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kenji wa himawari ni uso wo tsuku
子供の頃の些細な優しさを後生大事に思い出の品と共に胸に抱いているくらい
好きだった初恋の相手との再開バトルラブコメ風の話で個人的には好きですね。
検察官と弁護士、小学生の頃のご近所同級生同士、苛められっこと正義のヒーロー。
全然性格もタイプも違う二人のやり取りはコミカルで楽しい。
受けになる検察官の藤野辺は小学生の時の初恋の相手の影響で検察官になります。
子供の頃は太っていて根暗だと苛められていたこともあるが、同じクラスメイトで
学級委員をしていて、将来は父親と同じ弁護士になるのが夢だと子供の頃から
真っ直ぐに夢を語り、藤野辺がいじめを受けた時も優しく手を差し伸べてくれる
誰にでも分け隔てなく太陽みたいに優しい弓瀬に影響され憧れ、その背中を
追うように法曹界に入った藤野辺。
しかし、過去に苛められていたとは思えない変身ぶりで口も態度も悪くて
長く暮らしていた関西での生活で言葉は関西弁でクールで冷たく見える容姿で
三悪検察官と恐れられていたりします。
そんな藤野辺と弓瀬は裁判で再会し、敵対する関係になりますが、
実はその裏で藤野辺は弓瀬に懐かしさと思慕を募らせて声をかけようかどうしようか
そんな風に思っていたのに、傍から見ると被告と担当弁護士を射殺す勢いのような
眼光で見つめていると思われるくらい眼つきが悪かったりするんです。
弁護士と検察官ですから、事件がある訳ですが、その事件的には左程焦点を当てていない
軽めの内容で、憧れていた太陽みたいに思っていた相手と再会するが、
子供の頃に思っていた現実の弓瀬の存在に違和感を覚えつつ、意外に打たれ弱い
弓瀬にも惹かれてしまい、口では悪態をつきながらもせっせと相手の為に陰で尽くす、
そんな風に感じる藤野辺のツンデレキャラが意外に可愛かった作品です。
シリアス的な面もあるような気がしますが、全体的には軽めの作品のラブコメです。
小学校の頃、太っていて、根暗で、勉強以外何の取り柄もない、虐められっ子だった藤野辺(受)と、女子総出でモテモテなのに、迷わず、虐められている藤野辺にも助けの手を差し伸べ、誰にでも優しく人気者の弓瀬(攻)
弓瀬の事を考えるとそれだけで前向きななれた藤野辺は、色々な部分で努力し、今や検事となります。
弓瀬は、小さい頃から夢であった弁護士になり、二人はある刑事事件で相対する事になり…というお話ですが
藤野辺は弓瀬に憧れて法曹界を目指し、法廷で会う事があれば、たくさんいるうちの誰かではなく同じ法曹界の一員として深く弓瀬の記憶に自分を刻み込んで欲しい。と歪んだ初恋を持つ未だ心は乙女、なのですが、見た目は正反対の神経質そうで冷たそう。口を開けば関西弁で毒舌。真面目なんだけど素直じゃない藤野辺がとにかく面白い(笑)
好きです、こういうキャラ。
対して、小学校の頃はヒーローだった弓瀬が、外見はイケメン弁護士にはなっていますが、父親との確執を引きずった、ふらふらと情けなさが目立っている、昔とは藤野辺と逆転しているような対比が興味深かったです。
内容としては、検事と弁護士という立場からしての突っ込みどころが多々あるのが気になるのですが、ギャグ寄りのお話なので、その点は目を瞑り(笑)楽しく読了しました。
(シリアスや切ない系ならば、突っ込みどころが気になり過ぎて話しに入れないところなのですが…)
外見と心中が違う藤野辺の視点なので、話が分かりやすく進んでいく所も読みやすさの一つに思えましたが、とにかく藤野辺のキャラが可愛いくて、健気で愛しくて、弓瀬が藤野辺に惹かれていくのも必然です。
最後に弓瀬視点のお話がありますが、ここでも藤野辺が外見に似合わず可愛く面白い(笑)
藤野辺と、ちょっと癖のある事務官の三枝との関係も良い味を出していますし、もう少し三枝が出張っても良かったと思えるぐらいの脇キャラでした。
結果、主役である弓瀬の情けなさが目立つと言うか、存在感があまり無く魅力が足りない点が惜しかったです。
もう、こてこての大阪弁で、、、三悪検事、と言われている藤野辺ですが、実は小学校の頃からの初恋を引きずっているわけで。
あとがきでコメディて書いてましたが、まさしくそうだったのか!と。
最初は法定モノって事で、いつ緊迫の法定シーンが!とか思ってましたが、もう藤野辺の口の悪さとは真逆なかわいい心の声が面白くて、、、、
そして弓瀬の告白シーンではキュンキュンしちゃいました。
「お前を風呂に入れて洗う権利が欲しい」
ってね、前後が無かったら何のこっちゃ、ですけど掛け合いが面白い&萌なので読んで損は無かったです〜
口が悪い・態度が悪い・担当された被告人の運が悪い
=「三悪」と恐れられる検事・藤野辺。
ある刑事事件の公判で、人情派のイケメン弁護士・弓瀬と激しく対立しているが
実は弓瀬は小学校の同級生で初恋の相手。
ゲイの乱交パーティーでバッタリ会ったことで互いにゲイだと知り、
同級生であることを隠したまま仲良くなるが…。
藤野辺(受)はスレンダーなインテリ美形で、
口を開けば、飛び出すのはコテコテの関西弁というギャップが面白い。
(例:「誰やおどれは」
「なんでお前なんかと茶ぁしばかなあかんねん」
「どつくぞお前っ」等々…)
ガラは悪いが根は真面目で、どんな裁判にも全力で臨むし、
誰に対しても公平に毒舌なところが小気味よい。
弓瀬に正体をごまかすときや、照れたときに
一人漫談みたくテンションが高くなるところも愛嬌があって良いです。
弓瀬(攻)は、藤野辺と比べると、キャラ的に薄いかな~と思います。
大らかで優しい性格は、藤野辺とバランスが取れていて良いんですが
脅迫を黙っていたことで、かえって藤野辺を危険な目に遭わせる等、
あまり見せ場がないというか…。
被告人を無罪にしたい理由も、性善説に依存しすぎで説得力を感じないし
法廷でいいとこ見せてくれるかな?と思いきや
ラストいきなり無罪になっていて、え~~~って感じでした!
人の死を扱った事件なので、もう少し過程を書いてほしかったです。
再会モノとしては、
デブで暗くていじめられっ子だった藤野辺が
弓瀬への恋心をきっかけに努力して今の姿を手に入れ、
そんな藤野辺に、今度は弓瀬が憧れ…という立場の逆転は面白いかな。
脇役の、事務官や先輩検事は、個性あっていい感じ。
かれらに比べると弓瀬のキャラは薄く、
藤野辺が惚れるだけの理由(初恋だから~以外で)を
感じられなかったのが、今一つ萌えられなかった原因かなと思います;