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キスだけで、そんなに可愛い声を出すのか?
masquerade night
初読み作家さんです。某ストアにてランキングの上位だったので読んでみました。お名前も存じ上げないし(失礼(^^;))、ちるちるの評価も少ない作家さんでしたが、直感に頼って正解でした。
真面目で素直な大学生が、遊び慣れたイケメンセレブを無意識に翻弄し、本当の愛が目覚めていくシンデレラストーリーです。
バイク便のメッセンジャーボーイの拓斗(受け)は、得意先である会社の取締役の橘(攻め)に憧れを抱いています。ある日、橘からの依頼で、セレブ御用達のゴージャスな秘密クラブに配達に行きます。
クラブのオーナーの気まぐれで、自分の気持ちを確かめるために、キャストに扮して橘の接客をすることになります。
その夜のドレスコードは、マスカレード・ナイト、仮面舞踏会!キャストの面々は黒皮のボディスーツ(なんともエロい)とマスク。
他のキャストの手助けもあって、橘と一夜を過ごすことになった拓斗。まだキスもしたことのないウブな拓斗は、初めてだというのに橘に淫らに抱かれます。拓斗は橘が好きだということを自覚しましたが、マスクを外してもメッセンジャーボーイだと気づかない橘に、一夜の夢として思い出にしようとします。
二週間後再会したとき、3ヶ月で300万の専属契約を強引に結ばれてしまいます。
一緒に過ごす日々は幸せでしたが、お金でつながった関係は、橘を好きな拓斗にとって苦しいものでした。あることがきっかけで拓斗から別れを告げます。
橘は財力を与える付き合いしかしてこなかったため、「恋愛」となるとかなり不器用なひとです。
拓斗は身長もあり、筋肉もそれなりについたキレイな青年ですが、橘の前でとにかく可愛い反応をします。この初々しい可愛さに橘はやられちゃったんですね。
Hも濃厚でした!
残念だったのは、最後のほうが駆け足気味で、想いが通じ合っておしまい。だったので、物足りない気がしました。
電子版は番外SSがあったので、せめてもの救いでしたが、晴れて恋人になった二人のその後があれば「神」でした。
ハイスペックで遊び慣れたバイの攻めと、ごくごく普通な健気受けです。
実は、この作品は私にとっては特別で、自分の萌属性を大きく転換させてくれたんですね。
それまでは、とにかく過激でエロエロな物ばかり読んでいたんです。刺激を重視!!みたいな。ところがこの作品と出会って心情を追って行く事の面白さに目覚めたというか、過激でエロエロばかりが萌える訳じゃないという事に気づかせてくれたんです。この作品も会員制の高級クラブと過激要素はありますが、メインは受けの拓斗の複雑で切ない心情なのです。ごくごく個人的な事を長々とすみませんでした。m(_ _)m
拓斗(受け)はバイクメッセンジャーをしている大学生で、橘(攻め)のオフィスに配達するうちに、自信満々で仕事の出来る彼に憧れを抱きます。そんなある日、橘に配達を依頼された先が会員制の高級クラブで、そこのオーナーに気に入られた拓斗はキャストとして仮面舞踏会に参加する事になり…という展開です。
拓斗は童顔で整った顔をしていますが、その辺にいそうな普通の大学生です。健気で、キャストとして関係を持ったために、お金の絡んだつながりでしかない事に悩みます。
そして橘は遊び慣れていて、自信満々な俺様です。拓斗をすごく気に入るんですが、どんなにお金を出しても自分の思い通りにならない拓斗に焦ります。ここの所がすごく萌えます!!
恋愛はゲーム感覚で遊び慣れていた攻めが、ごくごく普通な男の子に本気になり、今までと勝手が違うために振り回されるんですね。このパターンが大好物で、読んでいてニマニマしちゃいます。
あとがきにあるんですが、「経験過多で先読みしまくりな攻めと、経験皆無で天然すっとぼけな受けの、どこまでも噛み合わないズレっぷり」も大変楽しめます。
エッチですが、こちらも割と濃いめです。初エッチがゲストとキャストという形なので、舞台設定がすごい! 秘密クラブの中の部屋なので、床から天井までガラス張りの所があったり、拓斗が着てるのもボディスーツです。しかもノースリーブのショートパンツ!! この衣装を来ている拓斗の挿絵があるので、必見です。ベルトに鍵がついていて、それをキャストからもらったゲストのみがエッチを出来るという、素敵すぎる決まりになってます。この鍵を渡す時の拓斗が可愛すぎて、もう身悶えちゃいます!!
そして、初めてなのに、攻めの手管にやられてグズグズになっちゃうんですね。( ´艸`)
その後は、自分が本気になってる事に気付いてない橘が、なんとか拓斗を独占したいと300万を出して専属契約を結ぼうとしたりとズレた事をやらかします。拓斗は傷付きながらも一緒にいたいので受け入れるんですね。「恋人になって」と言えばいいだけなのに、これだから本気で恋をした事の無い男は…とイライラ来るんですが。
結局は素直に自分の気持ちを認めた橘が、告白をして結ばれるんですが、この辺が駆け足で終わってしまうのが非常に残念。ここは結ばれてからの甘々を堪能させてほしかったですね。
『神』にするか迷いましたが、最後の駆け足が残念な事と、個人的な事情を除いて冷静に見ると『萌2』が妥当と言う事で。
バイク便メッセンジャーboyとセレブ社長とが秘密クラブでの一夜が原因で
相愛なのにすんなりいかないラブ模様を受け視点で描いたラブでした。
バイク便のバイトをしている拓斗はお得意様でもあるセレブな橘を何故かいつも
目で追ってしまう、そんな時に会社では無い場所へ書類の配達を依頼され、
時間外にも係らず自分から率先して橘に逢いたい思いで出向いた先は、
セレブ御用達の秘密クラブ、書類を渡し橘に気がつかれないように見つめる姿は
とってもシャイで可愛らしい感じ。
しかし、仕事を終えてその店のクイーンと呼ばれている経営者らしい女性に
橘の事が好きだと言いわれ、自分でも考えないようにしていた気持ちを言われ、
橘への思いが恋なのか確かめてみればと言われ、その秘密クラブの新人キャストとして
橘を誘惑してみたらと言うクイーンの言葉に従ってしまう。
遊びなれた来るもの拒まず去るもの追わずの橘とクラブで関係を持ち、
橘は拓斗がバイク便のバイトと気がつかないでの関係は恋を自覚した拓斗にとって
夢のような一夜限りの関係だったと切なくさせる出来事でもあります。
しかし、数週間ぶりに橘の会社に配達に行った時に、橘にぶつかり抱きとめられたことで
橘は拓斗だと気がつき、更にクラブを辞めて自分専属になるように強引に求める。
始まりから全てが嘘だと知っている拓斗ですが、クイーンから守秘義務を
約束されていることもあり、クラブで働いていない学生だと告げる事も出来ず
橘に取りあえず3か月の援助交際を言われた事でろくな返事も出来ず付き合う事に。
読み進めると橘の去るもの追わずな遊び慣れた雰囲気は無くなり、
拓斗を自分のものにする為に金銭やプレゼントをするようになるくらい執着してる。
でもそれは、クラブで働いていたと言う嘘の上に成り立つ関係だと拓斗は自嘲。
それでも橘に嫌われたくなくて何も言えず好きな気持ちが募る一方なのです。
セレブな橘も知り合った場所が場所だけにお金で手に入れるような方向なので
純粋な出会いによる恋愛的な行動が抜けていたりして拓斗はそれにも傷つくのです。
後半での橘の様子だけで拓斗がかなり惚れられているのが丸わかり展開です。
格差ラブがどのような形でハッピーになるのか、みずかねさんのイラストが
素敵後押ししている感じで良かったですが、もう少し読んでいたかったです。