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koisuru boku no vampire
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
某大手書籍通販のレビューで、ボロカス書かれていたので、ラリパーな文章なのか!?
と、ある意味、むちゃくちゃ期待(笑)
作者を見たら「あすか」あー、この人は複文が多すぎて、読みにくいんだよなぁ。
…と、ブルーになりつつ読んでみる。
さて、読んでみると、10年ほど前の作品からかわってないなぁ。
センテンスの中の無駄っぷりも、サムいだけで緊張感のないギャグセンスも
相変わらずだーw ブレない!w
しかし、どういうわけかそれが許せてしまう。変な魅力あります、コレ。
某サイトでボロカス書かれるほどひどいとは思えなかった。
BLで、この程度のわかりにくい文章をつらつら書く人はフツーにいると思うよ…。
とくに3P・複数系はね…orz
設定も、ヴァンパイア二人に求愛されるモジモジ君、という
ちょっと面白い設定。
ことに、ヴァンパイアがちっともヴァンパイアらしくないところがいい。
乙女系な要素も入ってくるし、一昔前のラノベみたいな雰囲気もあるので、
比較的、低年齢層にウケるかもしれないね。
作者既刊の3作と同じ世界観を持つ作品のヴァンパイアの花嫁もの。
それも両親亡き後辛い目に合っていた普通の人間の受けである聡莉が
ヴァンパイアの兄弟二人の伴侶となる3Pものでもあります。
それにヴァンパイアものだけど、シンデレラ要素も感じられる絶倫系。
聡莉の背景も、後に伴侶となる二人のヴァンパイア兄弟の背景もシリアスで、
コミカルとシリアスがバランスよく描かれていて、読みやすい後味の良い作品です。
家族を亡くして寂しい思いをしていた聡莉が新しい家族を手に入れることと、
両親を事故で殺された復讐心で胸を痛めながらも復讐をすることなく、
その相手を助けることまで決断する心優しき受けが聡莉です。
気弱かと思えば意外に強気だったり、流されやすそうな根っからの受けキャラですが、
タイプの違うヴァンパイア兄弟二人に求愛され、結果的にどちらか一方は選べず
二人とも欲しいと思う、三角関係3Pものにありがちな展開ではありますが、
トラブル解決後はコミカルで始終甘いので楽しめるお話でした。
事故で両親を亡くした聡莉が出会った
美形のヴァンパイア兄弟・エルネーとアルベルト。
亡き父が世話になったという二人の親・ヨージェフに頼まれ、
聡莉は彼らの掟(和平の証として人とヴァンパイアが婚約)に協力する。
エルネーとアルベルト、どちらかを伴侶として選ばなければならない。
聡莉に執着する兄弟は、競って聡莉を襲い…。
コミカルでゆる~く進んでいくお話でした。
騙して強引に花嫁にするのかと思いきや、
聡莉の意志を尊重(どちらも選ばず屋敷を出ても構わない)。
そのわりに、ヴァンパイアになると人間と同じようには生きられない話を初日に説明しなかったり、結構いい加減w
エルネーは紳士的なようでたまに嗜虐心をのぞかせ、
アルベルトは粗野な言動の割に抱き方は優しい。
こういうギャップや、哀しい過去を、もっと色んなエピで見たかった。
(最初の濡れ場と、聡莉が二人に交互に話を聞くシーンで、
自己紹介的に「こういうキャラですよ~」と出てくる程度)
タイプの違う兄弟ヴァンパイアなんて、すごく面白そうな設定なのに、
聡莉が最終的に「二人と結婚する!」と結論付けるほどの魅力が、
いまいち伝わってこないのが残念でした(汗)
父親を殺したヴァンヘルシング協会会員とのいざこざよりも、
兄弟と聡莉の恋愛面に絞ってくれた方が、
3Pモノとして読み応えあるものになった気がします。
父親を殺した会員が、ヴァンパイアに助けられてのうのうと生きているのが後味悪く、あまり必要性を感じないエピでした(ーー;)
いいなと思ったのは日常パートで、
聡莉が、兄弟やヨージェフの優しさで孤独を癒されるシーンは
恋愛というよりホームドラマのような温かさがあります。
盛る兄弟を諌めるヨージェフのツッコミもいい味出してるし、
こういう日々の何気ない暮らしをもっと読んでみたかったです。
なお、本書は他社刊行の『ヴァンパイアの花嫁』という作品と
世界観がつながっているようですが、単独で読んでも大丈夫でした。
一族の長として登場するイシュヴァトーンが前作の攻です。