抱きしめて離すもんか

dakishimete hanasumonka

抱きしめて離すもんか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
15
評価数
4
平均
3.8 / 5
神率
0%
著者
髙月まつり 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
シリーズ
モンスターズラブスクール
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784775521557

あらすじ

神獣・麒麟の一族である白遠には、もうずいぶん長い間、捜し続けているものがあった。それは、いとしい伴侶、蓮双の九つに砕けた魂の欠片だ。九つすべてを集められれば、ふたたび蓮双を抱きしめることができるのだ。八つの欠片を集め、ついに一つを捜すのみとなった白遠の前に現れたのは、声も姿も蓮双とまったく変わらぬ青年だった。しかし、彼は白遠のことをまったく覚えておらず……。

表題作抱きしめて離すもんか

伴侶の猫又の蓮双を探し続ける麒麟一族
猫又の最後の欠片で記憶を失くしている

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

神獣なのに健気なの

「モンスターズラブスクール」から始まった人外ものシリーズも5作目になって
今回の主役は神獣麒麟ととっても珍しい三毛の猫又とのラブストーリー。
今回はいつもとは違って、既に恋人同士以上の二人なのですが、
婚礼の日に悪さをする刀身の妖怪に猫又の蓮双は襲われ、九つの欠片となって
飛び散ってしまう。

何よりも大切な相手を探し何百年も砕け散った欠片を探しだし、
最後の欠片を見つけるが、それは人形で人間として20年暮らした記憶だけを持っていて、
過去の白遠との記憶も猫又だった事実も全て忘れている状態なのです。
それでも、普通の人間には無い能力があって、普通の人間ではないと思っていた蓮双。
何かに導かれるように、あの新界協力機構にやって来る。

白遠はやっと会えた蓮双に思いを込めて抱きつくが記憶を失くした蓮双に拒絶され、
事実を聞いた後も蓮双は、集めた欠片を飲めば元の猫又に戻ることが出来ると知っても
人間だと思っていた20年の記憶が消えるのは嫌だと今を生きると皆に告げる。

生涯の伴侶と再会したことで、実は蓮双には、危機も迫っていたりします。
蓮双を砕いた張本人の妖怪も再び蓮双を狙っているのです。
珍しい三毛の猫又を喰らえば妖力が増すと信じた為の妄執です。

今回の作品が1番危機的状況で切なかったりして、後半の方で思わず涙腺が
緩みそうになってしまいました。
猫又蓮双はツンデレのデレが強くて可愛い猫又、記憶を失くして再会してから
再び白遠と二度目の恋に落ちるのもやはり素敵ですよね。
神々しい神獣が、大事な伴侶の危機にボロボロ泣いてしまう姿は切ない感じですが、
最後はあの霧の里で出来なかった婚礼をすることになるハッピーもの。
シリーズに出てきたカップルたちも登場していて面白いです。
個人的には狐の雪総ちゃんが大好きなのでもっと出番を増やして欲しかったですね。

2

神獣はどこまでも伴侶に甘い

人外シリーズ(?)5作目。
他作品は未読です。
シリーズとはいえ、作品ごとにカプが違うので、
単体でも問題なしです。
ケモ耳とか苦手だったのですが、
高月さんのお話が好きなので読んでみました。

カッコよくて、強い神獣なのに、
料理や裁縫、編み物が得意ってどんだけおかんなんだ。
戦闘中にもエプロン姿で登場‥。
白遠ってホント残念なイケメン。
俺様なんだけど、でも、愛情深くて。
蓮双も嫌いじゃないけど、
白遠により味方しちゃうかな。
何百年もかけて砕けた欠片を回収し、
やっと全部揃ったのに、
最後の欠片であり器である人間の蓮双が
人間として生きてきた記憶を失くしたくない、
といえば、彼の生き方を尊重する。
猫又の蓮双を砕いた沙羅鎖がストーカー化して、
蓮双が最後に下した決断には涙腺が緩みました。
奇跡が起きたのは、
白遠の愛の深さ故なのかな、なんて思うくらい
コミカルなんだけど、ほろっとくるお話でした。

1

ラノベっぽい、ファンタジーBL

これはシリーズ物だったらしい。
人外の話で、戦いなども出て来てファンタジーなんだけれど、
生活ぶりが庶民的で軽いノリで読めるし、この一冊から読んでも十分分かる。
今までのカップルが登場してくるので、
シリーズで読んでいた方が美味しいかなとは思うけれど。

ある日いきなり見知らぬ男に抱きしめられてしまう蓮双。
男は神獣・麒麟の白遠で、
長い年月愛おしい伴侶の九つに砕けた魂の欠片の最後の一片を探し求めていた。
今まで平凡に生きてきた蓮双は、
自分が彼の伴侶のオスの三毛猫の猫又だと告げられて……。

そんなこと突然言われても困るよ!っていうところなのだが、
それでジタバタしながらも、なんだか白遠と暮す事になって
あっという間にほだされて……(笑)

可愛いと言えば可愛いんだろうけれど
こういう可愛さは好みじゃない私にとっては
どちらかというと、器用に家事をこなし
セレブなのか庶民なのか分からない麒麟の方が健気で可愛い。

蓮双を砕いた妖怪・沙羅鎖はまだ封印されていない、
いつ蓮双がまた襲われるかと、傍を離れずに守ろうとし、
最後は日本昔話みたいな婚礼シーンで終わる。

なんだか色々と時間や感覚や縮尺がおかしい感じは
この手のファンタジーにありがちなのかな?

こういうノリはイマイチ好みじゃあないかも……
と思った割には楽しく読めた……。
シリーズの他作品をすぐに探して読むという程の熱意はないけれど、
巡り合ったら読もうかな?

0

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