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kimi no tonari ni itiakara
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
兄弟ものですが、禁忌とは縁遠い内容になっていますので、
禁忌が嫌いな人でも安心して読める、労りと優しさが感じられる作品でした。
父子家庭の一人っ子で育った和喜は突然教師をしていた父が学校で倒れ帰らぬ人に。
葬儀を終えて、今日からは本当に一人きりだと思っていた所へいきなり兄と名乗る
人物が現れ、一緒に暮らす事になる。
初めは疑いながらも、暮らしていたが、夢で幼い日の事を思い出し兄なのだと
理解しはじめるが、その反面兄に対してとは思えない感情も芽生え始める展開。
兄もまた、弟が可愛いと思う反面、それ以上の気持ちをやはり持っていて、
必死に理性で気持ちを押さえつけている流れ。
結果的に聖陽と和喜に血のつながりはまるっきり無くて、和喜は何も知らずに
大学生になるまで父と思っていた相手と過ごし、兄である聖陽は弟を傷つけないように
誤解されることが多々ありながらも和喜の為に何も言わず陰で支えてる。
読んでいるとはっきり教えてあげた方が~などと思ったりもするのですが、
最後は全てが良い方向へ向かう優しい作品になっていたように思います。