ぼくのせんせい。

boku no sensei

ぼくのせんせい。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×218
  • 萌15
  • 中立7
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
11
得点
189
評価数
59
平均
3.4 / 5
神率
22%
著者
岩本薫 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
腰乃 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784799713846

あらすじ

「セックスも奴隷の大事なお勤めだろ」
地味でダサい教師・里見の弱みを握った俺は「奴隷」としてこき使ううち、欲情し抱いてしまう。
ガチガチに堅物な教師のくせに、涙に濡れたエロい顔。
俺はサカリがついたケダモノみたいに、発情して止まらなくなって…!
ねえ先生。ぜんぶ、あんたがエッチで可愛すぎるのがいけないんだよ。
あんたの可愛いとこ、俺、いっぱい知ってるよ。
――だから俺に振り向いて。
キチク発情生徒×教師?萌えエロラブ!

表題作ぼくのせんせい。

高校2年生、17歳
副担任の社会科教師、29歳

その他の収録作品

  • ぼくとせんせい。(書き下ろし)
  • ぼくとせんせいのハニーデイズ。(書き下ろし)
  • あとがき
  • ミニ・コミカライズv:ぼくのせんせいが奴隷になるまでの道のり(腰乃漫画)

レビュー投稿数11

最高タッグ

岩本薫×腰乃、この人気作家二人の最強タッグのこの作品。
内容は教師と生徒、それも17才と29才で、教師の里見は見るからに根暗な見た目に
三十路間近の冴えない社会科教師。
対する生徒は学力も上位の方で今どきのイケメンで常に彼女が切れる事がない生徒。

そんな二人は主と奴隷という設定から物語は始まります。
事の発端は、里見が自分の学校の女生徒に仄かに思いを寄せた事が原因で、
ある日誰もいない教室で密かに思いを寄せていた女性との上着に、魔がさしてしまった
里見はちょっと変態臭くその匂いを嗅ぐ行為をしてしまい、それを生徒の松崎に
見られてしまい、松崎の暇つぶしの週末奴隷に任命されてしまうのです。

一人暮らしの松崎の部屋の掃除をさせられ、初めは性的な事など無かったのに、
1日一緒にいた間に松崎は里見といる時間が心地よく感じられ、
一旦帰ったと思った時は寂しさを感じてしまうが、明日も来る予定だからと
引き返してきて、泊まることにした里見を見て、思った以上に喜びを感じる。
しかし、里見が落した家の鍵のキーホルダーに里見が好きな、女生徒が落して失くした
ものが付いているのを見つけてしまい、松崎の胸にモヤモヤが湧いて、
その女生徒と一時関係のあった松崎はどんなふうに抱いたか知りたいだろうと
男で冴えない教師を押し倒してしまい、二日間ケダモノ状態で抱き合うのです。

話もエロいけれど、イラストも腰乃さん独自のエロさがあって、想像を掻き立てます。
初めは脅迫から始まった関係みたいですが、直ぐにそんなシリアスさは無くなり、
コミカルでシュール、恋する高校男子の一生懸命さが前面に出て三十路男が
そんな生徒の本気を始めは怒り、次に戸惑い、そして気になり、立場も関係なく
好きになる話です。
ストーリーとイラストがマッチしていてとても良い感じで楽しめます。

10

このパターン、いいかも

小説の挿絵に腰乃さんって、なんだか珍しい?
他の方の評価でも、腰乃さんの挿絵の方がプッシュされていて、どんな感じなんだろうって興味を引かれたのですが、
この、挿絵の枠からはかなり拡張した、1ページ分のコママンガ、
いわばプチ・コミカライズ。
このパターンって、なかなかいいかも。
もちろん、このお話のテイストが、腰乃さんの持ち味に相性バッチリっていうのもあるけど、それだけではなく、
小説をコミカライズした時や、原作付コミックだと、この分量のお話でも、軽くコミックス2~3冊になりがちで、それはそれでまどろっこしいというか、待ちきれなくなるけど、
この本みたいなスタイルだと、お話の本筋は活字でサクッとガツガツ読み進めることができて、要所要所でコママンガが入ることで、恰も作品全体がコミックのように絵がイメージされるの。
なんだか新鮮な感覚。
ただし、私自身は腰乃さんの絵とか感覚が好きだから、このスタイルは凄くおもしろかったけど、人によっては腰乃さんの色が強くなりすぎてNGになったりすることもあるかも。
その辺がちょっと難しいので、あんまり手放しではオススメできないけど、少なくとも、腰乃さん好きって方にはオススメ。

4

イラストが漫画タッチでより楽しめた!

小説の二人と挿絵の二人の距離感がとてもわかりやすくて
腰乃さんの手にかかれば松崎のものすごいわがままもかわいーーくみえちゃって
ついつい許してしまいそうになります。
なんの面白みもない地味な社会科の先生と周りにはいつも友達がいる人気者の生徒。
そんな人気者から好かれちゃってモテない先生はとまどうってゆー。
最初の、松崎目線だとただの変態教師にしか見えないのが怖かったです(笑)

二人のドタバタな禁断の恋愛劇はゆーもらすでいて切なくてきゅーーんとされられました。
もう、松崎の必死さと里見が自分の気持ちに気づいちゃって素直に口にするところは
泣けます(みんな泣いたかな?)

年下の子が自分のために何カ月も頑張って勉強してくれてその成果をきちんと
見せてくれるってそれだけで好きになるわっ!!!
しかも最初の馴れ初めが最悪なだけにギャップ萌えします。
松崎の年下らしい可愛いわがままがとてもいい!!そしてHがうまい高校生ってなに!!
腰乃さんが好きなのでこれはすごいよかったですー。

4

岩本薫先生&腰乃先生萌え

すきな先生がそろった作品なのでかなり楽しみでした!

私が岩本先生の作品で個人的に非日常的な作風を読み続けてきたので
学園生活物はなんだか軽い感じでビックリしました
お互いの心理描写があって、こんな時にこんなんおもってたんだと
あとから分かって、結局好きなんじゃないか!と突っ込みたくなりますがw

腰乃先生の絵のせいもあるのか、
攻め様がなんか異様に変態にみえましたw
個人的にはもっと変態でも良かったのですが(;・∀・)

2

コミックで見たかったのが本音

偶然、先生の弱味を握ってしまった高校生が酔狂で持ちだした「奴隷」提案。
地味で冴えない先生だったはずなのに~そうしたらはまってしまって・・・
がっつく冒頭エッチ以降、思わず健気な恋愛物語に移行していった生徒×先生モノ展開は
これ、案外とマンガでは定番の王道路線。
だからなのか、コミックのノベライズっぽい雰囲気に出来あがっていたような気がします。
そのくらい腰乃絵のインパクトが強くて、このイラストの効果は絶大。
正直、腰乃漫画で読んでみたいと思わせる作品だったと思います。


高校生の松崎が教室にスマホを忘れて取りに戻ると、副担任の里見が女生徒のセーターの匂いを嗅いでる場面に遭遇!
うろたえてビクビクするその姿がまるで鼠のようだと思った松崎だが、「どうすればいい」という里見の一言に見逃すつもりが気まぐれな思いつきで土日だけの「奴隷」提案をする。
そんな始まりから実際に一人暮らしで家の中荒れ放題の掃除洗濯を里見はやらされるわけだが、その一緒にすごした時間に思わず情がわき、帰したくないという感情まで産まれてしまった松崎。
思いが通じたのか、否か、里見が翌日も奴隷をすることになっているならと泊ることになったところで、里見のキーホルダーの中に見つけてしまった好きだった女生徒の紛失したデコクマのマスコット。
そこでわいたのは間違いなく嫉妬で、思わず松崎は里見を押し倒して、セックス三昧に耽ってしまい、そして気が付いたのは「里見が好き」という感情だった。

この表題、松崎視点と全く同じで後半が里見視点です。
全く同じ流れで同じ行為が発生し、同じセリフも登場し、視点が違えば表現も違うかと思いますが、自分にはこの表現はクドかった。
完全にダブる部分は簡略にして、肝心の里見の必要と思われる松崎視点では見えなかった部分だけを表現してくれればいいと思った。
親切なのかもしれないが、同じシーンに両視点入れることのはっきりした”違い”というのを感じることはできなかった。

かくして里見大好きなワンコとなった(!?)松崎と先生である里見が本当に心を通い合す関係、、、いや、誤解やすれ違いを経ながら、互いが好きだということを確実に認識するまでのお話【ぼくとせんせい。】
始まりはとんでもないモノでありましたが、この話は随分まっとうです。
始まりが始まりだっただけに、あくまでも松崎を拒絶する里見と、拒絶からふててしまう松崎。
学生らしく試験の成績がとんでもなく落ちてしまった事から先生としても心配になる里見があって、その里見の態度で一喜一憂する松崎のかわいらしいこと。
そして先生の為に頑張って、自分の真剣さを認めてもらおうと努力する。
健気なお話になっていました。

それぞれのキャラクターは、松崎が「奴隷」を言いだした割に、スれてないほどほどにいい子だったこと。
そして本気出せば、出来る子だってこと。
何となく、金持ちの息子で遊びまくっていて女子にも不自由してなくて、なんて設定だったので、不良っぽい大人びた子なのかと思ったら、意外にも純粋な子だったその読み進めるうちのギャップ。
里見は一貫して里見だったと思う。

話としては、最初の始まりがおもしろかっただけ。
自分的にはとても普通だった。
どの話にも両者視点があって、至れりつくせりで有りがたいのだが、それが却って話を安易にしてしまっているような、突出した傾向と特徴を消してしまっているような感じもする。
だから、このシチュはコミックに多いのかな?
それも腰乃絵がなければ中立どまり、それでここまで引き上げられた感がある。

12

腰乃さんの挿絵はよかったけれど…

腰乃さんファンなので買ってみました、コチラの本☆
岩本さんの作品は初読みです。
率直な感想は、
挿絵が腰乃さんじゃなかったら、
もう少し評価を落としたい…という感じです、すみません…。
お話の内容は、正直言って物足りない…そんな印象が残ってしまった本でした。

でも!
腰乃さんの挿絵はとってもよかったです!
扉絵以外は、挿絵はすべて3コマ以上の漫画になっていました。
つまり、1ページの挿絵で何パターンもの絵が堪能できるのです☆
うち2ページは、ガッツリ挿入しているシーンの挿絵なのも、お得感ありでした~
腰乃さんご自身の漫画に比べて、若干絵が丁寧な感じなのも嬉しかったなw

そして、
この本の冒頭部分には、
副担任の地味な先生(受け)が、魔が差してやってしまったあることを、
攻めの高校生が目撃して、それをバラさない代わりに、
「 先生――― 俺の『 奴隷 』になってよ 」
そう言うシーンがありまして、そのシーンがカラー挿絵になっているんです。
で、とても嬉しいことに本の最後には、
そのカラー挿絵を描く際に腰乃さんが作ったというネームが、
「 特別収録! ミニ・コミカライズ♡ 」として収録されています。
バッチリ本編と同じセリフも入っていて、たった2ページですが、
腰乃さんのコミックを覗いたかのような漫画!で、テンションが上がりましたよ~♪
題して「 ぼくのせんせいが奴隷になるまでの道のり 」
このコミカライズと挿絵を見れただけでも、
わたし的にはコチラの本を買った価値がありました☆

挿絵のことばっかり言ってますね、すみません…
ええと、小説はと言うと…、
コチラは、攻めと受けの両方の視点が交互に描かれているのが特徴だと思います。

ただ、視点が変わっても、
読者が「ああ~そうだったんだ!」と思うような情報や心情の描写が乏しくて、
前に出てきた長セリフが繰り返されたり、状況説明が多かったりで、
ページ数を無駄に使ってしまっているような印象が…。

そして冒頭では、高校生の攻めが、
Sな言動を示しつつも、実は心根が優しいところもチラチラと見え隠れする、
そんな二面性があるところが魅力的だなぁと感じていたのですが、
途中からS成分がスッカリ消えて、健気なワンコになってしまって…ちょっと残念。
最後にチョロっとでも、
お付き合い後、受けの先生の可愛さを見て攻めがやっぱりちょっと嗜虐的に…
そんな展開があったら嬉しかったな~なんて、個人的には思ってしまいました。
単に好みの問題かな…(^^;)

あ、でも、攻めが片想い中に、
部屋を隅々まで掃除をしたり、料理を用意したりしながら、
先生が部屋に来てくれるのをドキドキしながら待ちわびている様子のシーンは、
とっても可愛くて、思わずキュンとしました♡

12

やはり私は断然「生徒×先生」派ですw

今年に入って「これは!!!」という生徒×先生のお話を読んでしまったので
(発売日はこちらの方が先ですが、↑の作品は新装版でした)
どうだろうと思いつつ結構気になっていましたし
腰乃さんが挿絵だと興味が無いわけがないですw

冴えない三十路男の社会科教師・里見が、
ある女生徒のサマーセーターの匂いを嗅いでいる現場を
偶然目撃してしまった生徒・松崎。
誰にも言わない代わりに、自分の“奴隷”となる事を交換条件とし…。
うん、やっぱり脅しから入らないと先生とどうこうって無いですよね…。
最初は“先生”を自分の思い通りに動かせる優越感があった松崎が
里見の意外な一面を知る事で気になりだし
しまいには今まで誰にも感じた事のない愛おしさに襲われ
マジ恋に堕ちる、という。

お互いノンケなのに、なんというか…好きになるの早くないかな?って
前半思ってしまいました。
松崎が里見を「帰したくない」と思うのも
もうちょっと後からでも良かったような…。

松崎視点、里見視点とあって、その時々の二人の気持ちはこうだった、と
わかるのは良いのですが
まるっきりかぶってるシーンだと
「…ハイ、存じ上げてます」みたいな気持ちになっちゃって;

だけど、チャラめな松崎が
先生がとても好きになってしまって
今迄だったら「そもそも脈のない相手にアタックなんて
無駄な労力は端から使わないエコ推奨派」が覆されたとか、健気。
先生に1%の可能性はあると言われてゼロじゃないと喜んだのもつかの間
0%と同じだと宣言されてビールを二か月も飲んでいなかったのに
凹んで“一秒でも、一瞬でも早く、
抉られるような胸の痛みをどうにかしたくて”と次々飲み干す姿にヤラれました!!
ここ、なんかすごく共感してしまった…。
飲んで忘れられるわけじゃないけどね…。

投げやりになったけど、先生に個人的に勉強を教えてもらえる事になって
いそいそと掃除も洗濯もこなしてカレーも作って待ってて
チャイムが鳴った時の喜びときたら!!
これだもん、可愛いじゃんか!!!
必死に平静装ってるとか、もう、年下攻めの愛おしさが……!

先生の信頼を裏切るつもりは無かったのに衝動的にキスしてしまい
また落ち込んで落ちるのかと思いきや
元カノ&先生の元想い人・アヤの誘いを断り
必死で勉強するって……。ここにきゅんとさせられました!!
約束どおりの学年1位にはなれなかったけど充分だよ!!

そんな必死な姿に絆された先生は間違ってないと思いますw

後は、自分の働いたお金で誕生日プレゼント買わないと
意味が無いってわかって頑張るとか、
年上と付き合うと良いコになるんじゃないのか?って錯覚してしまうほどw
そういう可愛げがたまんないんですよね!年下攻めって!!!
で、それを愛おしく感じる年上受けがまた可愛いのよね。

一生懸命好きな人に好かれたい、嫌われたくないって想い、
足搔いてもちっとも格好悪くない!!
やっぱり年下攻めは御馳走ですw
そして腰乃さんの挿絵は安心できるなーww

3

5対5の割合での両視点の描写と、挿絵が漫画というのが新鮮です。

「ビーボーイ&ダリア ノベルフェア2013 inアニメイト」
の告知で初めて知りました。
その後、新刊チェックで粗筋を読んで興味を持ち、特典ペーパーが付くということで、
いつもの書店で予約して購入しました。
本当はフェア開催を利用して購入したかったのですが、特典が付く保証がないため、
特典の保証があり信頼できる書店での購入を決めました。

攻め受けの両方の視点で書かれているのが、読みやすくて良かったです。
これまで両視点で書かれている小説は多数ありますが、一般的には攻め受けの
視点の割合はどちらかが9対1から8対2、多くて7対3が多いように思います。
今回は綺麗に半分といっていいくらい5対5の割合で書かれていて、
新鮮に感じました。
攻め受けの視点が変わって同じ場面の心境など、同じ文章や台詞を再現することなく
要点だけを書いて表現する作品しか出合ったことがありませんでしたが、
この作品は同じ文章や台詞を繰り返して書いているので、
「あの時の攻め/受けは、こう思っていたのか」と、
とても分かりやすくて、両方の僅かな感情の変化が手に取るように伝わってきて、
読んでいてスッキリとしたので、やはりこういう表現も良いなと改めて思いました。
しかし、やはりその分、内容が少なくなってしまったのが少し気になりました。
内容は適度な濃さで、薄いとは感じませんでしたが、重複して書いてある分、
二人の間に起こった様々な出来事を書くのに文章量の制限で限界だったのだろうなと
思いました。
今回、視点が5対5の割合の作品を読んでみて、従来の一般的な割合で
別視点の心理描写を要点だけ書いて表現したほうが、少しでも他の話題も書けるので、
両視点で作品を書くなら、後者の割合で書いたほうが良いかなと思いました。

また、挿絵も、どれも1ページの漫画で表現されていて、
このような挿絵の作品はBL問わず初めて出合いました。
従来の様々な挿絵も十分に楽しめますが、漫画の挿絵も新鮮で、
とても楽しく読みました。
ただ、その代わり、漫画でも読みたいと、新たな欲求が芽生えて困りました。 f(^^;
こんなことなら、挿絵は漫画ではなく従来のようなイラストのみのほうが良かったなと
思いました。
良い意味で罪作りな作品だと思いました。

攻めの松崎くんは、いかにも今時の高校生って感じで、口調や態度などの最初の印象は、
どちらかというと好みのタイプではありませんでした。
しかし、受けの里見先生への想いを直ぐに自覚してからの松崎くんに対しては、
松崎くんの想いの自覚に比例して、直ぐに好みのタイプに変わりました。
里見先生に対して誠実にあろうと、暴走してしまったことを反省し、
それでもまた暴走してしまっても再びきちんと反省し、
「学年一位の成績を取るまで先生と会わない」と実行に移して、
自分を磨く松崎くんに好感を持ちました。

里見先生は、地味さが典型的で、また鉄道オタクということで
作中では鉄道に関してはあまり出てきませんでしたが、
旅先の思い出を語る里見先生に親近感が湧きました。
松崎くんに対して想いを認めなかったりしながらも、
次第に松崎くんの想いに対して真摯に向き合い始める
里見先生に好感を持ちました。

今回の評価は、あまり迷うことなく「萌」評価です。
物語の内容や展開、文章構成、人物設定など、適度に萌えました。
挿絵について、今回、挿絵の漫画で誘惑されてしまったので、
評価自体は同じ「萌」評価ですが、感情的には「萌」評価内で
ほんの少しだけ良い意味で評価が下がってしまいました。
漫画でも読んでみたいですが、小説でも、もっと色んなお話を
読んでみたいと思いました。

2

表紙の印象どおり

1冊すべて表紙カップルです。松崎(攻め)、里見(受け)で視点が入れ替わりながらストーリーは進みます。

ある意味、表紙イラストで受けた印象どおりでした。
腰乃テイストという感じの内容で、これほどイラストがぴったりな作品はそうないかもと驚きました。

その分、自分が勝手に抱いていた岩本先生の作品イメージより随分くだけた口調(特に松崎視点)であり、新鮮でしたが戸惑いもちょっとありました。

押せ押せ高校生攻めといっても、「発情」の峻王のようなハードなタイプとは全然違います!もっと現代っぽい普通な男子高生…あ、でも先生を奴隷にするのって普通じゃないですね。その辺のバランスが面白いです。
ただ、今までのシリーズのようなハードな印象をお持ちの方は、違和感を覚えてしまうかもしれません。

岩本先生の原作で、腰乃先生がコミックというのが一番しっくりきたのではと思います。

ただ、構成は凝っていて面白かったです。
恋を自覚する「ぼくのせんせい。」と、恋人同士になる「ぼくとせんせい。」の中編2作品、恋人になった甘い誕生日「ぼくとせんせいのハニーデイズ。」短編1作品。それに、巻末の腰乃先生の漫画(カラーイラストの際のネーム)3ページが冒頭のカラーイラストにつながっているという見事な出来栄えでした。

2

出だしでつまずいた!

ストーリーが始まってからの
松崎君の暴君ぶりについていけなかった……orz
里見先生の卑屈っぷりもなかなか……

読み進めつつ、
これは本当に岩本さんの作品なのか?と、
つい作者を再確認。
中盤辺りでそっちシーンに突入すると、
なるほどこの上手さは岩本さんだなとw

しかし、物語が前後する展開も
イマイチスピード感に欠けるというか、
早く先に進んでくれ!ともやもや。

途中からやけに松崎君が可愛くなって
救われた気もしましたが、
展開的にはお約束すぎるので、
まぁこうなるよなと驚きも無く予定範囲内。

先の方も書かれていたように、
岩本さんの原作で腰乃さんのコミックだったら、
もっと面白く読めたかもです。

こう言ってしまうとなんですが、
可もなく不可もなくという感じでしょうか。

後半の可愛さで、
評価は「萌×1」で!

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