れないことを誓う二人ですが、ユリの父や義兄のいる「正竜会」から呼び出しを受け……
主要キャラが続々登場し、クライマックスに向けて役者が揃ったといった感じでしょうか。ユリの叔父であり後見人の北川のもとで束の間の穏やかな日々を過ごすシーンがあるのですが、特にユリが貴臣に甘える年下らしい態度の数々はとても微笑ましかったです。でもそれが余計に嵐の前の静けさを感じさせて切なくもありました。
ユリの父である「正竜会」組長をはじめ義兄たちと対面し、しょっぱなから不穏な空気がバンバン立ち込め、貴臣は目をつけられてちょっかいを出され、あげくユリは父親に宣戦布告し……と全て準備は整い、あとはこれをどう収束させていくのかを楽しみにしたいと思っていたのですが……
「Silent Night」という短編を読むと、貴臣が心も体も極限まで傷つき声を失っているという設定になっていてかなりビックリしました。ユリが貴臣の隣にいるのがせめてもの救いでしたが、貴臣がこうなってしまう展開がこの先にあるのかと思うとクライマックスにある出来事は生半可なものではないな…と、かなりの痛い展開も覚悟で読まなきゃと気を引き締め直しました。