むぼち
shousetsu chara
小冊子応募のためだけに買ったこの雑誌、寝床での幸せBLタイムに一編だけ読んだらすぐ寝るつもりだったのに、興奮して起き出してきてしまいました。
高遠先生の「弟の分際」、睡眠薬がわりにしようとした私が愚かでした。
先生の非凡な才能に、言葉通り目を覚まされます。
「捨てていってくれ」「成澤准教授の最後の恋」で、雨を効果的に使われていた技が、ここでも光っていました。
短編で、ものすごく感動する話とまでは言えませんが、ほどよく切なく、ラストもきれいに決まって、読者を気持ちよくさせてくれる、間違いなく一級品のお話です。
追記
他の掲載小説も全部読み終えました。
驚きです。
はずれが一本もない雑誌は初めてです。
こんな雑誌ばかりだといいなあ。