標的に囚われたスナイパーの運命は!?

寵辱カリビアンハーレム

chouai caribbean harem

寵辱カリビアンハーレム
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×25
  • 萌10
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
67
評価数
20
平均
3.5 / 5
神率
15%
著者
華藤えれな 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
周防佑未 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048662659

あらすじ

「伝説の殺し屋」本條晄希は、リベルタ王国の皇太子・イアンの暗殺依頼を引き受け、豪華なクルーズ船に潜入する。カリブの薔薇と呼ばれる類まれな美貌を持ちながら、尊大で快楽主義のイアンに違和感を覚える晄希。だが暗殺計画は失敗に終わり、罪を問う代わりにイアンが持ちかけた条件は、夜のペットとして淫らな奉仕をすることだった! 屈辱に耐えながら甘く支配される晄希は……。眩いカリブ海で危険なロマンスが燃え上がる!!

表題作寵辱カリビアンハーレム

リベルタ王国の皇太子
警護に雇われた殺し屋

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

油断ならない標的vs殺し屋の関係

標的・美貌の皇太子×日本人の殺し屋というカップリングとあらすじに惹かれて購入。
麻薬関係に深い恨みを持つ殺し屋・晄希の新たな標的は、世界一の美貌と名高いリベルタ王国の皇太子・イアン。
この皇太子、享楽に耽っているかのような放蕩顔と寝首を掻かれそうな険しい顔の二つを上手く使い分けていて何とも油断大敵な大物。
彼自身の素性、もしくはリベルタという国が麻薬ルートにどう絡んでいるか簡単には探らせてくれない。

ちなみに舞台は贅を尽くした豪華客船内となっているが、そのゴージャスな描写は読み飛ばし気味だったかも。
陸上から離れた閉鎖的な中で、イアンの人物像を測りかねている隙に捕らえしまい、軟禁状態で快楽によって陥落される様子に萌えた。
イアンの周りには敵しかいない、相手に気を許す事のない、ギリギリまで真相を伏せての展開には引っ張られた。

ただ、晄希については、麻薬界の黒幕達が恐れる程の凄腕の殺し屋という割に呆気なくイアンに捕らわれてしまう過程を読むと、どうも詰めが甘い性格な気がするんだが…。
しかし、正体がばれても殺し屋(護衛?)として徹しようとしながら、お互いを意識した途端に180°甘々に転じてのデレ具合にもまた萌えた。

油断大敵な美貌の皇太子の素を晒した姿は、なかなかの情熱家でした…。

5

ハッピーエンドで、いいじゃない

カリブが舞台の、ロマンチックで危険な、命がけの恋(作者後書きより)
カリブの王国の皇太子と凄腕スナイパーが、豪華客船の中で繰り広げるハーレクインラブ。
麻薬に対する憎しみだけをよりどころに殺し屋稼業をしている、元日本の警官本條が、次の殺しのターゲットとして指示された皇太子は…。
最初っからハーレクイン的なラブロマンスとして読んでいるので、本條は皇太子に陵辱調教されているようでも…とか、実際の黒幕は…とか、まあ、諸々ネタバレというか、バレバレでお話は展開するけど、しっかりラブくて、エロくて、ハラハラドキドキも盛り込んで、1冊サクッと読み切れて、最後にこれでもかって言うようなハッピーエンド。
ここまでやってくれるなら、これはこれでイイと思う。
受けの本條が結構しっかりしてて、強さとエロさのギャップが良かったので、萌1個+。

2

アクションハーレクイン

そう言って後書きに作者さんが述べられていますが、まさにその通り。
今回この後書きを見て、華藤作品って基本ハーレクイン路線があるよねって改めて思ったこと。
多分そこへレーベル書き分けが入って題名にもなるように、滅茶豪華絢爛、一体どこの金持ちじゃ!?っていうくらいとんでもない豪華客船が登場しメインの舞台になってます。
ハーレムと銘うっても、登場する皇子が放蕩三昧してるっぽい感じでも、沢山の人間を囲って酒池肉林というわけではなく、たった一人の為のハーレムというあたり、結構健気で真面目でした。


父親の勤務でアメリカに住んでいた頃、麻薬中毒者の凶悪犯罪に巻き込まれて両親を失った主人公・晄希は、麻薬犯罪を憎む心から日本の警察に入るが冤罪に問われ退職を余儀なくされ、アメリカに渡り国家組織の下請けのような影の暗殺を担う仕事をしている。
そこで依頼されたのが、麻薬により国家の繁栄があるとされているリベルタ王国の皇子イアンの暗殺でした。
手回しによりイアンの警護として推薦され、彼を狙う何ものかから守ったことから採用される事になり、豪華客船でのクルーズに同乗します。
とんでもなく豪華な客船、不埒な言動をとる皇子。
その華燭が麻薬犯罪の上に成り立ったモノと思っている晄希には皇子は憎むべき相手なのですが、皇子の周囲の人間とのやりとり、そして皇子の言動により皇子への認識が揺らぎ始める。
そんな時、罠にはめられ晄希が伝説の殺し屋でイアンを狙っているのがバレて、晄希はイアンのペットとして部屋に監禁されてしまう。
しかし、そこでわかったわかった皇子の本当の姿と本音。
船がリベルタに着いてカーニバルの最中、いよいよ裏切りと陰謀が本格的に二人を襲うのです。


結構お約束の王道かもです。
面接に来た晄希にいきなり初対面でちょっとカラダをいじっちゃう皇子。
お前はペットだと襲っちゃう皇子。
セリフもお約束のスーパー攻め様セリフ(w)
だけど晄希がちょっと強いしっかりした人でしたので、凌辱(ちょっと違うかな?)されても結構冷静で、きちんと二人の気持ちは寄り添っていきます。

麻薬犯罪をなくしたい、ただそれだけにまい進して自分が殺しでけがれることも厭わずきた晄希。
母親と弟を殺され、自分の国をどうしたいのか、ちゃんとビジョンをもっている正しい道に導こうとしている未来の指導者たる皇子。
誤解が解けた時、二人はそれぞれ肉親を殺された志を同じくするものとしての同士にもなるです。
皇子は、世捨てをしていたわけではなくてうつけの振りをしていたということでしょうか。(多少逃げていた部分はあるか?)
互いを思いやりながら困難に立ち向かいますが、リベルタの政情が不安定な為とてもいいところで一旦二人の別れがきてしまいます(未来の約束をして)
そして一年後の再会とあいなるのですが・・・

色々が都合よく進むのは仕方ないし。
サスペンスを求めると言うよりは、二人の心の繋がりと愛の行方を愉しむ話かと。
だからハーレクインなんですね。
自分的苦手なハーレクイン・アラブ風味でありましたが、地雷爆発もなく無事切り抜けたというところか。
もう少しキャラに深みがあったらと、思わなくもないです。

7

綺麗な心を持つ殺し屋?

麻薬の売買を国家でしていると噂される国の皇子と麻薬の根絶を
願う元警察官の殺し屋との禁断のラブでしょうか。

大まかな舞台は世界の富豪たちが集まり豪遊する豪華客船、
その船の持ち主が攻めになる皇子のイアンでイアンの暗殺を請け負うのが
日本人の晄希で、晄希は過去に両親を麻薬中毒の青年に殺されたことから
麻薬を憎み麻薬で暴利を得ているような人物を影で暗殺しているのです。

元々は刑事で正当な方法で麻薬がらみの事件を追っていたが、警察内部の
裏切り者の手によって、罠に嵌められ冤罪の濡れ衣をきせられたことで、
日本に見切りをつけてアメリカに渡り麻薬摘発組織の手伝いをしながら、
法では解決できない相手を密かに抹殺しているのです。

そしてターゲットになるのが世界で1番美しいと言われる皇子のイアン
きな臭さを感じ1度は暗殺を断るが断りきれないままに皇子の警護に紛れ
船から降りた時に暗殺指示を受けていて、それまでは逆に皇子の警護を
完全にすることになるのです。
内容的には共に肉親を殺された過去があり、どこか奥底で互いに通じ合う
そんな風に感じる二人でもありました。

無事にイアンの護衛をしていたのに、傍には遊興に耽るバカ皇子と
見せかけながら実はかなりの切れ者だったりするイアン。
晄希の正体もバレて、処刑されても仕方ないのに、何故か皇子は晄希を
ペットにして飼いならすと言いながら情人扱い。
皇子と共にいる時間で、皇子の人となりや皇子の国の誰が本当の悪なのか、
次第に見えてくる内容で晄希の気持ちもイアンに傾いていく。
でもすんなりくっ付く感じでは無くて以外にシリアスな雰囲気が
前面に出ている作品でした。

3

想像が追いつかないの…

豪華クルーズ船の描写がすごくて…最初は想像しながら楽しく読んでいたのですが、ついに想像が追いつかないように……
出てくる出てくる煌びやかな部屋、大きな庭、プール。
ちょっとしたクルーズ船なら乗ったこともあるんですが、規模が違いすぎて目がチカチカ★昔テレビで見た豪華客船を想像しながら読んだわけですが、それでも「すごいなぁ(ポカーン)」というような豪華さでした。

晄希(受)は信念を持ったスナイパー。ターゲットは殺すに値する人物か、少しでも自分が疑問を持てば殺しに難色を見せるという職人気質なところがあります。
麻薬を憎んで、それゆえ日本の組織からはじき出され…それでも麻薬を憎む心が萎えなかったからアメリカに渡ってきたという、なかなか強い人なのです。
麻薬で潤うリベルタの皇太子暗殺の命をうけ、イアンと出会います。

イアン(攻)はほんとに分からない!!
遊び呆けている姿、検分してくるかのような視線、国のことを思う姿、ちょっぴり鬼畜っぽいところ、どれもが本当で、どれもが嘘っぽく見えて。
だけどだからこそ、このお話のラストが面白くなったのかなぁとも思います。

正直なところ、かなり終盤までは「中立」くらいかなぁと思いながら読んでいました。
あんまり恋愛っぽくなりそうにないふたりだし、晄希が超人すぎてビックリだしで。
(もう左手で銃を握れないとか言われるくらいの怪我をしたくせに、やたら元気で…)
でもラストの直前、ふたりはもうお別れなのか…というところでぐーんと盛り上がり、
おおお!萌え!となっていたところ、ラストはストンといい具合に落ち着きました。
なので「萌」です。

設定のわりに地雷となりそうなものってないかも。
撃たれて痛そうなシーンとかがあるけど、それくらいですかね。
個人的にいまいちだなぁと思ってたのは、イアンのことをほぼ皇太子って書いてることでしょうか。
なんかイアンがモブ皇太子みたいに思えて、よけいにイアンに親近感をもてないというか。
晄希視点だから仕方ないのかな…でも地の文くらいイアンと書いてくれたっていいじゃないか…と思ったり。

豪華客船のお話を読んでみたいかたにおすすめ。

1

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