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niji no reijin
美しく、そこにいるだけで人目を引くイリス。それは「彼」が抱えている秘密を心の奥底でかぎつけてしまうからではないか……。
帯ですでにそれが何か、ネタバレしていますが、あえて書きません。
この作者様ですから、なんとなく分かるかもしれませんが……。
秘密を抱え、人目を避けながら静かに暮らしたいと願うイリスだけれど、人並み外れた美貌がそれを許してくれません。好意もあれば、悪意もある。
その中で、お相手となるクラークとのすれ違いぶりを楽しむのがひとつの読み方だと思います。
人との触れ合いの苦手なイリスがびくびくする様にSっ気を覚えてしまいます。(逆も然り)
肉体的にも、精神的にも追い詰められた世間知らずなイリスの出した結論に、クラークともどもあんぐりとするのも良いでしょう。
こちらの作者様の作品にしては、ソフトなものなので(SM的に)、入門的に読むのも良いかと思います。
正直、これがBLなのかというと、ボーダーラインすれすれだと思いますが、一応、BLだということで。
何年かに一度は必ず読み返す、私的神作品です。