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キャラセレクションのマンガ連載「ねえ先輩、教えてよ」と同じ学生寮が舞台のセンシティブLOVE
gakuseiryou de kouhai to
典型的なワンコ後輩×典型的な世に疎い鈍チンな先輩。
最初から好意を隠さずにアタックし続ける城野の気持ちにまるで気付かない春菜。
でも、そんな城野が周りと仲良くしているのを見て寂しく感じたりしているらしい。
そうして、恋愛に疎い春菜が城野を意識していく様子とかも含めて、何だかこの話はどこを切っても典型的だな~と退屈に感じながら読み進めていた。
特に劇的な出来事もないのに中盤から面白くなってきたのは、春菜の友人、山口のおかげだ思う。
二人の恋の行く末を面白半分で見物しているつもりが意図せず両想いに導いた訳で、彼の功績は大きい(笑)。
春菜の事は、二人が両想いになった辺りから堅い性格がほぐれて、城野に対する想いをポロリと出せるようになってからようやく可愛いと思えるようになってきた。
山口くん絡みだとこの二人の恋愛発展途上な様子も面白くなるのだけど、城野×春菜の二人だけだと読んでいて盛り上がるまでに時間がかかるかも知れないなぁ…。
後輩の城野くん→→→→春名先輩
で物語がスタート。
言動からも城野くんが先輩を好きなのはよーーく分かります。
でもなぜ好きになったのかはイマイチあやふやに感じました。
きっかけは書かれていますが、それだったら友人との方が惹かれ合うのでは?と思ってしまって;
甘さもあるし、問題を解決する様子は応援したくなりますが、感情移入しきれないまま読み終わりました。
他の方のレビューにもあるように攻め視点だったらもっと楽しめたと思います。
学生寮で、後輩と 周りを気を使いつつ、いちゃラブするけど
寮ならではの悩み、上下左右の部屋を気にしてしなくてはならない現実…
他の作品では、彼の部屋とかが多いですが、この作品ほど壁の薄さを気にしてませんね。
後輩、城野君が春菜先輩に近づきたくてしょうがないところから始まって、
寮の共同スペースから先輩の部屋へ入れて、それから…
頭のいい春菜先輩が周りの空気を読まないで(読めてない)過ごすもんだから
周りから反感を買ってしまっているという…
周囲も遠巻きにしている彼に城野君がやってきて仲良くなろうと必死なところが
かわいかったり。特に先輩にもらったブドウ糖の飴をずっと持ってる事とか。
やっと思いが通じてお互いに感じあっていたのに、さっきも書きましたが
上下左右の部屋さらには学生寮という事を気にしてしなくてはならない現実…が
襲いかかってくる。寮生の不純異性交遊禁止令があったり。
でも異性ではないよなとか、城野君は自宅通いだからセーフ?と
右往左往する姿もほほえましい。本人たちには一大事だけど。
寮でする際のいい方法も見つけて、求め合えてめでたしめでたし、かな!
キャラ文庫の渡海さんの作品は初読みです。
久々に渡海さんの作品を読みたくなって購入。
最近「買って良かった!」と思った渡海さんの作品に出会えていないので(すみません、個人的な好みです)心配ではありましたが、大好きな高校生ものですし。
ただ、高校生ものだったら年上攻めの方がだんぜん好みなんですけどね。
受けの春菜は読書好きな寮生。
コミュニケーション能力は低いが、学力は高い少年。
攻めは犬のように春菜を慕う、後輩の城野。
人懐こい笑顔で自宅生だが、寮に入り浸っています。
人付き合いが苦手な春菜が、友人・山口以外に初めて受け入れ、相手にも受け入れられた後輩・城野とのお話です。
春菜に会いたくてわざわざ寮へやって来る城野は、ある意味ひじょうにわかりやすいのですが、ニブチン設定の春菜はまるで気づきません。
受け目線で書かれているせいで、あからさまな城野の態度にも首を傾げる春菜と自分がシンクロせず、ひじょうに読み辛くイライラしてしまい投げ出しそうでした。
しかも、「なんで相手がそんな風に言うのかわかんないよー」的なおバカさんでないため、相手の表情も読んでいるし、どう言って欲しかったかもわかっているんですよね。
受け目線ですからそういう部分が説明されてしまい、よけいに春菜の性格づけに疑問を持ってしまいました。
終始わたしは春菜の気持ちに寄り添うことが出来ず、せめて攻め目線であったなら楽しめたのになあと残念でした。
小嶋ララ子さんのコミック、『ねえ先輩、教えてよ』とコラボのようですが(そちらは未読です)、だったらこちらの作品もイラストは小嶋さんの方が良かったのでは?と思いました。
その方が話題性があると思うんですけどねー。
「ねえ先輩、教えてよ」とスピンオフというかコラボ作品です。
渡海奈穂さん原作と小嶋ララ子さんコラボのコミックスとこの作品、
こちらはイラストが小嶋さんではないので、2冊が完璧コラボという感じではないです。
どうせなら完璧だったらもっとコラボな雰囲気を堪能出来るかなと思いますが
夏乃あゆみさんのイラストも素敵で雰囲気にあっているので素敵ですね。
コミックスは寮生同士の可愛くて甘いストーリー、こっちはわんこな後輩と
超天然マイペースの先輩で先輩が寮生ながらも、何故かわんこ後輩の城野が
寮生同士の不適切な関係は即退寮にかなり気にしている設定。
これはコミックスと同じ設定になります。
そして、どちらにも出てくるのが乃木坂君、出番は小説のほうは名前だけで、
コミックスにはしっかり出ているキャラですが小説の方は主役の先輩春菜がいるので
わんこの城野の友人として控えめです。
春菜はあまり他人に関心がない、それはクールだからと言うよりも学者気質で
勉強が趣味のように好きで、読書も没頭すると周りが見えないタイプ。
社交家でもなく、寡黙気味で他人の感情の機微に疎いから誤解されやすい。
そんな春菜の唯一ともいえる友人山口は、同じように賢いけれどこちらは社交的で
かなりクセのある脇キャラ人物で、春菜と城野二人をイジるキャラで以外に好きです。
城野はあからさまに春菜大好きオーラ全開で懐きますが、春菜には全然伝わらない。
いつの間にか相愛になっている二人ですが、互いにそのことに気がつけない。
春菜の恋を自覚したときの淡々とした様子はやっぱり理論系かと感じます。
それに引き換え城野のおバカぶりは目を覆いたくなるほどで笑いがこみ上げる。
性格バカでない、本物の学力おバカぶりですが、春菜にしても周りにしても
バカな子ほど可愛いという感じでした。
思いが通じ合ってからの城野は、陽気なわんこなふりして、かなり執着独占欲と
お年頃の欲望をたっぷり持っていました。
切なさ系は一切ない、ほのぼのした作風で楽しめます。
タイトル通り男子高の寮を舞台にしていますが、寮生は片方だけでもう1人は自宅生です。
絵に描いたようなワンコ攻の後輩(自宅生)・城野と、融通の利かない優等生の先輩(寮生)・春菜。
ちょっとしたきっかけで、春菜を好きになったという城野は、何かと春菜にまとわりつき・・・
ストーリーはとてもシンプルで、特別な山も谷もなく、誤解や行き違いもわかりやすくありがちでしかないですが、その『単純なわかりやすさ』が逆によかったんです。
とにかく、キャラクターがとても魅力的でした。
前述の通り、城野はお見事なワンコで、年下攻が苦手な私も別に気になりませんでした。ヘタレやワンコはすごく好みなんですよ。
春菜はかなり変わっているというのか、何かとテンポがズレてる感じかな。
いろいろ難しそうな気はしますが、個人的にこういうキャラクターは好きですね。なんというか、非常に(あくまでも私が好きなタイプで)渡海さんらしいキャラクターだなあと。渡海さんのこういうヘンなキャラクターは大好きだ。
この作品には『私の好きな渡海さん』が詰まってる気がしました。
渡海さんは(一応)作家買いではあるんですが、失礼ながら個人的ハズレもかなり多いんですよね。だから、新刊出るたびに『どうしよう・・・』と考えてしまう。
でも、これ読んで『あ~、作家買い止めなくてよかった!』と感じました。ホントにすごく私好みの作品だったんです。
特に、表題作は極めて個人的に『神級に好き!』ですね。
同時発売で、こちらとリンクしている(同じ学生寮が舞台の)渡海さん原作・小嶋ララ子さん作画の漫画『ねえ先輩、教えてよ』も出ています・・・が、ゴメンナサイ、まったく好みじゃなかったよ。なんでだろう・・・