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ツンデレ寂しがりな猫の前に、オラオラ熊がやってきて?
suteneko rihatsuten
1冊丸ごと表題作です。猫田(受け)の目線で進んでいきます。
猫田は両親に捨てられ、養護施設で里親が決まらず、不倫相手から逃げて来ました。美容師として働く中、整体屋の若店主・大河に言い寄られるが断り続けています。そんな時に、突然やってきた男・熊谷(攻め)は常連客の知り合いらしくて…という内容です。
猫田、熊谷、大河、雉間、猿渡と動物がついた名前が登場します。
そこそこそれっぽい雰囲気はありますが、もっとその動物を思わせる言動をさせても良かったんじゃないかと思います。コミカルなのかシリアスなのか微妙。最初から謎めかしていた熊谷の正体もそれほど予想外だったわけでもなく。ベッドシーンから始まるのですが、その必要もあまり感じず。あと、店を譲ってくれた猿渡との関係ももっと詳細が欲しかったです。良い人なのですが何で猫田にそんなに良くしてくれるのかちょっともやもやしました。
猫田が酔うと猫っぽくなるのと、夢の中で猫耳になるのは面白かったですが、あと一押し欲しいなと感じた作品でした。
真央が艶っぽいです。口絵が猫耳に猫しっぽで真央の苗字が猫田だから、擬人化かと思いました。
他に熊谷や大河という名前の人がいるもんだから、くまにタイガーかと思って読み始めたんですが、擬人化ではなかったです。
猫耳に猫しっぽは真央の夢でした。
熊谷はオラオラ系らしいんだけど、がっついてないし、強引さもないんでオラオラ系とは違うなと思いますね。
逞しい強そうでありますが、キャバの女の子たちにくまちゃんと呼ばれていて優しいくまちゃんです。
男を惑わしちゃう真央さんです。マッサージ師の大河にオイルマッサージされちゃいます。
無理矢理だから、半レイプです。
登場人物、皆が熊谷の職業を疑問に思ってたようですが、最後に明らかになりました。暴力団の若頭だそうです。
大河のしたことあっさり許し過ぎです。1発殴っちゃえば良いのに。
作者曰く擬人化本だったと言うこの作品、熊×猫のイメージ作品であります。
名前にも猫や熊が入っているけれど、本当に名前だけで擬人化だったとは思えない。
元になった同人誌と言うものを読んでみたいものですね。
それでも受けになる猫田はかなり臆病でいつまで経っても人慣れしないような
捨て猫ニャンコのイメージでしょうか、人慣れしていないのにそれでも寂しくて
誰かに拾って貰えるのを心の奥底で願っている気がします。
対する熊谷、名前の通り大きなクマさんで獰猛な一面を持ちながらも
親分肌で面倒見がとても良い気がします。
親に捨てられ施設育ちで養子先も無いままに施設出入りの美容師に誘われ
その美容師に引き取られるが、既婚者でありながら、猫田を求め、猫田も応じる。
誰も拾ってくれなかった自分を拾ってくれた相手だから拒めない。
でもその関係も妻に知られたことで終わりを迎え猫田は逃げるように今の店に居つく。
元の家主に店を任され一人で後を引き継いでいるが、店のある商店街にも2年たった
今でも馴染めない猫田。
整体の若旦那になる大河に言い寄られ口説かれる日々ですが、猫田は苦手で拒絶。
そんな時に現れるのが熊谷で初めはかなり臆病に警戒していた猫田ですが、
懐が深そうで大きな熊谷が気になり、町内の集まりで酔ってしまった時に
熊谷に介抱され、酔ったことで全てのストッパーが外れてしまったように
熊谷に甘えてじゃれついて関係を持ってしまう。
時を同じくして猫田の周りできな臭い噂が出初め、元不倫相手が猫田の前に現れ、
トラブルになった時に大河に助けられたと思ったらその大河に襲われそうになり、
散々な目にあってしまう猫田、唯一の居場所のお店まで無くなってしまうが
長年待ち望んだ自分を拾ってくれる飼い主とやっと出会える内容でもあります。
明るい感じは全然しないシリアス気味の作風ですが、後味は悪くないですね。
09年の『幸福の下僕』以来、実に4年ぶりの商業紙媒体の出版が嬉しい!
前作、好きだったのです。
今作も、作者さんの特徴を感じられる作風と作品で、受けにとても強い意志とか”男らしさ”というのはなく、ともすると女子でもよくないか?みたいな部分はありはするのですが、それでも作品のあれこれより久々の出版の方の嬉しさが勝った1冊となりました。
イラストも人物のキラキラ感が特徴な北沢きょうさんですが、それは表紙からもわかるように若干抑えめ。いい雰囲気を出していました。
お話は、まさに題名通りに人に懐くのが怖い、いつかスレ照れるんじゃないかと怖くて仕方なくて人と触れあうことを、恋をすることを怖がっている性質を持った捨てネコっぽい名前も猫田という美容師が主人公。
彼が、店の常連客のキャバ嬢の勤める店の関係者だという熊田と知り合い、彼に惹かれ、臆病になりながらも、彼のトラウマが綴られこの街に来た一番の原因となった相手が猫田をトラブルに巻き込んだことから熊田とくっつくというお話です。
恋愛に劇的なモノはありません。
とても自然に、彼が気になる。ただそれにつきるのではないでしょうか?
猫田を大っぴらに盛んに口説く整体院の若当主の大河がどんなにアタックしても猫田はなびかない。
でも熊田は特別になる。
その差は何だろう?と考えるより先に猫田のトラウマの過去と何といってもフィーリング(雰囲気)なんだと思いました。
そして要所要所で熊田の関与はありますが、どうして猫田が捨て猫みたいなのか?というその過去が一番の重点になっているようです。
親に捨てられ、施設に入り沢山の兄弟ができたけど皆一緒だよ、と言っていたのに皆里親にもらわれていなくなってしまう。
自分も求めれば両親を得る事ができたのに、元々の性質もあって臆病できてしまった。
そんな彼に進む道を与えてくれたのが、ボランティアで施設に来ていた美容師。
彼には妻があって不倫の関係だったのだが、猫田の寂しい心につけこんだずるい人。
だから妻にバレて猫田は逃げ出してこの街にやってきたといういきさつ。
こんなヘタレでネガティブな猫田だけど、商店街の人達はとても優しいです。
猫田に店を譲って引退した猿渡という人も、優しい人でした。
こうした好意に、気が付いていながら前向きになれない、ちょっと性格に難ありの猫田なので、読み手の好き嫌いがわかれるところだな~とは思うのです。
熊田の正体も何気にそうだろうな~と思わせておいて、最後まで明かしません。
あまり重要でないようでいながら、明かしてしまうことは猫田の用心を生んでしまうし、皆知っていて黙っていたのかな?
色々が「ありき」で進行する物語、ファンタジーらしい物語ではありましたが、優しさが前面に出た物語であったと感じます。
熊×猫、、熊猫といえばパンダとか、、想像したけど何も関係ありませんでした(笑)