kirara
kitto romantic na your
『きっと優しい夜』と『ロマンチック・レプリカ』の番外編同人誌です。
表題作は『きっと優しい夜』の永貴(攻)と理(受)。
タイトルからして、てっきり2作合同・2CPのストーリーだと思っていたのですが違いました。
いえ、私は『きっと~』が好きなので(『ロマンチック~』がキライなわけじゃないですよ)この方がいいんですが。
永貴とデートでレストランに行き、料理と会話を楽しんだ理。
幸せいっぱいの理ですが、その後に仕事の中で永貴に不信を抱いてしまい・・・
永貴に誘われた旅行でも、疑惑が拭えず永貴にも様子が変なのを気付かれてしまいます。
でも、理はそこで冷静に考えると自分の疑いは永貴にはあり得ない、きちんと話をしようと思うんです。
『あまあま後日談』というには、ちょっと切なさが多目かな?
とは言うものの、結局は『誤解・思い込み』なので、甘いのは甘いんですけどね。
読み手の方は、まあ何らかの(それもだいたい予想がつく)誤解だというのは永貴のキャラクターからもすぐわかります。
ただ、理が誤解してしまったのは、永貴を信じていないというよりも過去の恋愛での苦い経験が影響しているんですよね。
でも、ひとりで抱え込んでぐるぐるした挙げ句、勝手に結論を出してしまうのではなく、勇気を出して相手に質せるようになった。
それは、永貴と過ごして理が変わったということだから。
本編のイメージそのままに、優しくて誠実なキャラクター・ストーリーでした。
もう1編『ニアミスの夜』
こちらは一応2CPです。
攻同士と受同士に別れてますが。
江崎(攻)と約束していたのに急な残業でドタキャンされてしまった弦(受)は、理に声を掛けて2人で食事に行きます。
そこで、弦に『彼女』のことをあれこれ訊かれて困ってしまう理と『コイバナ聞くのが好き』と言って自分も話す弦。
一方、江崎と永貴は同じ現場で仕事中。しかも、2人とも急な残業でデートをキャンセルする羽目になったんですね。
そして、振られた弦と理が一緒に食事に出掛けたってことで。
タイトル通り『ニアミス』なんですが、江崎だけは永貴と理が付き合っているのを知っているので(他の3人は自分たち以外のことは気付いていません)、鉢合わせしないように密かに気を遣ったりしてますよ。
こちらはHなしのほのぼのストーリーでした。
すごく面白かった!というようなストーリーじゃないんですが、本編やキャラクターが好きなので楽しめました。
評価はちょっと迷ったので、自分基準でワンランクアップして『萌×2』で。