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若きキャリア警視×一匹狼の刑事v ノンキャリ刑事が堕ちた恋の罠!!
azamukareta otoko
フェアで安かったので、電子限定版を購入しました。
Char@ Vol.9に収録されたSS付です。
「欺かれた男」、その後の「エゴイストの憂鬱」、そのまた後の「槙野警視の幸せな休日」が収録されていました。
実は、購入するのをすごく迷いました。
レビューから察するに、私の好みではなく、不完全燃焼になりそうな気がして……。
でも、実際に読んでみるとかなり好みでした。
ネタバレをしたくないので、詳しくは書けませんが、私の萌えポイント「攻めの執着愛」を十分堪能できる内容でした。
みなさんのレビューと自分の感じた印象がかなり違います。
なんでだろう?
おそらく、最後のSS(槙野視点)があるか、ないかで随分、印象が違うんじゃないかな?
このSSで、槙野の執着具合が明かされるので、作品全体の印象が変わってくるのだと思います。
無愛想で一匹狼なノンキャリア刑事・沢渡(33歳・受)は
同僚の突然の自殺が腑に落ちず、独り捜査を続けていた。
そんなとき、本庁から刑事官(複数の課を統括する捜査責任者)として槙野(29歳・攻)というエリート警視が赴任し、沢渡が世話係を命じられる。
一本筋の通ったイイ男だが無骨すぎて女性にモテない沢渡。
イケメンだが勉強ばかりしていたため友達がおらず
性格的にもちょっと抜けている槙野。
変人というか、世渡りが苦手で出世に向いてない、
独自の信念で生きる似た者同士な二人が友達になり、
なかなか良いコンビネーションで事件を捜査していきます。
はじめは、渋カッコイイ沢渡を槙野が慕っている、
大人しめなワンコ×硬派受な雰囲気だったのが
打ち解けるにつれ、
ちょっとした甘い言葉にも照れる沢渡の可愛さと
槙野の包容力がどんどん出てきて、
非常にラブラブ濃密なカップルが出来上がりましたvv
萌ポイントしては槙野の一人称「私」でしょうか。
どんなに卑猥なことを言おうが、ワンコ化しようが
口調が紳士的なため何となくカッコつくのが憎いw
前半は二人が恋人になるまで、
後半は沢渡が昔殴った上司(同期のキャリア)と再会し
言い寄られるという話。
沢渡に任せると言ったのに結局黙ってられない槙野が可愛く
言い争う二人に説教して堂々と槙野を選ぶ沢渡は超男前。
当時、沢渡と対立せざるをえなかった同期の立場を思うと
ちょっと切ない、しかしラストはハッピーな蜜月編でしたv
刑事ドラマとしては、沢渡の人命救助への熱い思いや
ままならない警察の対応、犯人の犯行動機など
ほのぼのしつつもリアリティがあり、読ませます。
犯人と恋人のすれ違いを目の当たりにすることで
沢渡が今までの一匹狼な生き方を省みて、
槙野に会えたことの幸福を実感するような述懐が良い。
こってり甘い濡れ場までご馳走様でした。
警察を舞台にしたラブコメディ。
殺人事件の起こらない愁堂れなって感じかなあ。
前半部分は警察内部の問題をアレするために・・・なお話だし、
後半は、もう全く、事件とか犯罪とかは関係なく、友情か、恋愛か、的な、順番争いのお話だし、
DEADLOCKとかヘブンノウズ的なシリアスサスペンスを期待すると、ビックリする程スルッと軽い。
でも、さすがに、文章は読みやすいし、充分おもしろかった。
強いていえば、英田先生の新刊!!ってワクワクしながら他の本に優先して読む程でもなかったかなぁと、
それは、こちらの期待値が勝手に高かっただけだから、先生のせいじゃない。
平和なラブコメディなので、気分を明るくしたい時に読めばいいんじゃないかな。
まるごと一冊がひとつのストーリー。
やっぱり英田さんのは自分に合うのかな、読みやすかったです。
2人の掛け合いが楽しい。
でも、お互いが好きになった過程がイマイチさらっと過ぎて
何か置き忘れてきた物があるような・・・そんな気分でした(^^;
キャリアである槙野くんの上司である藤野さんが加わってからは
面白さが増しました。
でもイメージで、有名大学を出たキャリアの人は
何が起きてもとにかく冷静沈着・・・と勝手に思っていたので
必死な藤野さんの姿に少々違和感が。
いや、恋は盲目って事ですねw
とってもさっくりと軽く楽しめる作品でした♪
刑事物、ですが話の中心は恋愛ストーリーでした。
男っぽい(イラスト的にも)沢渡ですが、槙野と出会ったことでゲイを自覚してしまう…そして「お前だからだ!」的展開ではなく、実際に親友だった藤本ともキスできちゃうし、まぁそうだったんでしょうね、と。
槙野はワンコ的に、二人の時は沢渡に好き好きビームを出して(笑)アプローチしますが、これがイイ感じにお話的に軽くて、さらっと読めるようになってます。
後半は三角関係になっちゃうのですが、これまた沢渡の男前な立ち振る舞いで一件落着となります。言い寄る二人を両方殴っちゃうってのも凄い話だわ、、、と。
まぁ実際のところ藤本に対する友情か愛情かの所を自分でも分からずに、藤本の誘いを受けちゃったところもあるんで、三者三様に反省、って感じでしょうか。
藤本は、一旦は諦めて友人として、、、って思ってたわけで、それを槙野がさらっていったって事なんですが、攫うための努力もしていたわけで、やはり私としては槙野、よくがんばった!って思っちゃいました。
ラブラブ後日談的なのかな、SSを読みたくなりました。どこかで入手出来るかな〜。
英田さんの刑事物で、レーベルはキャラ!
乃一ミクロさんの絵は雰囲気があるし!
……という期待していると、ちょっと肩すかしな作品だ。
有能な刑事なのだが、ワケアリで郊外の所轄に飛ばされていた沢渡。
周囲に馴染まずに過ごしていた彼の前に現れたのは
時ならぬ移動でやってきた、どうもちょっとトロそうなキャリアの槙野。
前半はちょっと端折った感じもあるし、
事件自体もホームドラマレベル、話も先が読めるが
二人のちょっとコミカルなやり取りや、少しずつほだされていく沢渡がいい。
後半の「エゴイストの憂鬱」は、沢渡の親友で槙野の上司の藤本を交えての三角関係。
なんとなく心情的に、藤本とくっついちゃっても……と思うのは
長い片恋が好物なせいもあるけれど(藤本哀れ!)、
槙野のキャラがもう一つ立っていないからだと思う。
Sっ気のある面白そうな奴なのに、そこがもっと書き込まれていたら
もっと全体が面白くなったんじゃないかな〜。
英田さん……と思うから不満なだけで、作者を考えなければ
まぁライトに面白い作品だったかな、と思います。
英田サキ先生お得意の警察もの。
2007年発表の表題作と書き下ろし作品1編の収録です。
「欺かれた男」
舞台は郊外の一所轄署。大きな事件は起きません。
ただ、署内の総務主任が1ヶ月前に突然自殺して、刑事の沢渡は遺族の迷惑を承知で何度も自宅を訪れていた…
…という冒頭。
沢渡は異動してきて1年。前の所属で検挙率はトップだったのにキャリアを殴って左遷され、口下手でぶっきらぼうで協調性もないと思われている男。
そんな時、若いキャリア・槙野警視が異動してくる。
この槙野がなぜか沢渡に懐いて、あなたは優しいだの純情だの言ってきて、遂にキスしてきて好きだと言う。沢渡はグルグルするけれど自分でも槙野に惹かれていきます。
並行して、例の自殺事件絡みで署内の腐敗が暴かれる展開になります。
実は、槙野は内部告発を受けて署内での調査をする為にやってきたのです。槙野に利用されたと傷つく沢渡ですが、槙野は本気だとすがってきて…
この槙野は年下でヘタレの部分もあるけれど、いざHとなるとしっかり主導権を取る攻めです。
年上で、現場でも硬派な沢渡が受けとして快感に喘ぐ姿はなかなか!
「エゴイストの憂鬱」
書き下ろしのこちらは、ちょっと思いがけない展開。
沢渡の左遷の原因であるキャリアを殴った事件、そのキャリアは沢渡の高校時代の同級生で親友の藤本なのですが、藤本がずっとお前が好きだった、槙野より俺を選んでくれ、と恋愛問題に参戦してくるのです。友情と恋愛と上下関係のもつれた三角関係!
こちらの作品でも沢渡はある一つの小さな事件を担当していて、それが付き合っていた女性が共通の友達だった男性と付き合うようになり2人を刺してしまった男の事件で。
その、似たような友情と愛情の絡んだ刺傷事件の犯人の心情なども絡めて、沢渡は槙野との恋を選んでいきます。
藤本…今まで言えなかった気持ち、今迫ってしまった気持ち…辛いですね。藤本頑張れ。
バイである槙野が沢渡に惹かれるのはわかるとして、一応はノンケの沢渡が藤本よりも槙野を選んだのは少し意外でもあります。『言葉では説明のつかない』心の傾き、恋に落ちていく何かがあるのでしょうね。作品ではその辺は軽く流されています。そのせいか、読後感も重さはなくあっさりと読めます。
キャリアの槙野とノンキャリアの沢渡。事件を追いかけながら進む刑事ものの恋愛小説です。
本編は『欺かれた男』、『エゴイストの憂鬱』の二本立て。
前半の『欺かれた男』では、二人が出会って付き合い始めるまで。押せ押せの槙野と流されまくりの沢渡でかなりトントン拍子に進む恋模様でした。
事件も絡みますが、そちらもアッサリ解決。沢渡が事件に拘る理由が王道で良かったです。
後半の『エゴイストの憂鬱』では、当て馬の藤本(沢渡の喧嘩別れした親友)が登場。槙野と藤本で沢渡を取り合う展開に。
痴情のもつれによる刃傷沙汰と沢渡たちの揉め事を重ね合わせることで、少し滑稽味のあるストーリーになっていました。
当人を無視して沢渡を奪い合う槙野と藤本に、沢渡がブチ切れるシーンが良かったです。
正直なところ両方フッて欲しかった(笑)
倫理的なことを無視して考えると、沢渡は槙野から藤本に乗り換えた方がいいのでは……? と思ってしまいました。
結局は早者勝ちだったなと言う印象。二人を比較した上で槙野を選ぶ理由が既に付き合っているから以外に伝わって来なかった。
本来ならそれはそれで良いと思うのですが(行動したことに意義がある)、本作の状況では槙野というキャラクターを応援することが出来ませんでした。
色々と気になる言動はありましたが、全て解決した後の「親友っていいもんですね」という発言に腹が立ち過ぎて、釈然としない気持ちになりました。本当にこの男で良かったのかと思ってしまった。
そしてその後の無人島の問答で死体蹴りされた気分になりました(藤本は何も言われていないが)。
藤本は藤本で暴走しすぎて色々と最低でしたが、どこかで最高の相手と最高の幸せを捕まえていて欲しいなと思いました。
タイトルが最大のネタバレ。
タイトルからして展開が読めました。ちょっと残念。
また文庫で購入した為、SSが電子だと読めるとレビューをみて気付きましたがSSの為だけに電子も買う気にはなりませんでした。
読ませる力があり、あっという間に読めるので1冊が短く感じるほどです。
英田先生の他作品が読めば読むほどクセになるので1冊だけの短い話よりもシリーズの方が本領発揮するんだなと感じずにはいられませんでした。
面白かったですが同作者の他作品と比べると劣ってしまうと感じた為、評価は中立です。
英田さんの刑事もの。
こちらのレーベルではいくつか刑事などのお話は書かれていますので、お馴染み感がありますね。
受けの沢渡喬は33歳の刑事。
ノンキャリアの星のような過去を持ちながら、辺鄙な所轄に飛ばされ一年。
人づきあいが苦手で、一匹狼のような孤立しやすいタイプ。
攻めの槙野一央は29歳のキャリア警視で、沢渡のいる所轄へ刑事官として赴任してきます。
身目も良く体格にも恵まれた、天は二物も三物も与えた人物。
普段まったく交流のなかった総務主任・椙下の自殺の真相を、個人的な要因で調べていた沢渡。
ただの自殺として処理されているにも関わらず納得のいかない沢渡は独自に動いていましたが、上からの叱責を受け、一度は諦めかけていました。
そこへ、椙下の自宅に空き巣が入ったことで、再び足を突っ込むことになります。
今度は、赴任してきたキャリアの槙野と共に。
話の前半では、攻め受けは反対では?とも思いました。
特に、イラストを見て。
まあ、体格設定は槙野が上なんですけどね。
なので、もう少しイラストで攻め受けをハッキリさせて欲しかったです。
読み進める中で感じた沢渡のキャラとえっち最中のキャラがなんとも噛み合わず、本当に同一人物なんですか?と若干冷めました。
「あんあん」言っちゃうようには思っていませんでしたし、一応30オーバーですし…
そして、誤植も気になりましたね。
名前を間違っていたり。
こういうのは編集者のチェックミスなのでしょうが、なにか残念ですね。
本編はページ数が少ないので、全体的にひじょうに駆け足です。
事件もかなりあっさり。
想像の範囲内ですし、肩透かしです。
英田さんの、今までの事件ものを頭に思い浮かべて期待してはダメです。
書き下ろしもなんだかドタバタしていますし…
期待し過ぎちゃったかなあ。