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20代の男同士の恋愛で、とてもリアリティーを感じました。
別れを繰り返して、2人がまた結ばれる迄を、長い年月をかけて丁寧に描写されています。
健気な攻めを探している方にオススメです。
広報部・真田瑛士 健気無骨攻め×リーマン・宮原智幸 不器用クールビューティー受け
海外研修に行っていた恋人が帰国するので、迎えに行ったのだが宮原の態度は素っ気ない。
一緒に住む為に借りた部屋があると誘っても、気乗りのしない態度で。
仲が良さそうに上司と一緒にいることも、真田の不安をあおって。
いままで恋人同士だったのに、いきなりの徹底的な受けの拒絶は悲しくさえなる位です。
宮原の事を好きな真田はそれでも必死で、以前と同じ恋人同士になって欲しいと迫る姿は、受けが冷たければ冷たい程、健気にうつりました。
肉体的欲望を見せて迫って、最終的には受けから下衆とまで言われます。
拒絶する宮原にも理由はあって、海外研修で離れてみて、いかに自分が真田頼りになっていたのか、自分がなくなってしまうのが怖かったと、不器用なのが切ないです。
恋をしているが故に悩んで苦しんで、真田から離れたかった。
それだけ、宮原は真面目で悩みに悩んだのだと思えて、読んでいるだけで息苦しさを覚えました。
宮原から拒絶されて真田も傷ついていて、互いが好きだったって事がわかっても、そう簡単に上手くいかない事がリアリティーがありました。
田舎に帰った真田には老いてきた母親の期待もあって、お見合いの話が来たり、男同士という壁がより現実として迫ってきます。
いままでは追われる立場だった宮原に、自分を選んだ真田が幸せになれるのかと悩んで、「雪埋み」で真田が苦しんだ以上に、宮原も苦しみます。
共に苦しみながら選んだ結果、大人の男同士の実感のこもった「愛している」と言う言葉に胸をうたれます。
二人が悩んで苦しんだ姿を見ていただけに、ようやくこの時を迎えて大団円が嬉しかったです。
エロ:★3 大抵は言葉責めや羞恥責めの一種として鏡に映したHが使われるのですが、互いの愛情確認としての使用で、情感のこもったHがよかったです。
総合:★5 20代の男同士の恋愛の最終形態迄を、丁寧に追えるBLでした。