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home sweet home
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
プリティ・ベイビィズシリーズ完結。
ホーム・スイートホームのタイトル通り、なんとも暖かな最終巻になった。
が、しかし、BLというよりはホームドラマのようだな……という気分も。
教会牧師の1人息子で自分も牧師になった梗一、
(というか、ゲイであるという弱みを握られてならざるを得なかった……)、
教会に併設する美国ホームという児童養護施設で育った4人の子ども達は、
彼にとって兄弟のような関係だ。
刑事になった由利、美大を出た彼方、パティシエの亨、
亨と双子のようだったのに14歳で財閥の御曹司として引き取られた秋守、
彼らは月に1回の家族礼拝には集まり、
そうして時々主教であるパパが引き受けちゃった厄介事を、
秘密裏に片付ける「ミッション」を遂行している。
最終巻の話の中心は、中途半端な関係のままだった、Sでツンデレ牧師の梗一と、
彼を大好きな刑事の沢木の関係が、ちゃんと恋人同士に落ち着くまで。
家族(血の繋がらない関係を含めて)の絆の再確認という話をベースに
一足先に自分たちの傷を乗り越え成長していった他の4人に続き、
梗一も自分に向き合って沢木への想いを認めるというストーリーだ。
一途に諦めなかったワンコ沢木くん、良かったね♪
最後は次のミッションを匂わす、小洒落た感じで終了。
おまけは豪華5編。
ちょっと時間が遡って、「主税×梗一 初めてのデート篇」、
ラブラブの亨達の「have a sweet taste 3.14」、
パトリック(スパイシー・ショコラ)と彼方の「 le chat noir 」(コミカライズ)、
「新宿書日誌2」は、沢木が先輩刑事の由利に仕事で相手にされるようになるまでの話。
「ベイビィズ×ビューティー」……由利×桐谷さん……
あれあれ?この二人のこんな話ってあったっけ?忘れてる?と思ったのだが、
11月末に一足先に出たコミカライズの「ヘビー×ビューティ 」が彼らの話。
こちらを先に読むべきだったと理解!
麻々原さんの挿絵も洒落ていて、キャラも素敵、
ライトに楽しいホモだらけシリーズ、私は、好きです。
※余談
このお話に出て来る教会だが、これは多分聖公会ですね。
主教という呼び方、牧師がキャソックを着ていて、イギリスに本部があって……
聖公会は、自ら同性愛者であることをカミングアウトしている聖職者もいるし、
細かい所では色々と正確じゃないところもあるようですが、ピッタリの設定かも〜w?
(信者の方々、決して侮辱している訳ではないので、ご容赦下さいね!)
プリティ・ベイビィズのシリーズ最新刊で一応完結編になるのでしょうか。
新人刑事沢木と牧師の梗一との続編で二人の前作では、完全な恋人同士には
なっていなかったので、この二人にラブラブは来るのかと気になっていましたが
今回はある意味完全なるハッピー展開でクールで冷淡な梗一が実はかなりの臆病者で
いい大人のはずが、母親との関係に長年わだかまりがあったとか可愛い面が見えます。
その姿が明確に見えたとき、単なるツンデレさんだったのねと感じるほどです。
ワンコ沢木の粘りが思いを実らせるだけに留まらず、梗一の鎧まで剥ぎ取り
現れた素直でちょっと意地っ張りで可愛い姿を守る存在にまでなるのです。
単なるやんちゃな優しい気質のワンコだと思ったら実は狙った獲物は咥えて離さない
狩猟犬タイプのワンコでしたと思えるのもなかなか良いです。
ベイビィズの長男梗一が沢木との出会いで自分を見つめ直し、嫌々させられていたと
自身でも思い込んでいた牧師としての仕事をこの道以外に望むことはないと
心の底から思えるように穏やかになる展開はまさにハッピーエンドです。
それでもプライド高く意地っ張りなので、沢木とひと目もはばからずラブラブには
ならないツンデレぶりでしょうが、そんな素直になれない梗一すら大好きと
尻尾ふりふりでワンコ沢木がじゃれつく、そんな二人を思い浮かべることが出来ました。