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忠誠と服従を誓い、私を抱け――!
gin no mamono no chigiri
中華系ファンタジーなんだけど、そんなに中華って感じもしないです。
名前と服装くらいで、なんちゃって中華って感じですね。
森原八鹿先生のイラストが綺麗です。
占いで星が落ちてくると言われて、迷い混んで来たのが冬星。
銀芳が冬星のどこに惹かれていったのかわかりつらい。
銀芳が冬星を襲い、セフレから始まるんですが……。
銀芳が背中に怪我をしたときも死にかけてないのに、自分が守れなかった早く治って欲しいからと気を送って死にかける冬星。
守れなかったのを悔やむのはわかるけど、死ぬ怪我じゃないのに自分が死にかけるとかお馬鹿なんだろうかと思ってしまった。
銀芳の叔父もどうせなら、がっつり悪者に回って欲しかった。なんか、中途半端でした。
魔物と人間との異種族ラブで雰囲気的には中華王朝系な気がしました。
まるで桃源郷のような山で暮らす魔物は人間と同じように田畑を耕し穏やかに暮らし
その山の主が魔物で受けになる銀芳。
銀芳は父親を人間に殺され母親も後を追うように亡くなり若くして山の主になっている。
たまに人間が山に入り込み作物を盗む時に銀芳の叔父は人間の生気を吸い付くし
殺してしまうが、銀芳は魔物人間の区別なく殺生をすることに嫌悪感を抱いている。
たとえ嫌悪している人間でも殺されるのは許せないと思うくらい優しい心を持ち、
人間にとっては万病に効くと言われる実を今回も盗みに来た人間を見つけた叔父が
危うく殺してしまうところに銀芳は駆けつけ、山の子供を守るように抱き抱えている
人間を叔父から救い出し、大嫌いな人間ながら山の子を助けてもらった礼に
一方の人間は村に帰し、もうひとりは村に返した人間の代わりに銀芳の命令を
なんでも聞くことを約束させ自分の家臣として脅して傍に置くことになるのですが
その脅して留めおいた相手が攻めになる冬星なのです。
始めは妹の夫である義弟を村に帰して欲しくてなんでも言うことを聞くと銀芳と約束し
しかし、相手が自分たちを初めに襲った魔物の仲間だと知り警戒。
そんな冬星に人間に殺された両親の憂さ晴らしのように夜伽を命じる銀芳。
それがいつからか、山の主で魔物の銀芳に対等な口を聞き家臣らしくない物言いをする
冬星を相手にしていると何故か楽しく、次第に冬星も山に慣れて村人との交流も
自然になり、村の雰囲気も冬星が来てから明るくなるのです。
初めに主と家臣として対していたので片思い的に思いが湧き出してもそれを告げる事も
出来ずに、叔父の不穏な動きや裏切りで銀芳が戦うことに決めたときも
銀芳を家臣として守ると言った冬星を足でまといだと冷たくあしらいながら
危険から遠ざけるほどに人間である冬星に片思いしている銀芳なのです。
相愛なんですが、銀芳視点ではじめが脅して傍に置いているから気持ちが通じ合わない
合わないと言うか相手が自分を思ってくれるはずがないと思い込んでる感じですね。
ギリギリまで主従関係なのですが、冬星が一生傍にいる宣言で相愛になる話で
基本的には甘い部類のファンタジーラブ、しかし魔物設定なんですが普段から
人間に擬態しているのが基本なので魔物的な雰囲気が薄いですね。
銀芳と叔父が戦う場面でもその魔物の容姿が詳しく書かれていないから
そんな風な気がするのかも知れません。