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gouman na renai ryuugi
傲慢と言うよりお子様でした
「傲慢な恋愛流儀」が大学生時代のナズィール×三樹也のカップルの話で
「ヴァカンスの流儀」がアラブの王子様のシン×大学時代の友人でもある夏央との
お話で同じ大学に通っていた二組のカップルのお話になります。
１冊の中にスピンオフみたいにそれぞれのカップルの作品が収録されていて、
軽くあっさり読める内容のように感じます。
表題のナズィール×三樹也は、同じ大学に通っているけれど、一方はセレブで
王子様の親友でもあり、留学生の三樹也とは住む世界が違う。
三樹也は真面目で勉強熱心な大学生で周りや噂にはかなり無関心気味。
それに引き替えナズィールは大学生でありながら学生時代から既に起業していて、
取り巻きが常にいるような華やかさんなのですが、実はかなり虚栄心の塊。
普通なら読んでいると突っ込みたくなるくらい嫌なキャラタイプなのに何故か憎めない。
若気の至りと言う言葉が大人になった数年後に本人の口から出るくらいお子様で
三樹也が好きなのに、虚栄心とおバカなプライドで自分のようなセレブで優秀な人間に
三樹也では釣り合いが取れないなんて考える訳の分からない勘違い男が実は本気の恋が
初めてで何も解っていないと言う可愛さも見えたりしました。
受けになる三樹也の潔さや、外見とは違う男前ブリが素敵でした。
もう一カップルのシンと夏央も同じ大学生からの付き合いですが、こちらは大学時代から
関係があるのに、言葉が足りないせいで心の奥底ですれ違っている感じです。
大学卒業後は主と秘書兼お目付け役と言う主従の立場もあり、いつも共にいるのに
表題の二人の関係よりも距離がある感じが、あるトラブルがキッカケでやっと心が
本当に通い合う仲になる内容、全体的には切なく甘い雰囲気ですね。
どうしようもない男たち…
これだから金持ちで人を見下して生きてる奴は…
今回の主役もその1人でして…
超プライドの高いナズィール
親友だと思ってたシンにパーティーでほっとかれ拗ねてたところに
今回の相手となる樹也と出会うのですが…
かなり自分は有名人で知らない奴がこの大学にいるはずなんてない
って思ってる超性格おバカなナズィール。
自分の方が遊んでやるという気持ちで樹也に手を出したんですが
朝起きると、ベッドはもぬけの殻。
まさか自分の方が置き去りにされるとは思ってなかった。
そこでプライドが傷ついたお馬鹿が考えることと言ったら
好きな振りして付き合って、いい感じになったら捨ててやる！！
お前はガキか！？…
でも付き合ううちに樹也の良さが解ってきてこのまま続けようと思ったところで
自分を取り巻いてた人間からの一言で樹也を酷い言葉でフルのですよ。
自分が樹也みたいな人間（地味で冴えなく地位も魅力もない）を
傍に置いて馬鹿にされてると勘違いしてね。
なんでそういう発想になるかな～この男！！意味のないプライド捨てろよーっ！！
本当に腹が立つしかないんですよ、呆れるほどに…
後でその取り巻きが言った一言の本当の意味を知るのですが
すでに樹也を傷つけたあと。
背中を押されてもう1度樹也に会いに行くのですが
本当にいいのか樹也っ？！
許すの早くないか？！
ま、樹也がそれでいいならいいけどさ。
と、この話を6年後に思い出話のように語ってるくらいだから今はラブラブです。
最後に、なるほどそういうオチなのねと思った1冊でした。
後半はパーティーでほっとかれた親友シンのお話。
こちらもナズィール程ではないけど意地悪なキャラだった。
これが年の差だったら大好き設定なんだけどなぁ（＾＾；)
