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deteiteyaru konnna ie
遅筆だと分かってる作家さんの数年前に出された本を読み、「続きが読みたい…」と思わされるのは、ある意味拷問ですねー。
この本もそんな感じでした。
短編三つで一応完結はしてるんですが、いろんなことを匂わせる伏線があっちこっちに引かれてて、ページを閉じたあとに「ちょ…続き読みたいよ…」と呟いてしまいました。
つまり、そう思わされるだけ面白く、キャラに感情移入してしまったということなんですが。
主人公は15歳の高校生。30歳で官能小説家の父親と暮らしてます。
ある日その父親が、男の恋人を家に連れてきて、一緒に暮らしはじめます。
怒った主人公は家出して幼なじみのもとへ。けどそこで、幼なじみにキスされ告白されてしまう。
コミカルだけど、心情描写や展開は丁寧です。
奥行きを感じるストーリーでした。
三つ目の短編は、主人公の父親の恋人と兄が主人公なんですが、コッチも面白かったなー。
あう、登場人物みんな好きになっちゃったよ。
みんなまだ幸せになったとは言い難いし、問題もいっぱい残ってるし、回収されなかった伏線もあるし、このメンツでの続編が読みたい読みたい読みたい~。