kirara
tenshi no hane
『恋はおとぎ話みたいに』の番外編同人誌です。
本編は、他に言い様がないくらいの『あまあま・王道マイフェアレディもの』でした。
こちらは、2人が出逢って半年後になります。
数ページずつ章を区切って、視点が移り変わって行く形式になっています。
最初は『雪奈』
レイモン(攻)が統括するブランド・ソランジュのイメージモデル『アンジュ』を、レイモンの従弟・ラファエルと共に務めることになった雪奈(受)。
いよいよ、ラファエルが日本にやって来るので、空港までレイモンと一緒に迎えに行くことに。
次が(レイモンの幼馴染みで秘書の)『クロード』
空港へと向かうリムジンの中でも、ベタベタ・いちゃいちゃの2人。
子どもの頃から一緒で、レイモンのことは誰よりも知っていると自負し、陰で支えるのが自分の役割だと。
そして、ラファエルへのちょっと微妙な(?)思いも。
次がその『ラファエル』
その名の通り『天使』のようだった子どもが、クロード曰く『(小)悪魔』に。
雪奈が自分を(いろんな意味で)意識しているのを知りながら、でもそれもレイモンに対しては『恋愛感情』がないからこそでしょう。
ラファエルが気にしているのはクロード・・・
この2人は、自分の気持ちさえまだよくわかっていないんですね。
再度『雪奈』
撮影のあと、ラファエルに比べて上手くできないことを気に病む雪奈。
どちらも『アンジュ』以外のモデルの仕事は(それぞれの理由で)受ける気がないんですが、ラファエルに『何がしたいの?』と訊かれた雪奈は、自分で学費を貯めて美大へ行きたいという夢を語ります。
でも、それを『レイモンには言っていない』と聞いてラファエルは何故か不機嫌に・・・
また『ラファエル』
『美大に行く』という夢をレイモンに知らせない雪奈に、ラファエルは『レイモンのことをわかっていない』と憤ります。
そんな大事なことで茅の外に置かれたら、レイモンは傷つくだろう、と。
何もわかっていない雪奈に言うよりも、とクロードの部屋を訪ねたラファエルでしたが・・・
さらに『クロード』
部屋を立ち去ろうとしたラファエルの手首を掴んだクロード・・・
ラストは『レイモン』
雪奈に(美大進学のことで)『秘密を持たれると怒りますか?』と訊かれて『悲しい』と応えるレイモン。
細かく区切っている分、ちょっと慌しい感じはしましたが結構よかったです。
たぶん、本編でクロードとラファエルが気になってた方多いんじゃないかな~。そういう意味では、本編ラストにSSとしてさわりだけでも載せたらよかったのに、と思ってしまいました。