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zettaisha ni ubawarete
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「絶対者に囚われて」の続編。面白かった!
前作で結ばれたふたりですが、組長とその愛人という、いつでも危険な目に遭いかねない立場。
相手を大切に想うがゆえにすれ違い、衝突してしまう。
受けを安全なところに閉じ込めておきたい本俊と、守られるだけじゃ嫌、彼を助けたいと思う友那の行き違う感情が歯がゆかったです。
そんな中、敵対する組織の長である早乙女に、友那の乗った車が襲撃され、拉致されてしまう。早乙女は、前作でちらりと触れられていた、本俊の過去に因縁のある人物。本俊に個人的な復讐心を燃やしていました。
さて、敵の手に落ちた受けちゃんは当然無体なことをされてしまいます。が、バーバラ先生なので、このシーンが非常にサービス心が感じられるというか、読みごたえがあります!
暴力振るわれたりとかマワされたりとか、ひどいことされてるんじゃないの?と心配しましたが、いやなんと。
まさかの敵のボスとその部下に見られ、手伝われながらの、攻め様との公開エッチという羞恥プレイです。受けはお道具は使われたそうですが、攻め以外のブツは入れられてません!(よかったー!)
えー、早乙女さんは何がしたかったのよ?と思いましたが、最後まで読むと、なんだこの人Mか…と納得。恥辱を与えるためだった、とありますが、どうなのよそれは(笑)
友那を取り戻すために、本俊は早乙女と対決し、その流れで過去の事件も明らかに。
この物語の中で何度も攻めは受けを「俺の天使」だと言っているのですが、どれだけ受けに救われているか、大切に思っているかがわかってジンと来ました。
文庫書き下ろしのSSは本俊と友那の「七年後」。
守られるだけの立場ではなくなり、本俊に信頼され、支えることができるようになった、友那の成長した姿が眩しい。
それから本編で本俊と対決後の早乙女を描いた、「宴の後」。
ホラやっぱりこの人Mだったー!とニヤリ。危うい感じのする人で、敵ながら、なぜだか最後まで憎めないキャラでした。
07年の新書版を大幅全面改稿した新装版で、新たなその後の書下ろしがついています。
前半が友那の視点、後半が本俊、友那、早乙女 の視点がありますが、この後半部分の早乙女関連の心情が旧版と違う点のようです。
組長だった父親と母親、兄を一度に殺されてしまった友那の目の前に現れた、昔慕っていた組員の本俊との再会と、彼のオンナにされながら理解し愛し合う関係になった前の巻の続きは、
友那と本俊の互いを守りたいが為のすれ違いと、関西勢力の進出が本俊の組とキナ臭い状態が重なり、それに便乗して本俊に恨みを持つカジノの支配人早乙女が友那を拉致したことから、命がけの互いを守りたい気持ちが表現されて、より深い結びつきと、理解が生まれる話となりました。
エッチシーンはこの作品も多めですが、友那が拉致されて早乙女の犬として本俊の前で道具などで醜態をさらさせられるシーンがあるので、それが実は見どころでもあるのですが、ちょっぴり痛いのが苦手な方は若干の注意を。
地方の国立大学に通っている為、本俊とは恋人となったものの遠距離恋愛になっている友那ですので、夏休みは本俊と一緒に過ごせるととても楽しみにしていたのです。
だけどいざ上京してみると、かまってもらえなくて友那が少しふてるのです。
ヤクザの雰囲気を味わってみたいと、舎弟にいかにも「ヤクザ」な服装を貸してもらって見回りに出かけるのですが、その服装・・・爆笑!
紫のスーツに龍の柄が浮いたネクタイとかって~!?本俊がアルマーニなんですが、色を想像したら難か笑えてしまったw
結局危ない目にあわないように根回しされていて、様子を見ていた本俊に後ろからおそわれちゃってますからw
しかし、最初は夏休みのバカンスを楽しみにしていたのがダメになったガッカリもあったのですが、関西から進出してきた組と危険な事になっているから表に出るなと言われて、友那は自分がふがいなく思うのです。
何とか、本俊の力になりたい。守られるだけじゃなくて自分の身は多少は自分で守りたいと。
しかし、本俊は友那を危険な目に遭わせたくないから守ろうとするのは閉じ込めることでしかできない。
互いが互いを守りたいと思っているのに、すれ違っちゃうのです。
そして、友那を危ない目にあわせたくなくて海外にやろうとしていた時空港へ向かう途中で拉致されてしまうのです。
その相手がカジノの支配人・早乙女。
友那は彼の犬にさせられてしまうのですが、しかし、友那は自我を失ってというより、言いなりになることで本俊を守ろうとしていたのです。
どうして早乙女が本俊に恨みを抱いているかと言うと、それは本俊の過去に関係ありました。
彼が極道になったきっかけの事件です。
この早乙女、若干Mの人じゃないかって思えます。
恨みが執着になって、本俊に逆上されて何だか快感を感じてるみたいw
そして、彼の側近に林という男がいるのですが彼は早乙女を見守っている感じがするのです。
そのあたりが書き下ろし【宴のあとで】として早乙女と林を描いていますので、これを読むとなるほど~って思えるようになってます。
そして、友那と本俊はどうなったのか?それが【七年後】
友那はどうやって本俊を支えて守る人になったのか、どんな立場になったのか、わかります。
更に海老原さんの漫画にて【過去も未来も】があって、友那が精神的にも成長した姿を。
こうして見ると、友那はちゃんと強い子で、弱い守られているだけの子じゃないっていうのが見えて、よくある設定ではあったのですが、未来に描かれたしたたかさみたいのが彼に対する印象の好感度を上げました。
でもやはり本俊にとっては天使なんでしょうねw
絶対者シリーズ再販文庫化第2弾、ヘタレ気味でお子様な極道一家の次男坊で
両親と兄を事故で亡くし、その復讐に幼いころから側に居て、味方だと信じていた
本俊と再会し身体を取引にして仇を討とうとしつつ、誤解や擦れ違いがありながらも
傲慢不遜な本俊と恋人同士になった友那との続編は友那の成長する過程を
感じる内容になります。
単なるヘタレのお坊ちゃまだと思っていたけれど、今回はここぞと言う時の
意地っ張り具合と見かけも腕力もひ弱だけれど、誰かを、愛する人を守りたいと
思う気持ちの強さが友那を強くして、ただ守られて愛玩されるだけの存在から
一気に飛躍する番外編までが楽しめます。
そして友那を拉致し、痛いくらいの思い違いから本俊に復讐しようとする脇キャラ
早乙女が出てくるのですが、この早乙女、かなり精神的にヤバい隠れM属性かもと
思わず別の意味で萌えます。
そして、書き下ろし部分では本俊と友那の7年後が描かれているのですが、
友那さんが、したたかな弁護士になっているけれど、本俊の前では相変わらず
可愛いままなのもいつまでも変わらない愛を感じて良かったですね。