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kiss in focus
うえださんは紛れもない好き作家さんですし(ホントに大好きだ!)、たとえ『好みじゃない』作品でもキャラクターもストーリーもどうしても好きになれなくても、(初期作でも)文章だけはしっかりしていると思っていましたが、これは文章も含め何ひとついいところがなくてガッカリしました。読むのが苦痛でしたよ。
とにかくキャラクターがまったくダメでした。
私は高校生受自体は全く抵抗ないですし、特に年の差(年上攻)の高校生受はむしろ大好きですが、樹(受)は言うなれば『高校生キャラクターのダメ成分(そんなものがあれば)』を全部詰め込んだかのような、私にとってはまったくいいとこなしとしか思えないキャラクターでした。すべてが個人的に『高校生だからいい』と感じる要素の逆を行ってるというのか。
もともとツンデレの中でもツンツン過ぎる受が苦手なんですが、コイツにはもうイライライライラ!
そして、貴治(攻)は個人的に樹以上に許容不能。ものすごく苦手というかキライです、こういうヤツ。これが『大人』なキャラクターなんでしょうかねぇ。
これは、私のすごく苦手な『いい年して幼稚な攻』と同じくらいダメだったな。正反対なんですがなぜかそう感じました。
とにかく、コイツにもまったく魅力を感じませんでした。
私は前述のとおり『年の差(年上攻)』がそれはもう大好きなんですが(さらに『高校生受』なら言うことないくらい)これはどうしても無理です。
いやもう『年の差』がありゃいいってもんじゃないんだな、としみじみ感じました。
なんか、いつから・どうして『ラブ』が芽生えたのかもわからんし、なんでこの2人で『ラブ』が展開するかも理解できなかったよ。
確かに古い(雑誌掲載が1999年だよ・・・)作品ですが、うえださんが同じ時期に書かれた作品で、たとえ失礼ながら稚拙な部分があろうと書き慣れていなかろうとトータルではそんなの気にならないくらいすごく好きな作品も1つならずあるんです。
そういうことを抜きにして、とにかくつまんない作品だったとしか言えません。
『しゅみじゃない』でもいいくらいです。
自分が特別な人間ではなかったことに気付いてしまった少年の青春の悩みと言った感じです。
まだ自分が何になれのかがわからなくて、思い悩む若さが可愛かったです。
カメラマン・新田貴治(29)無口大人攻め×高校生でモデル・桜井樹(17)ヤンチャツンデレ受け
優秀な子が集まる学校に入ったら自分が特別でもなく、普通ということを知ってしまう。
それでも無様に負けていることを見せたくなくて、本気になれば出来るという振りをしている。
自分のことだけは騙せなくて、鬱屈したものを抱えて、煙草や酒に男遊びをしてストレス解消をしている。
ある夜に出会った男は、モデルをやっていて美形な樹の秋波にもなびくことなく呆気なくふられてしまって。
その男と仕事場で再会をして。
受けがほんとにヤンチャをしている子供で背伸びして無理している感じで、そんな所が呆れるを通りこすと、妙に可愛かったです。
プライドが邪魔をして、素直になれない。恋に落ちたとも気付かない。
構って欲しくて、好きになって欲しくて頑張る姿が微笑ましかったです。
それに反して、攻めの熱や情があまり感じられなかったのが、双方の感情の熱が合わなくて寒かったです。
大人なのかもしれないのですが、対応が大人過ぎたというか。
未成年とつきあっていて学校をさぼって会いに来ちゃったっていったら叱るしかないのかもしれないですが、もう少しなにかを言ってあげてもよかったという気がしてなりません。
じっと黙って見守ることでわからせる愛を知るには、まだ早いという気がします。
ヤンチャする子供を見守る大人が皆イイ人で、受けが可哀想な目に合わなかったのがよかったです。
エロ:★3 普通
総合:★3 攻めの感情的部分も見られれば、もっと共感出来たと思います。
背伸びしたり意地を張ったりする主人公の高校生が、微笑ましいというか可愛かった。オバサン目線で読んでしまったw
主人公は高校生でモデル(受け)。容姿に自信があり、ゲイが集まるクラブでナンパしては一夜の関係を結ぶ、享楽的な生活を送っている。
ある日、クラブでナンパした年上の男にあっさりフラれてしまう。しかもその男はカメラマンで、モデルの仕事先で再会するのだ。
フラれたことに苛立つ主人公は、噛みついたり、誘ったり、子供特有の馬鹿馬鹿しい行動を繰り返しては自己嫌悪する。ハタメから見ると恥ずかしいほど独りよがりで、ドツボにハマっていくのだ。
はじめは痛かったんですが、読みすすむうちに、空回りする主人公をいとおしく感じてきちゃいました(←このあたりがオバサン目線なんだな)
カメラマンがオトナ過ぎるのだけが、微妙に不満だったかなァ。最後にオトナらしくないワガママな激情を見せてくれたら萌えただろうなと。様式美を期待しすぎでしょうかw