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elite shitsuji wo kainarase
こうじまさんのイラストですが、イメージぴったりな気がしますね。
内容的には、ちょっとトンチキ展開でこれは流石にありえないだろうと
一人突っ込みする気持ちもあるのですが、終わりよければすべてよしな話です。
普通のリーマンで、困っている人を見るといらないお節介をしてしまうリーマン志織。
ある日外人墓地で雨に打たれながら佇む男性を見かねて傘を差し出す。
相手は無言で迷惑そうな不機嫌顔の外国人のネレウスですが、
親切の押し売りみたいな雰囲気で傘を押し付ける志織。
良いことをしたと思うよりも邪魔をしてしまった罪悪感を逆に感じてしまった翌日
何故か傘を貸した本人はアパートまでお礼に来たのですが、名前も連絡先も
何一つ言っていなかった志織は、ストーカーか、昨晩の嫌がらせかと動揺。
更に慇懃な態度ながら強引なネレウスの言葉に流されてネレウスの主の元へ
行く事になり、しかし主は既に亡くなっていて、ネレウスは志織を主として
迎えたいと、莫大な遺産と共に主になって欲しいと告げる。
もちろんあっさりOK出来る筈も無く、互いに考える時間を持つということで、
その日から強引気味にお屋敷に住まわされる。
ネレウスと亡き主の深い愛情と慇懃無礼ながら、誰にも打ち解けられないような
生真面目で堅物なネレウス。
きっと亡き主はそんなネレウスを心配し、ネレウス本人が本当に信頼できる相手と
幸せになって欲しいと思う故のネレウスに全権を託して主を決める遺言を残したような
内容です、そしてそんな遺産を狙う輩が沢山現れ、ネレウスと志織の間に芽生えた
思いを踏みにじるような脅迫の手が迫る。
主と言う名のネレウスのお嫁さん探しみたいな話かもしれませんね。
雨の中、霊園の墓の前に佇む外国人青年に傘を貸した(押し付けた?)志織(受)の元に、翌日その青年・ネレウス(攻)が傘を返しに来た・・・のはともかく、侯爵家の執事だと名乗り屋敷へ招きたいと言い出します。
侯爵家の屋敷を訪れた志織が聞かされたのは、侯爵が亡くなっていること(ネレウスがいたのがその墓前)、その上侯爵の遺産を相続して欲しいということ。←相続人の選定は、侯爵の遺言でネレウスに一任されている。
即座に断ったものの、ネレウスに『(志織に熟考すべきと言われて)相続人として相応しいか見極めるために試験期間を』とそのまま屋敷で生活することに。
基本的な設定のありえなさ(荒唐無稽さ)にはあえて触れません。作品として面白かったらこれくらい別に気にならないし。←この作品が面白いという意味ではない。
ネレウスは、自覚もしているでしょうが感情の起伏がほとんどなく、人間味を感じないキャラクターです。志織が25歳にしてはどうかというくらい起伏の激しいキャラクターなので余計にそう感じるんですが。
ひとことで言えば、どちらのキャラクターもまったく好みじゃないですね。何の魅力も感じない。
それに、初Hが(たとえ事情があって突き放す必要があろうとも)いきなりで強引過ぎて呆然としました。
その後の顛末があまりにもあっさり片付き過ぎたからなおさら・・・
う~ん、正直微妙な作品だったとしか言えません。再読する気はないなあ。