牡丹燈篭
ani to sansa to rokudenashi
アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」の同人誌です。
椹野道流先生の小説2編「君を見ている 1」「君を見ている 2」とみふみ子さんの漫画「宇宙防衛大学物語」を収録。前作「あまいはなし。」には性描写はありませんでしたが、今作には真田と伊東のHシーンがあります。
【小説】
「君を見ている 1」
伊東×真田のお話。
副長兼技術長の真田志郎に興味を持った保安部長の伊東真也。好奇心から「僕と寝てみませんか」と誘ってみると、意外なほどあっさり真田は承諾するのですが…。
「君を見ている 2」
守×真田のお話。
死んだはずの親友古代守が艦内にいる?立場的にそんな非科学的なことは言えない真田ですが、コスモバリーシステムの作動や国連宇宙軍の制服を着た幽霊の噂は守が幽霊となって艦に乗り込んでいると確信させるものでした。けれど親友であった真田の前に守は現れません。守は「あのこと」を怒っているから自分の前に現れないのではないかと罪の意識に真田は苦しめられます。
※正確に書くと守は幽霊とも違う存在らしいのですが、いまいち設定が飲みこめなかったのでレビューでは幽霊と表記します。
冷静沈着・論理的思考の持ち主である真田の裏の顔ー情に深く、傷つきやすい性格が垣間見れる短編。本同人誌は二次創作なので真田志郎は椹野先生が造形したキャラクターではないのに、読み進めていると椹野作品のあの人とかこの人とかを連想させました。眼鏡をかけさせたら確実にあの人たちでしょう。椹野先生ってこういうキャラがお好きなのかな?
【漫画】
「宇宙防衛大学物語」
真田と伊東の宇宙防衛大学時代の物語。真剣に授業を聞いている学生はほとんどいない楽単の日本文学の講義。伊東も睡眠目的で受講していたのですが、上級生の真田は真面目に授業を受けていました。ところが真田は理系の人間で日本文学が好きなわけでもなく、聴講理由は「文学を好きになった奴に興味持ったから」という一風変わった動機でした。ミステリアスな真田に惹かれた伊藤は放課後の彼の様子を尾行してみますが、真田と古代守のキスを目撃してしまい…。
伊東視点からのお話。好きな人が気になってワタワタする伊東が可愛いです。
あくまで「あまいはなし」と「兄と三佐のロクデナシ」だけを読んだ上での感想なんですが、守×真田より伊東×真田のカップリングの方が好きですね。伊東を応援したくなります。