秘恋は甘い毒のように

同じ闇を抱える者同士

シリアスな中にエロを多めに描写した、刑事同士のストーリー。
受けになる霧人は公安の刑事で３ヶ月前から部下になったばかりの相棒を
電車の事故で亡くし、事故で片付けられたことに気持ちの中で気持ち悪さを抱える。

そんな時に義父と共に出席した警察政治関係者の結婚式で、場にふさわしくない
ヤクザものを会場ホテルで見かけ、後を追ったところが逆に捕まり拉致され、
偽装殺人に見せかけ殺されそうになったところを見た目ヤクザよりもヤバイ雰囲気の
男に救われるが、今度はその男に強姦されてしまう。

部下の事故の件が仕事で狙われたことだと自分が殺されかけたことで確信し
改めて捜査を上に打診したときに、霧人の監視役のような役目をする男と相棒を
組まされることで再捜査の了承を得るが、その男は霧人を強姦した刑事なのです。

その男、村雨は霧人に協力をするからと言う理由で霧人の身体を何度も求める。
そして、お前と俺は似た者同士だと。
その意味することを知った時に、過去の出来事で人を愛することも命の貴さも
不感症気味だった気持ちに変化が現れる。

二人共過去の出来事が原因で抜け出せない闇を知る者なのですが、
闇を知るもの同士だから、惹かれ理解仕合うことが出来て、闇の二乗効果にならず
逆に闇の中に一欠片の光が見えてくるようなストーリー。
部下の死の真相に、捜査中の事件と絡ませ、生きることに希薄な霧人が村雨との
出会いで幸せな場所を見つける内容でした。