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strawberry pain
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
小山秋人は15年前に死んだ。
なのに今、目の前には死んだ秋人そっくりな男がいる。
その男は秋人の弟、春彦だった。
なぜ分からなかった? 忘れていた? そうじゃない…絶対に。
編集者の朝比奈は、人気イラストレーターのharuの元へ依頼へ向かう。
柔らかく誰にでも受け入れられる絵を描くharu。
挿絵を描いてもらえば、ベストセラー間違いなしの売れっ子である。
挨拶をしにマンションへ赴く。
マンションのドアを開けた瞬間に、閉ざしていた記億のドアが開く。
これは、とても難しい内容です。どうして秋人は死んだのか、という点より
誰のせいなのか… あの人か、はたまたあいつか…
パラレルワールド的な世界も入っている気がします。
終わり方も好きです。完全にファンタジーな終わり方ですが
結局みんな、幸せに感じているようなので、私も幸せです。
犬飼のの先生の別名義作品と知り、電子で購入。
作家買いの場合、あらすじ見ずに読み始めます。
読み始めてビックリ!第一章から驚きの展開でした。
父親が経営する出版社で営業職の[朝比奈巽]、社運を掛けた新作本の表紙のイラストを依頼しに人気イラストレーターharuの元に訪れた。
美しい青年haruの正体は中学時代の忘れたくも忘れられない同級生[小山春彦]、春彦は復讐のため巽を逆レイプ。
えーーー!なになに?どう言う事?って戸惑いつつも先が気になりました。
ここから、過去パートになるんだけど、春彦くんは両親が他界してて8歳離れたお兄さんと貧乏二人暮らし。
巽くんは、そこそこ裕福なお家の一人息子。
美しすぎる故にトラブルに巻き込まれがちな兄と兄の事でイジメに合う春彦。
そんな春彦を見てみぬふりの巽。
詳しくは書かない、あとは読んでみて欲しいのだけど
とにかく過去パートがしんどい。
一気に読まずに3日掛けて読んだのもあるけど、だいぶ引きずった。
都合よく助けに来てくれるヒーローなんて現れない、現実なんてそんなもんよなってツラくなった。
でもね、やっぱBL作品なんだよ。辛いだけでは終わらない!ちゃんと報われる日がくるんよ。
それはそれはビックリしたけども。
とにかく読んでみて欲しい。
面白いお話でした。
私は、犬飼のの先生の作品を全部読んでいるわけではないけど、共通点を1つ見つけた。
のの先生の作品はアッと驚かされる事が一度は起こる。
こちらの作品は一度と言わず私は5度ほどビックリしたけど。
未読の作品にも私の見つけた共通点あるのか確かめたいなと思いました。
今回電子で買い、挿し絵がない仕様だったのが悔やまれました。小山兄弟の美しさ、城之内さんのルックス見てみたかったー。どのシーンがイラスト化されてたのか気になる。
2021年大ヒットしてるヤンキー漫画にハマってるこのタイミングで読んだから余計に受け入れやすかった気もします。(読んだ人にはわかる)
表紙とあらすじで購入。
作者さんの商業処女作?!ですかね。
読み始めで「このお話ミステリBLだったの?!」と感じていましたがそういうわけではなかったみたいです。
作画先生コウキ。さんのコメントでどんなラストが待ってるんだー!と期待しながらすごく引きこまれる作品でした。
結末を知ってもなお、まだ違うどんでん返しがあるんじゃないかと疑ってかかってたのですが、それ以上はなかったのでハッピーエンドでホッとしました。
色々な事柄が重なって秋斗が失踪(死んだ)と分かっている春彦なので、過去にいじめに加担(黙認)した巽でも好きだった気持ちがまた膨らんで行くのも分かる気がするし、過去にした色々な過ちで巽が贖罪の気持ちで春彦と一緒に過ごしていたとしても、同じ「過去(秋斗)」に囚われた2人は、再開時に、好きという感情ではなくても一緒にいる運命。
傷つけた側と傷ついた側、自分の傷を癒やすため、お互いが傷を舐め合う関係から恋愛へ。
秋斗が失踪した時点で、15年後の未来までの道のりが決まっていた!面白いです。
なにより、恨むべき対象の巽に春彦が「いってらっしゃい」と本人に聞こえないように呟いた所でウルッときてしましました。
ただ1つ私の理解能力がないせいで捨て猫の話がよくわかっていません。
猫を助けるためにあの日も「過去に戻った」ということなんでしょうか。
25年秋、巽が助けた猫は4匹。
25年12月23日頃近所の奥さんが拾った猫は3匹(という描写)。
何度も読み返して、考えれば考えるほど頭にハテナマークが浮かんでしまっています。
これあんまり深く考えない方がいい感じのやつなんでしょうか??(汗)
他の作品の検索をしてもヒットしないので、今後も注目の作家さんです!
2013年刊。
実はこれ、何年も前にマイページ内の『読みたい本』としてチェックしてあった一冊だった。
普段からピンときたものはどんどんチェックを付けて置くせいでそれが相当数溜まった状態になってしまっているが、ようやく通販にて取り寄せて読んだ次第だ。
確かにこれは読み終わった後に頭を抱えてしまうね…(苦笑)
でもまぁ自分の好みとは違っていても、”評価に困ってしまう”って話を読むのも結構面白かったりする。
前半(作中では平成10年)は、巽と春彦の中学生時代が綴られていて、いじめ加担者といじめられる側の溝が生じていたところに、春彦の兄・秋斗が失踪したせいで絶縁となってしまう。
後半は15年後(作中では平成25年)、巽を憎み続ける春彦と、不思議な能力を持っていながらも秋斗を救えずに罪の意識に苛まれ続けてきた巽の再会となる。
前半は、両親を亡くした兄弟に不幸な状況が重なってしまい、春彦自身にはどうしようもない境遇に追い込まれているうえに、陰湿ないじめ描写も盛り込まれていて辛い。
美人でありながら薄幸な秋斗に惹かれた巽だが、年上の城之内が元恋人の秋斗に宛てた手紙を盗んだ愚かさも相まって、この不憫の連鎖をどう昇華できるのか後半が気になった。
…が!?(゚д゚)
後半からクライマックスにかけての仰天技にはビックリよ!!
まぁ確かに巽の母方の家系はイタコを生業にしていて母親も占い師、巽自身も幼い頃はよく予知夢を見ていたという伏線が貼ってあるけれどね。
この結末って作者の大胆な思い切りの良さが現れているとも思えるが、せっかく頭の中であれこれ考えていた、子供ならではの無慈悲さや負の感情への思いをどう昇華するのかって期待のやり場が無くなった感も強い。
この話、前半と後半で物語の性質がガラリと変わってしまうのが最大に残念なのだが、所々共感したり惹かれたりする部分もあるので一概に趣味じゃないと切り捨てられないんだよなぁ…
ところで全くの余談だが、これだけ不憫な状況にあっても秋斗兄さんの周囲を惑わす魔性キャラぶりは密かに気に入っていたのだった。
人は年月の経過と共に身も心も変わりゆくものだが、この話では変わりようがない、なかったってのはある意味スゴいのではないだろうか?
読み始めから不思議現象が勃発しているからファンタジーだと読み始めるが、
次第に雲行きが怪しくなって、主役の片割れでもある貧乏兄弟の弟、春彦の
学校でのいじめやその春彦の兄の秋斗に片思いしている同級生の巽の子供故の暴走。
秋斗とその恋人との切ない恋愛、春彦の巽への片思いと様々な内容を
1冊に閉じ込めている作品で、文庫にしては厚めです。
主役の年齢的なものがあるからでしょうか、愚かな子供なりの精一杯の気持ちや
後ろめたさや罪悪感、それでも14才くらいの思春期の男の子にとっては
大人が見れば愚かでも、良かれと思っての行動なんだよねと思うこともある。
男にしておくには綺麗すぎる兄弟が巽の家の近くの貧乏長屋に引っ越してくる。
それを巽は予知夢で知っている。
巽の家系は霊能者の家系で男は成長と共に力を失くすが、まだ子供だった巽は
死んだ祖母の霊や、予知夢を時たま見ている設定です。
そして、綺麗な兄弟、それも兄の方に心惹かれた巽少年は、学校で同級生になる
春彦を宜しくとその兄に頼まれるのですが、学校内や父親に秋斗は売春で警察の
お世話になっている人物だから付き合いをするなと言われ、学校内でもそんな話が
既に広まっていて、春彦は転校初日から苛められることになります。
学校でもいい意味で目立つ存在の巽ですが、そのいじめを見て見ぬふりをしてしまう。
それは親に言われた事があり、その辺は子供なんです。
それでも、秋斗に頼まれているから罪悪感を持つし、なんとかしようとしますが、
その行動が更に春彦を傷つけて、巽がいじめを増幅させてしまう結果に終わる。
さらに、秋斗と関係がありそうな男性が訪ねて来た時も、子供故の嫉妬から
春彦宛ての手紙を隠し、春彦を懐柔し秋斗とよりを戻そうとしていると思い込み
その影響もあり、秋斗とその恋人はすれ違った状態で最悪の結末、秋斗が行方不明に
なって、事故なのか殺人なのか生きているのか、宙ぶらりんの状態で15年が過ぎ、
兄がいなくなってから、巽が手紙を隠していた事を知り、そのせいで兄が恋人に
殺されたのではないかと、春彦にとっては可愛さ余って憎さ百倍状態で巽を憎む
切っ掛けになった出来事だったりします。
それが編集とイラストレーターとして15年ぶりに再会し、春彦は未だに兄を探し、
心に暗く濁った気持ちを持ったまま時を過ごしていて、再会で巽に恨みを晴らす事を
するのですが、やはり再会しても巽が好きな気持ちがあって、憎み切れない感じ。
巽は15年前の愚かな行動を1日も忘れた事が無くて、あの日から不眠症になっている。
そして、春彦の恨みを買うのは当たり前だと自責の念に捕らわれる。
こんな風に暗くてジメジメしている展開なのに、やはり初めに巽が亡き祖母と
普通に会話している事からもやっぱりファンタジーだったのねと解るラスト。
タイムトラベルやタイムスリップ現象が入ると途端に話がお軽い感じになりますよね。
兄不在の15年間はいったいなんの為だったのだろうと考え始めると切が無いし、
過去から兄を連れて来て、15年経った時代に若いままの兄が来て恋人とくっ付くのも
まぁ、ファンタジーだもんね!で終わらせた方が楽しめる作品です。
先が気になって、ガンガン読みました。春彦のことが気になって、最後の最後まで目が離せませんでした。
読んでる間は春彦のことを考えるとすごく苦しくて、でも最後にはきっと…!という思いでいました。
春彦は本当に優しくて、我慢強くて、一途です。
それだけに、春彦がイジメられてるシーンや巽が兄を見て自慰をしているところを見たシーンや15年間他人と暮らしていたと言うシーンは辛かったです。
でも、最近流行りの『~倍返しだ!』まではないけど、春彦がうんと幸せになれることを期待していましたが、なんかモヤモヤした読後感でした。
春彦ばかりが辛い思いばかりしているように思えました。
しかも、誰も悪くないので、この辛さの行き場がありません。
そして、一番は巽です。罪の意識があるのに、春彦といると、少し飄々としている感じしました。また巽はあんなに兄・秋斗を好きだったのに、春彦を好きになったのが分かりません。春彦の寝顔を隠し撮りしたりしてたけど、私としては『え?!いきなりなんで?』と混乱しました。巽の気持ちが分かりませんでした。
巽は春彦のこと、ちょっとは好きなのかな…?と思いきや、タイムスリップした秋斗に見惚れたり…。秋斗よりも春彦のことがどうして好きなのかという理由がはっきりしてなくて、もやもや…。
なんか春彦よりも秋斗さんが主人公ぽくって辛かったです(ToT)
秋斗さん視点でいったら、それはそれで面白そうな気がします。危うげな美貌、相手の親の反対、それでもお互い想い合い、時を越えて、愛し合う。え?秋斗さんが主人公じゃない!?書いててもそんな気がしてきました。
復讐×ラブは大好物ですが、今回はちょっとダメでした。
辛口・支離滅裂で申し訳ないですorz本当にすみません。
一日たっても、若干引きずったのでレビューしてみました。『ストロベリーペイン』印象深い一冊となりました。
やっかいな小説に出会ってしまった。
正直どのように評価していいか非常に困ってしまう。
経営が厳しい状態にある父親の出版社の後を継ぐべくそこで働いている巽は、社運をかけて、そのレーターがイラストを描くと必ずヒットするというイラストレーターのharuに仕事を依頼できることになり、そこへ挨拶に行くのです。
そこにいたのは、昔好きだった秋斗にそっくりなその弟の春彦だった。
「あの頃のこと、君が僕たちにしたこと全部、僕は忘れてないよ」
「ごめんなさい」と崩れ落ちる巽に春彦は「君さえいなければ兄さんは死なずに済んだ」といい、巽に「まだ何も終わっていない。君は僕の奴隷にでもなってもらわなければ駄目だ。君だけが忘れるなんて許さない」と言うのです。
そして、過去の彼等の出会いや彼等の境遇などのその問題となる出来事に触れられていきます。
両親が亡くなり、7歳年上の兄・秋斗と長屋に引っ越してきた春彦との出会い。
この兄弟はとても綺麗で、兄はその外見からトラブルに見舞われやすく、貧しさから傷害罪で前科ができてしまったという経歴の持ち主。
その秋斗に巽が惚れてしまうことから全てが狂ってしまうのです。
その時、巽と春彦は13歳の中学生。
巽の父親も貧富差で人を差別する人間で、巽に彼等とは付き合うなと言いますが秋斗が気になる巽は秋斗目当てで長屋に通う。
そして始まった新学期。
同じクラスに転入してきた春彦を、クラスメイトの容赦ない噂によるいじめが始まります。
クラスでも委員をし、優等生である巽は春彦をかばうこともせず春彦のいじめを見て見ぬふり、そして秋斗の為に春彦のいじめをやめさせようと思った策が裏目に出て春彦のわずかな信頼も失うことに。
そんな時、長屋を訪れてきた男性に春彦と秋斗の事を聞かれ、気になった巽はその様子を伺い彼がポストに入れた手紙を盗んでしまうのです。
そこに書かれた内容に激しい嫉妬を覚える巽。
手紙を返そうと長屋に訪れた巽はその男と秋斗の会話と交わりを見てしまい、それに激しく欲情して自慰する姿を更に春彦に見られ・・・その晩、秋斗が行方不明になるのです。
春彦への苛めのシーンはとても辛いです。
巽は子供の愚かさでそのまま行動しています。
初めて遭ってから巽が秋斗を好きな様子は気が付いていたが、巽の本来の優しさを信じている春彦が苛められても巽を恨んでなかった姿も辛かった。
秋斗が意固地で何でも自分で背負って苦労していることについて、巽の母親が「愛人になるとか、顔を生かしてタレントになるとか・・・」などと生活を考えた発言をするのは親ならではだと言われてはいるが、その発言も辛かった。
とにかく、この過去の出来事の話しは何もかもが辛いです!
秋斗がいなくなってしまったのも、たどれば全て巽が手紙を隠してしまったのが原因だったかもしれない。
それは推測でしかないのだけれど、巽自体にも罪悪感があるし、春彦も巽が好きだったと言う隠された思いを抱いていたから、恨みは数倍に膨れ上がって当然なのです。
まだ見つからない秋斗。
一体どうやって二人を結びつけるんだろう?
ネタばれあります
母親がイタコの血を引いて拝み屋をやっていること、男にはその力はないが、子供の頃はその片鱗を見せる。
巽が秋斗や春彦と出会ったのも予知夢によるもの、秋斗がいなくなったのも実は予知夢で井見ていた事。
そんな不思議な力というものが、よもやまさかの、団円への布石になっていたなんて!!
苛めや嫉妬や差別や、そんな超リアルで苦しい状況の過去の解決がまさかよもやのタイムスリップ!!!
正直、読者である自分は混乱しました。
巽の父親は、よくあるタイプの親の姿かもしれないですが、巽をいい子にさせる原因です。
会社に入っても、何となくお坊ちゃんな感じで裕福な暮らしをしています。
あがいて父親に反抗したり、自分で自分の道を切り開く、そういったあがきみたいなものが一切なかったのです。
それが不思議な力による、過去のつぐないと解決になるなんて。。。
結局、巽が手紙を隠した事が現在の団円の元になったなんて。。。
このギャップが一番の困惑している点なのです。
恋愛の物語としては、巽に片想いしていた春彦は、兄の事件を通して巽が忘れられない人になっていて、それは憎しみと共に執着愛に変わっていたと言う事。
巽は贖罪もあるでしょうが、吊橋効果に似たほだされかもしれません。
そしてもうひと組、秋斗と別れた恋人の再会愛です。
相手の親の反対で別れた二人、しかし相手はずっとずっと秋斗を思っていて秋斗の行方不明の犯人容疑がかかっても、春彦を援助しながらずっとずっと待っていたという健気な愛情。
秋斗が現れた事で、その年月で全てが解決したようなまとまり。
一筋縄でいかないこの物語をどう伝えたらいいか、自分もこの文章は支離滅裂かもしれません。
そのくらい戸惑いが大きいと察してください。
萌えはありません。
ただただ、過去の描写が苦しい、そのインパクトが大きすぎるのです。
それと結末が。
とりあえず、「中立」にはしていますが、それは自分の中で決め切れないほどに枠を逸脱してしまったということで捉えてください。
決して趣味じゃない作品ではないです。
犬飼のの先生の別名義作品。
なぜ別名義にして描こうとしたのかな。
でも別名義だからこそ、ここまで奇想天外なてんこ盛り作品ができたのかも。
中学時代の同級生(受)が同級生だった攻に兄を殺されたと復習をする中で、
4人の人間関係が紐解かれ、最後に、ファンタジーで終わるという。
摩訶不思議なお話。
評価を中立にしたのは、中学時代の攻めがゲス過ぎて、感情移入出来なかったから。
先生としては、サスペンス風にしたかったので、
攻めを憎むべきキャラに設定したと思うが、あまりにもそれが度を超えていて、
自分勝手で陰湿な外道ぶりに怒りと気分も悪くなった。
ここまでされて、どこに攻めを好きになる要素があったのか、受けの心理に着いていけず。。。
でも最後のファンタジー展開は好き。